「夜叉ヶ池伝説マラニック」に出発

これから、岐阜県の神戸町で行なわれる「夜叉ヶ池伝説マラニック」に行く予定だ。

「夜叉ヶ池伝説」とは、こんな話である。

その昔、美濃の国神戸（現在の安八郡神戸町）に郡司安八太夫という長者（石原伝兵衛氏の祖先）がいて、たくさんの田んぼをもっていた。ある年、大変な日照りがつづき、安八太夫をはじめ多くの村人たちは途方に暮れていた。信心のあつい太夫はこれを救おうと毎日お宮にお参りして願いをかけていたところ、ある日かわききった田んぼで小さなへびに出あった。太夫はこのへびにむかって、「お前が雨を降らせてくれたなら、どんな願いもかなえよう」と一人ごとを言って家へ帰った。

太夫が家に帰ると、不思議に待ちに待った雨が降りだした。雨は、一日中降りつづき、田んぼにたっぷりと水がたまり、農作物はみんな生き返った。村人たちは小おどりして喜びあった。その喜びも束の間、雨の翌日へびは山伏姿になって現れ、太夫の三人娘のうち中の娘を嫁にとつれて、揖斐川をのぼっていった。泣きながらつけた紅、おしろい、水鏡にうつった不びんな夜叉姫の面影を太夫は忘れることができなかった。その後、安八太夫は、たびたび夜叉ヶ池を尋ね、龍神となった夜叉姫の姿をしのぶのであった。

こうしたことがあってから、日照りが続くと村人たちは、紅、おしろいを土産に、龍の池、夜叉ヶ池にささげるならわしとなった。


「夜叉ヶ池伝説マラニック」はこの「夜叉ヶ池伝説」に因んで行なわれる。まさに真夏のくそ暑い時期に行なわれる、超過酷な大会である。コースは、神戸町から夜叉姫の姿を偲ぶ夜叉ヶ池までの往復135キロだ。2ステージとなり、1日目は45キロ。2日目は、標高1,099 mの山頂付近に位置する夜叉ヶ池を往復して神戸町まで戻る90キロである。

今回初めて参加するので、どんな暑さが待っているかと思うと恐ろしいくらいだ。幸い、今の所土曜日が曇り時々雨、日曜日が曇りとなっており、いくぶん涼しいかもしれない。龍神となった夜叉姫に雨乞いをしたい気分である。

糊やハサミを使わない新感覚折り紙「くーしゃ」

ひょんな事から面白い折り紙を貰った。名前を「くーしゃ」という。
なんでそんな名前かと言うと、紙をくしゃくしゃにしてから、指でちぎったり折ったりして動物の形に作り上げる折り紙だからだ。
ちょうど貰ったのは、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、オオカミの6種類の動物が3枚づつで18枚セットのものだった。


試しに、一番上にあったウシを作ってみることにした。
これは、くしゃくしゃにする前の原紙である。前の方が顔になっていて、全体にはウシの模様が印刷されている。


こんなふうに“くしゃくしゃ”にしてみた。こんなことしていいのだろうかと、ちょっと心配になる。


一旦、皺をのばし広げてみる。この皺があることによってリアルな立体感が得られるのである。


ミシン線にそって、動物の頭や足を切り、四隅を折った。


足の部分をねじりながら、形を整えて体を立たせて出来上がりである。


それにしても、足がイマイチ不恰好だったかな～。
よりリアルに作りたい人は、実際の動物をよく観察してから作るのがいいだろう。

この「くーしゃ」は、まだまだ他のシリーズもあり、ゾウ、キリン、ライオン、パンダ、トラ等全部で30種類の動物が用意されている。
三歳以上が対象という事なので、小さい子と一緒に作ったり、年寄りのボケ防止に利用するのもいいかもしれない。
ちょっと気になる折り紙だ。

因みに、「くーしゃ」の販売元はこちらだ。
株式会社　テクノサイト
http://www.technosite.co.jp/modules/products/index.php/coosha.html

中学の同窓会の案内が…

ここ何年も前から、中学の同窓会をやりたいなと思っていた。
二十代前半の頃、私が幹事で同窓会を開いて以来、一度も開催されたことがなかった。
次の幹事を決めて解散したのだが、後任の幹事が名簿を渡したきり消息不明となって、開催の糸口もなくそれっきりとなっていたのだ。

当時、私の学年は6クラスあり、そのうちの何クラスかは定期的に開催されていたらしい。
中でも熱心に開催していたクラスのメンバーが、久しぶりに全学年集めての同窓会にしようと仲間を募り、
開催準備会を立ち上げたという手紙が先日届いた。
参加メンバーの名前を見ると、懐かしい名前ばかりだ。

準備会に集まったメンバーの写真も同封されていたが、写真を見ても、誰が誰だかサッパリ判らない。
写真に一人一人名前を振ってくれてあれば、なんとなくわかったかもしれないのだが、
誰が誰なのかは、会ってからのお楽しみという事なのだろう。

これから、みんなの住所を確認する作業を進め、来年の正月に開催するようだ。
私のクラスの同級生では、今も連絡がつくのは数名しかいない。
まさに、同窓会は「未知との遭遇」のような趣になりそうである。
しかし、何十年ぶりかで何十人もの同級生に会えば、いろんな話ができそうだ。
まだ半年先であるが、今から楽しそうでワクワクする。

浜名湖100キロコースガイド その3

浜名湖100キロコースガイド　その2の続きである。

42.瀬戸の赤い橋が見えたらトンネルを抜け、　　　　 　　43.歩道がないので、車の通行量が
右折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少ない旧道に右折する。
　


44.一旦車道に出るが、再び旧道に右折する。　　　　　　 45.さらに旧道を進む。
　

46.知波田駅手前を左折し、踏切を渡る。　　　　　　　　　　47.ヤマハマリーナ方面に左折する。
　

80キロ地点を通過する。


48.しばらく海岸沿いを走り、公園が見えたら　　　　　　　49.公園の角を左折する。細い道で心配になるが、　　　　　　　
右折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　間違いなくコースである。
　

50.とにかく真っ直ぐ進むとT字路にぶつかり、　　　　　　　　51.あとはひたすら道なりに進む。住宅地ばかりで、　　　
右折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　浜名湖も見えない。GSが見えたら左折する。
　

52.Y字路の交差点を左折する。　　　　　　　　　　　　　　　53.浅野ふとん店を左折する。
　

54.鷲津駅手前で、自転車道に左折する。　　　　　　　　　　55.湖西高校の前を通過する。
　

56.カーブミラーが見えたら右折する。　　　　　　　　　　　57.止まれの標識を左折する。
　

58.公園の手前を右折する。


大きなショッピングセンターを過ぎると90キロ地点である。


59.しばらく道なりに進むと少し上り坂となる。　　　　　　　60.直ぐに右折する。
信号が見えたら左折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　真っ直ぐ進むと競艇場に行ってしまう。
　

61.新幹線、東海道線の高架下を抜けると　　　　　　　　　62.あらいまち駅前の地下道を通り、国道1号線を
新居関所である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横断する。
　

63.広い交差点を左折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　64.ヤマハ発動機前を右折する。
　

95キロ地点を通過する。ここまでこればあと少しだ。


65.新居弁天の先の海湖館のロータリーで折り返す。　　　　　　67.もと来た道を戻り、真っ直ぐ国道1号線まで進み、
暗い時間に通過する人は、ここから弁天島の夜景が　　　　　　　釣具屋側の歩道に渡る。
よく見えるはずだ。
　

ここが「アト1km」地点である。もうゴールは目の前だ。


68.弁天島駅前の地下道を渡る。　　　　　　　　　　　　　　　　ついにゴールの「開春楼」の玄関前だ。お疲れ様でした。
　

以上が、「ぐるっと浜名湖一周100kmウルトラ・マラニック」の全コース概要である。
紹介した地点には、全て案内標識を設置し、できるだけ迷わないような準備をする予定だ。
近日中には、コースマップもアップしたい。

浜名湖100キロコースガイド その2

浜名湖100キロコースガイド　その1の続きである。

23.舘山寺ロープウェイを左手に見ながら　　　　　　 　　24.富士マリーナ方面に左折する。
進むと、動物園前に出て左折する。
　

25.大草荘方向に左折する。　　　　　　　　　　　　　　　　26.Y字路に出たら、右の坂道を上がる。
　

27.東名の下をくぐって下っていくと自転車道となり左手に進む。


自転車道入口から800ｍ程で、40キロ地点となる。


28.自転車道が終わり、車道と並行する　　　　　　　　　　29.伊目小学校前を左折する。
歩道を走る。
　
　
30.都田川に沿って赤い澪つくし橋まで進む。　　　　　　31.澪つくし橋を渡ったら、右折する。
　

地面の矢印に従って左折する。　　　　　　　　　　　　　　　細江警察の裏が細江関所となり、入口前まで行って
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　折り返す。時間に余裕があれば、見学するのもいい。
　

32.今度は、都田川西岸を進み、本田細江工場の横も通り過ぎ、西気賀駅手前で左折する。小さい半島をぐるっと回るだけなので、気付かず通り過ぎてしまう人が多いが、岬の屋敷に皇太子が滞在したことがあることからプリンス岬と呼ばれている半島なので、しっかり回っておきたい。


プリンス岬をほぼ回りきる少し手前が、50キロ地点となる。


33.天竜浜名湖鉄道のガード下の交差点を　　　　　　　34.寸座ビラマリーナ、浜名湖SA、浜名湖佐久目駅の横を
左折する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　通り抜け、東名の高架橋の下の踏切を左折する。
　

35.三ケ日青年の家を過ぎると、湖岸沿いの自転車道に下りる道があり、左折する。


しばらくは、湖岸沿いの自転車道を進む。この辺りが、本コースの中でも最も風光明媚な場所である。浜名湖の景色をしっかり見ておきたい。途中で60キロ地点を通過する。


36.浜名湖唯一の島「礫島」を見ながら進むと　　　　　　37.しばらく浜名湖レイクサイドウエイ沿いの松並木を
「幸福の科学」があり、その先の自転車道　　　　　　　　　走り、東急リゾートタウンに入る。
入口に進む。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　走っている時、左手に見えるのは猪鼻湖である。
　

38.地面の矢印に従って左折する。　　　　　　　　　　　　39.三ケ日中学の広いグランドが見えたら左折する。
　

天竜浜名湖鉄道の踏み切りを渡ると　　　　　　　　　　 40.交差点を左折する。　　　　　　　　　
広い道に出る。
　

サークルK手前が70キロ地点だ。


41.三ケ日駅前を通過すると交差点があり、湖西方面に左折する。


その3に続く。

浜名湖100キロコースガイド その1

6月に距離調査をしたが、数キロほど100キロに足らなかったので、あらたに距離を追加しちょうど100キロになるようなコースに決定した。6月の時とほとんど変わらないが、多少変更になった部分があるのでこれが最終版である。今回は、距離測定班をひろさんとみちこさんの二人のサイクリストにお願いした。あとはヒロボーさん、山草人さん、私の3人で車に乗って回る。

スタートラインは、ホテル開春楼裏手の弁天島海浜公園である。


1.海浜公園の駐車場ゲートの横を右折する。　　　　　　2.灯篭の角を左折する。
　

3.国道1号と旧東海道の分岐に出る。　　　　　　　　　　4.舞阪駅南入口の信号を左折する。　　
コースは、松並木のある旧東海道に向かう。　
　
　
5.宇布見橋北の信号を左折する。　　　　　　　　　　　　6.浜名湖ロイヤルホテル手前の信号を左折する。
　　

7.雄踏大橋を渡り、中之島橋を北に向かって走る。


5時スタートだから、そろそろ日があがってきて明るくなってくるはずだ。この辺りは、浜名湖の中でも一際ロケーションが素晴らしい場所である。しばらく景色を堪能しながら進むと東屋があり、そこで折り返すことになる。


6.再びロイヤルホテル前の信号まで戻り北上する。

8.砂利道と舗装道路の分岐があり、　　　　　　　　　　　9.畑に出たら左折する。
砂利道に入る。　
　

角を曲がるとすぐに10キロ地点となる。


10.はまゆう大橋の下をくぐり右折する。　　　　　　　　11.車止めを通り抜け、広い道を左折する。
　
　
12.湖東中学前を通りぬけ、サークルKを　　　　　　　　13.信号を左折し、舘山寺方面に向かう。
左折する。　
　　

14.和地西の信号を左折する。


ガードレール前が20キロ地点となる。


15.はまゆう大橋から来た道とぶつかり　　　　　　　　　　　16.空き地が広がる交差点を村櫛方面に左折する。
右折する。
　

17.カリアック、ゴルフ場前を通りぬけ、　　　　　　　　　18.T字路を右折する。
橋を渡ったところで左折する。　　　　　　　　　　　　　　　車の通行量が多いので気をつけたい。
　

19.椰子の木が茂る海岸沿いを進み、左手の自転車道にはいる。


舘山寺6キロの表示がある場所が、30キロ地点である。


20.さらに舘山寺方向の自転車道へ進む。　　　　　　　　21.自転車道は左へとクランクになっているが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まっすぐ進み住宅街を抜ける。
　

22.舘山寺旅館街入口前を右折する。真っ直ぐ行くと、遊覧船乗り場があり船に乗るとワープできる。


その2に続く。

2012浜名湖サマーラン

今日は、毎年恒例の浜名湖サマーランだった。浜名湖をほぼ半周するのだが、真夏のとてつもなく暑さの厳しい大会である。夏に弱い私は、ずっと前までは敬遠していたのだが、あまりにも暑さに弱い自分に活を入れるため、最近参加するようになった。天気予報は、くもり時々雨くらいの予報だったので、雨が降ったりすれば涼しくなるので、なんとかなるだろうとタカをくくっていたが、最近の天気予報はまったくあてにならない。曇り空ではあったが、しだいに太陽が顔を出し、じりじりと暑さが押し寄せてきて、まったく余裕のない走りになってしまった。それでも、休憩を入れ、アイスや冷たいビールやコーラを飲んだり、水を頭から何度も被ったりして、無事完走する事が出来た。相変わらず、暑さには弱いのが課題として残った。来週は、もっと暑さのきつい夜叉ヶ池伝説マラニックだが、はたして無事に走れるかどうか心配が増すばかりだ。

さて、今回は50名近くのランナーが集まり、過去最大の参加人数になった。よくもこんな暑い日に走ろうという人が集まったものである。まずは、弁天島の赤い鳥居をバックにスタート前の集合写真だ。


これから、スタートするのだが、皆さん余裕がありそうで完全にリラックスしている。

9：25。予定より5分も早くスタートする。


橋を渡る。


以後、12キロほどひたすら舘山寺の遊覧船乗り場まで走る。走ると言いながら、実際は歩きが大いに入っていた。5キロくらい走った頃から、じわじわと暑さが応えてきた。もう写真等撮る気力もない。舘山寺までの残り6キロの道程がやけに遠かった。

遊覧船に乗る前に、全員で記念写真。各自、昼食をとって体力が回復したようだ。


これから、少しだけ気楽な船の旅になるので、涼しい浜名湖の風を浴びて休息である。


ハマナコスタ港に着くと、再び走り出す。まだゴールまでは20キロ以上あるのだ。これからが、まさに正念場である。走り出して調子が良かったのは1～2キロくらいだ。あとは、ほとんど歩きとなり泣きが入りそうだった。それでも、みんなが頑張っている様子を見て、後半から少しは走りが多くなった。そして、残り2キロくらいになったあたりから頑張って走る。そして、午後4時の数分前に無事ゴール。やはりきつかった。気温は30度以上間違いなくあったことだろう。お風呂に行っても、体中が火照り、冷たいシャワーが身持ち良かった。

お風呂のあとは、御馴染み大宴会である。今回も宴会部長のノブさんが司会で宴が始まった。




ヒロボーさんの乾杯のもとやっとビールにありついた。


これが、今日の宴会の料理だ。


しばし、食事が進んだ頃、これも恒例の自己紹介が始まった。みんな被り物を被っての登場である。
　

　

　

　

こんな風に宴会が続いた。


ヒロボーさんから宝くじの提供があり、じゃんけん大会の争奪戦が始まる。


これは、Hさんが貰った宝くじ。当っても、しっかり番号わかるので、その時は、よろしくです。


宴会場からは、ホテルの露天風呂（水着着用）が見えた。みんな気持ち良さそうである。




最後に、宴会場で全員の集合写真を撮ってお開きとなる。


その後、浜松駅方面のメンバーで二次会に突入する。久々に私も付き合うことにした。




今日のブログのアップは、どうなる事かと思ったが、なんとか間に合ったようだ。

遠州大念仏を見てきた

７月のお盆の時期には、静岡県遠州地方では「遠州大念仏」という郷土芸能が行われる。遠州大念仏の起源については、戦国時代の三方原合戦時、浜松市中区鹿谷町の犀ヶ崖から転落死した武田軍の兵士の鎮魂歌としてスタートした、というのが定説とされている。現在では、初盆を迎えた家々で欠かすことの出来ない盆供養として行われるようになった郷土芸能であり、無形民族文化財として多くの人々に広く親しまれている。

今回は、親戚の伯父の初盆があり、１３日の深夜に念仏団がくると言うので見物に出かけた。念仏団は、初盆の家を何軒も回ってきて伯父の家が最後という事だった。夜１１時過ぎに隣家に回ってきたようで音が聞こえていた。そして１２時を回った頃、鉦と笛の音と共に念仏団がやってきた。

念仏の団体は、必ずその家の手前で隊列を組み、統率責任者の頭先の提灯を先頭にして、笛・太鼓・鉦の音に合わせて行進する。笛、太鼓、鉦、歌い手、その他もろもろの役を含めると30人を超す団体になるそうだ。






因みに、こんな隊列を組んでやってくるのである。


大念仏の一行が初盆の庭先に入ると、太鼓を中心にして、その後方に双盤を置いて、音頭取りに合わせて念仏や歌枕を唱和する。そして、太鼓を勇ましく踊るようにして打ち鳴らし、初盆の家の供養を行うのである。








これは、念仏の動画である。残念ながら光量不足でよく見えないが、念仏の物悲しい歌声と太鼓や笛の音を聞いて欲しい。


これは、念仏団の提灯である。無形民族文化財の文字が見える。


一通り念仏が終り、頭や幟が帰り支度を始めた。


傍らでは、太鼓衆と笛が静かに音を奏でている。


太鼓衆が最後に踊りながら太鼓を叩いて帰り始めるが、その合間におかめとひょっとこが現れひょうきんな踊りを披露して楽しませてくれる。






こちらは、おかめとひょっとこの動画。


物悲しい念仏の歌声と共に、太鼓衆の激しい踊りやおかめとひょっとこのひょうきんな踊りを交えて念仏団が帰って行った。




勇壮で厳かな遠州大念仏で、伯父の魂も大いに供養できたことだろう。

「いのちの賛歌」ピアニスト／水上 裕子 (みなかみ ひろこ)さん

第4回目の社会人大学は、世界的ピアニストである水上 裕子さんのトーク＆コンサートだった。今回は、音響効果のある会場に場所を替えての開催である。プロフィールを下記に記載する。

ピアニスト／水上 裕子（Hiroko公式サイトより引用）

福岡県出身。幼少より即興演奏やＴＶ、レコードから流れる音楽を聴き覚え、演奏していた。武蔵野音楽大学を卒業後、オーストラリアでデビュー。オーストラリア作曲界の第一人者ジョージ・ドレフェスの薫陶を受け、各地で演奏を行う。 その後、ロシアで研鑚を積み、東ヨーロッパに渡る。1996年帰国。1997年に東京オペラシティーにて、日本正式デビュー。1998年、中国政府の招きにより、初の中国公演を行う。パリで一曲ごとにスタンディングオベーションをもらい、マレーシアでは、1200人の聴衆が総立ちとなった。今もっとも注目のピアニスト。ウィーンフィルクスオーバー，ORFオーストリア等の首席奏者や、ザルツブルグ八重奏団、 ターリッヒ弦楽四重奏団、ルーマニア各地の国立オーケストラ、また胡弓の趙国良など、内外のアーチストとも多数共演。

クラシックの名曲と生きる喜びから湧き出るオリジナル曲に自身の体験トークを交えて贈るコンサートは帰国後700回を超え、多くのファンを惹きつけている。活動は、NHKテレビ・ラジオをはじめ、各マスコミでも紹介されている。2008年、第三文明社より初の自叙伝「Hiroko 私にはピアノがあったから」が出版され話題を呼んだ。2009年10月より、ラジオ番組「私にはピアノがあったから」（毎週日曜日 20:00～ＫＢＣラジオ）が放送される。本年、デビュー20周年を迎え、“芸術性と大衆性”を合わせ持つピアニストとして、日本はもとよりヨーロッパ、 アジア各国まで活動の舞台を拡げている。


世界的に有名なピアニストと言われても、その分野ではあまり知識が乏しいのでどんな人なのか興味しんしんで会場に着いた。いつもは後ろの方の席に座るのだが、ちょうど前から2列目の方があいていたのでそこに座った。ピアノが目の前に置かれ、演奏者の手の動きが手にとるように見えるいい席である。大きなホールでのコンサートだったら絶対に手に入れることの出来ない席だ。演奏者の息遣いまでわかるくらいの近さで世界的な芸術を感じることのできるのが、この社会人大学の凄さである。

事務局長の紹介の後、ドレスをまとった水上さんが登場した。まずオリジナルの「春」という曲が演奏された。優しい顔からは、想像もつかないようなリズミカルで力強い演奏だ。演奏後、トークが始まった。ピアニストというと演奏が主で、あまりトークは得意ではないのかと思っていたが、水上さんはトークも慣れたもののようである。のっけからロシア滞在中にゴルバチョフが監禁されて国内が騒然となり自分の命も危うくなったと言う話から始まる。その後も、彼女の波乱万丈の人生の話が演奏を交えて続いた。命からがらロシアから逃げ出した後は、ルーマニアに移り住む。ルーマニアでは辛酸をなめるような生活だったと言う。寒暖の激しい気候と貧しい生活でピアノの練習もままならなかったが、ある家で有名なピアノの先生と出会ったことで、これだという音を体得する。その後、オーストラリアで、監禁され祖国ルーマニアから亡命した詩人の現在のご主人と結婚。再びルーマニア、ドイツとヨーロッパで生活をしていたが、長い海外生活で体調を崩し日本に帰国する。日本では、両親と同居し、父親の痴呆による介護をしながら演奏生活を続けてきたという。これだけ聞くと、凄い苦労して大変だったという話で終わるのだが、合間合間にそんな暗い話を明るいジョークに変えて話されているのが楽しかった。

さて、演奏曲はこんな内容だった。
・「熊ん蜂の飛行」　ドリフターズのずんどこ節を左手で弾きながら右手で演奏する。これだけでも凄いテクニックだ。
・「ドナウ河のさざ波」ドナウの流れが目に浮かんできそうな名曲だ。



・「ジプシー協奏曲」？
・懐かしの日本の名曲をみんなで合唱。
「青い山脈」「リンゴの歌」「憧れのハワイ航路」
・「好きにならずにいられない」エルヴィス・プレスリーの名曲を歌いながら演奏。歌も上手いピアニストさんだ。



・「500マイル」これも懐かしいフォークの名曲。



・「天空的彼岸」「再会」「異国の河」中国をイメージしたオリジナル曲
・アンコール後も懐かしい名曲をみんなで合唱
「高校三年生」「若者たち」「上をむいて歩こう」
懐かしの名曲は、どっちかっていうと一世代上の曲ばかりだが、知らない曲でもないので何とか歌う事はできた。

「これまでに経験したことのないような大雨」とは

気象庁の気象情報の発表の仕方が改善され、短文で災害への危機感を喚起するようになったそうである。昨年の紀伊半島豪雨後の調査で、地元防災関係者から「気象情報で総雨量が何ミリと書かれても危険度が分からない」などの意見が寄せられ、「長文」形式の気象情報以外に一目で分かる「短文」形式でも発表するようになったという。

そんな矢先に、早速今日の気象情報で「熊本県と大分県を中心に、これまでに経験したことのないような大雨。厳重に警戒を」との発表があった。まさに、これまでに聞いた事のない気象情報である。九州地方で大雨が続き大変な状況になっているニュースを知り、心配していたが、こういう表現方法で聞くと危機感が一層高められそうだ。

その後のニュースでも、熊本県では「これまでに経験したことのないような大雨」に見舞われたことは確かだった。まだまだ明日以降も、地域によっては大雨が予想されるという。被災された地域の方たちにはお見舞い申し上げたいが、それ以外の地域でも、いつ何時同じような状況になるかもしれない。このような気象情報ができるだけ出ないことを祈りたいが、もし自分たちの地域にも出るようなことがあれば、対応をしっかりしなければならない。