ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

中国 差不多の恐怖

2015年09月02日 | 上海生活
中国語に「差不多」という言葉がある。チャブドー、座布団のイントネーションで茶封筒と発音する感じ。

中国語の辞書では「ほとんど同じ」と書かれているが、日常会話では「まあそんなもの」「適当に」「こんなところで」というニュアンスで使われる。
中国は大陸文化なので物事は大抵大雑把であり、生活しているとレストランやホテルなどあらゆるところでこの差不多に出くわすことになる。とくに「こんなもんで」といういい方は日本語と同じに使えるので、「そろそろ行きますか」とか、ウエイトレスに注文の量が適当かを確認する際にも使えて便利な言葉ではある。

私は複数の中国の工場で製品を作っている。そしてその製品を中国国内にも販売しているが、中国国内からの品質クレームはほとんどない。品質がいいからではなく、お客様の品質要求レベルが低いのだろう。ちょっとした傷などは「差不多」で納得してしまうと思われる。こうした市場を相手にしていると品質は上がらない。

また、契約している工場は品質意識をきちんと持っているところに限定している。経営者の意識も高く、QCのルール等はかなり厳格の運用されているのだが、中国は労働者の流動性が高く、いくら教育をしても人の入れ替わりが激しい。現場にひとり「差不多」意識が抜けない人間が入るだけで不良品流出のおそれがある。

中国人と仕事をしていて座布団と茶封筒の中間みたいなコトバが出てきたら要注意です。

上海の日式中華と中式和食

2015年06月04日 | 上海生活

上海は国際都市なので世界中の料理のレストランがある。和食のレストランは正規に登録されているものだけで400軒、実際にはその倍はあるだろう。当然、どんな和食でも食べることができる。

唯一食べることができないのは、意外なことに我々が慣れ親しんだ中華料理。天津丼が日本にしかないというのは良く知られているが、酢豚、エビチリ、ピーマンを使ったチンジャオロース、中華丼、五目あんかけ焼きそば、固い焼きそば、八宝菜、チャーシュー麺、タンメン、五目そばなど、日本人にとっていわゆる定番の中華は市内に数軒しかない「日式中華」の店に行かないと食べることができない。

意外なことにチャーシューも手に入らない。スーパーの惣菜売り場には様々に調理された肉類があるが、似たものはあってもいわゆるラーメンに乗っかってるチャーシューはない。

逆に、この地で中国人がイメージする代表的な日本料理は我々の常識とちょっと異なる。人気メニューはサーモンの刺し身、ゆでた北寄貝の刺し身、銀だらの焼き物、フォアグラの入った茶碗蒸し、牛たん塩焼き等。特にサーモンの刺し身と銀だらは日本料理の代表メニューだと思われているようだ。これらをメインにしている店はなぜかオーダーバイキング方式となっていて、主に中国人向け。日本人は居酒屋系の和食屋で地味にさつま揚げやポテトサラダ等を食べている。

中国人はひとつの料理をみんなで食べる。基本的に直箸。サイゼリアで若い男二人が真ん中にスパゲッティをおいて同時に食べてるのを見た時は不気味だった。


中国(上海)でiPhoneをつかう

2015年06月04日 | 上海生活

主に転勤等で中国に来られた方への記事です。

まず今まで日本で使っていたiPhoneをどうするか?頻繁に日本に戻られる方なら契約をそのままにしておいてもいいと思いますが、あまり帰ることがないなら日本の契約はストップしてしまったほうがいいでしょう。電話番号をキープしたい方は、最廉価の契約に切り替えて持っておくしかありません。

では、電話機本体はどうするのか?中国で購入することは可能です。中国で売られているiPhoneは基本的にSIMフリー(ただし中国電信、聯通と中国移動は3Gの方式が違うので別モデル)。でも、高いです。iPhone6で10万円。4や5ならもう少し安いけど、それでも7-8万円はします。

日本で使っていて解約したiPhoneをSIMロック解除して使うのが最も合理的な選択肢になります。日本に帰った時は月額が安いMNVO(b-Mobile等)を使うことができます。 SIMロック解除はiPhone5,6の場合、少々高いですがロック解除サービスをつかうしかありません。4系であれば下駄と呼ばれるアダプターで比較的安価に解除できます。(キャリア、OSバージョンなどで微妙に可否があります)

これら、SIMロック解除の方法は小龍茶館様を参照ください。(トップページ

さて、無事中国SIMで動くiPhoneを手に入れたら、次は?

キャリアを決めます。電信、聯通、移動の3社がありますが、聯通(China Unicom)の代理商であるT-GAIAさんは日本語のできる店員さんがいるので安心です。中国には定額データ使い放題プランはありません。FB等、通信データの多いソフトを外で見る方は1Gぐらいはあったほうがいいと思います。4Gのデータ1G,通話関係は一番少ないタイプで約130元/月。一年契約にすると100元を切ります。なお、基本的に通話料金はチャージ式です。

中国ではGoogle関係(Google Map,Gmail,Google検索等)、SNS(FB, Twiteer等)はVPNを通さないと使えません。無料もありますが有料サービス(月50元~)を使ったほうが確実です。これも小龍茶館さんを参照してください。なお、iPhoneではVPNを使ってもLINEを見ることはできません。今のところメイバンファー(没办法 どうしようもない)

以下に必須アプリを紹介します。

微信:SNSアプリ。中国内ではこれがないと話になりません。また、LINEがだめなので私は日本の家族、知人にもこれ(英文名We Chat)を使ってもらってます。

大衆点評:食べログ。オンライン予約や下に記す支付宝でクーポン購入(100元分を80元の先払い等)もできます。

订餐小秘书:レストランオンライン予約サイト。ある程度の中国語力がつくまで電話で予約するのはハードルが高いので、これを使うと便利。

支付宝:光熱費、通販、携帯チャージ、切符手配等の各種オンライン支払が可能になります。これはアプリインストールの前にPCで登録申し込みが必要。そのためには中国国内の銀行口座、中国携帯が必要になります。ちょっと登録手続きが面倒ですが、圧倒的に生活が便利になります。

公共交通系ソフト:虹彩公交、上海公共、メトロマン等色々あり、それぞれ特色がありますがポイントはバス。上海は公共交通機関が発達していて地下鉄とバスで行けないところはありませんが、こうしたソフトなしでバスに乗ることはまず不可能です。たとえば上海公共は通常の乗り換え案内はもちろん、いまのっているバスが今どこを走っているかとか、次のバスが何分後に来るかなども表示されます。

使いやすさでは虹彩公交ですが、なぜか地図表示が遅すぎで地図上での目的地指定は事実上使い物になりません。

去那儿:航空切符、ホテル予約サイトですが、航空切符はここで検索するのが一番安いように思います。支付宝か、銀行カードで即支払い可能。

pm2.5関連ソフト:いろいろありますが、どれも上海気象台とアメリカ大使館発表値を表示します。まあ、よほどのことがないとマスクなんてしないのですが小さいお子様がいらっしゃる場合はチェックしたほうがいいかと。

快的打車、適適打車:タクシーを呼ぶアプリで空車が見つからないときはこれが威力を発揮します。中距離~だとすぐ応答があります。但し必ず運転手から電話がかかってきて自分の居場所を正確に伝えなければならないので、中国語力が必要となります。

辞書系:無料サービスで優れているのはありません。有料の大手出版社の日中辞典をインストールすることをお勧めします。

地図:Google MapはVPNを通さないと表示されませんが、Apple標準の地図でも中国最大手の地図ベンダー高徳のものなので不満はありません。

中国語学習:いろいろありますが、瞬間中単をお勧めします。1300ほどの基本単語を例文つきで学べます。ソフトのUIは最悪でバグもあるけど、聞き流しでの学習効果は高い。無料ですが例文の音声データはAPP内課金。

生活関連のソフトだけを記載しましたが、著作権のない国なので動画や音楽関連のサイトは無法(そもそも法律がない)状態です。この辺はご自身でお調べください。


長江「東方の星」沈没事故と新華社報道

2015年06月02日 | 上海生活

昨夜遅く、中国湖北省の長江で450人乗りの客船が暴風雨と竜巻により沈没し、今のところ30人程度しか生存者が見つかっていない。

中国の官メディアである新華社のWEBページでは当然この事故がトップニュースとなっているが、その見出しは

1番 「習近平国家主席が救助に全力を尽くせと指示」

2番 「李克強首相が現地へ」

であり、事故の様子や現場の状況はその次。

これで思い出すのは韓国のフェリー沈没事故。あの事故の当日にパクウネ大統領が行方不明だったとかいうことで相当たたかれ、支持率を下げたこと。

この二の舞は絶対にさせなければならないので、党の官メディアである新華社はまずは指導者が全力で対応しているということを一番に伝えている。

やはりここは中国。町で買い物をしたり食事をしたりしている限りにおいては、ここが共産党一党支配の社会主義国だなんてこれっぽっちも感じないのだが。


支付宝登録について

2015年05月13日 | 上海生活
2016年夏から実名登録の規制が厳しくなりました。 支付宝に銀行カードをひもつけ、制限なく使うためには3種類の実名認証が求められます。 中国人は電話番号、銀行カード、身分証明でOKですが、外国人はパスポートが認められません。 三つにするためには、銀行カードが二枚必要です。現在一つの銀行では一枚しか作れませんので、 二箇所の銀行でカードを作る必要があります。 また、その銀行カードの名義はアルファベットで姓スペース名で統一する必要があるとのこと。 その名義でできるのは交通銀行と建設銀行だそうです。 駐在の方は、もう一つの実名認証としてまず電話番号と銀行カードで登録してから(使用限度制限がある) 自分の名前の公共料金支払いもしくは高鉄、飛行機の切符購入履歴があればそれも実名認証に使えるとのことです。

検索でたどり着いた方は、すでに支付宝についてはご存知でしょうからその説明は省きます。中国在住の方を対象にしています。

中国にきて3年。来てすぐに支付宝登録をし、活用してます。公共料金の支払や各種チケット等の予約、通信販売等、中国に駐在されたらやはりこれを使ったほうが何かと便利です。

たしか2012年に当ブログで登録に関する記事をアップしていますが、中国のネットサービスはやり方がしょっちゅう変わるのでもう参考になりません。
たとえば、当時は中国人の保証人のサインを画像で送る必要がありましたが、今はそれはないようです。
また、最初は銀行カードからの引き落としができたのが2年ほど前からできなくなり、チャージからの引き落とし(余額)からしか払えなくなっていましたが、(添加銀行カードの操作がパスポートではできなかった)最近またできるようになりました。
国際クレジットカードの利用とか、いろいろなことが頻繁に変わるので気を付けてください。

登録に絶対必要なものは大手銀行の銀行口座・銀行カードと中国携帯(銀行口座開設時に登録した番号のもの)。まあこれは駐在されている方はみなさんお持ちでしょう。
銀行カードは個人ネットバンキングを開設しておいたほうが何かと便利です。支付宝の余額チャージが簡単にできます。

支付宝の登録(中国語の登録は注柵、ログインが登録なので間違えないように)はパソコンの支付宝から行います。
必要項目を入力して、パスポートの必要部分(写真のページ、居留証のページ、最後の入国スタンプのページ)を画像ファイルで送付し、審査を受けます。詳細手続きの説明は割愛しますが、2-3日で完了します。
なお、パソコンの支付宝は暗証番号インプット時に暗号化ソフトが必要でこれは管理者権限がないとインストールできません。会社のPCの場合は注意が必要です。

これが完了したら、スマホアプリをダウンロードしましょう。これで利便性が飛躍的に上がります。
毎月送られてくる各種公共料金の帳戸番号を登録しておけば請求金額のリマインドが来て、数回画面クリックとパスワード入力で支払が完了するようになります。iPhone5S以降であれば指紋認証での支払ができます。

私が登録したころより外国人の登録は随分と簡単になっているようですので、トライしてみてください。


WPKGリダイレクト 予防策

2015年05月05日 | 上海生活
WPKGリダイレクトの原因はDNSポイズニングだったようで、Google DNSを使っている自宅のもう一台のWINDOWS7では発生しませんでした。
Google DNS(8.8.8.8、8.8.4.4)についてはGoogleを信用するのか?という否定的な意見もあるようですが、Google自身は強力なDNSポイズニング対策を講じていると言っています。今後もこうした事態が発生することは十分考えられるので、中国においてはDNSを8.8.8.8、8.8.4.4に手動設定しておくのがいいと思います。
DNSの手動設定についてはここでは細かく記載しませんが、検索すれば簡単に見つかります。
Macの場合はシステム環境設定→ネットワーク→対象を選択して詳細からDNSのタブを開いて変更(+ボタンを使う)、でOK。
8.8.8.8を入れて、次に8.8.4.4です。

てにをはのむずかしさ

2015年04月30日 | 上海生活
うちの上海オフィスのスタッフはみな日本語が堪能だが、それでも「てにをは」を間違える。
彼らの日本語力を向上させたいのでできる限り修正した場合は説明をするのだが、てにをはに関しては説明できないことが多い。
たとえば「工場へ訪問する予定」を「工場を訪問する予定」に直した時に、「工場へ行く」といいますよね、「工場を行く」とは言わないですよね?と聞かれると、合理的な説明ができない。

「行く」という言葉は方向があるから「へ」を使うのだといっても、訪問だって行くわけだから方向があるでしょ、といわれると、答えに窮してしまう。さらに、じゃ、「に」はだめですか?「工場に行く」はOKですよね?といわれ、「工場に訪問する」はだめだよといっても、それがなぜだかを説明できない。多分自動詞、他動詞とかの説明もあるんだろうけど。

こればっかりは日本語ネイティブじゃないと無理。

同じようなことはどこの言語でもあるはずで、僕らの英語もかなりおかしいんだろうが通じる。いわゆるcollocationはネイティブでないとわからないけど、間違っていても意思疎通はできる。

日本語もてにをはが間違っていても全く問題なく通じるから会話では何の不都合もないんだけどね。

中国ネット WPKG 強制リダイレクト対処方法

2015年04月27日 | 上海生活
今日4月26日夜、突然中国国内から特定の中国国外サイトへ行くとWPKGのサイトへリダイレクトされるようになった。WPKGはWINDOWS用オープンソースソフトウェアのサイトで、ここが仕組んだものではなさそうだ。
訪問先のサイトに Facebook connectのスクリプトが埋め込まれてるとリダイレクトされるようで、マルウエアに感染してるわけではないらしい。
OSXでの対処方法は以下のとおり。とりあえず、wpkgをブロックしてしまう方法。

移動→フォルダに移動から /etcをタイプ。hosts ファイルを一旦デスクトップにコピーし、最終行に
127.0.0.1 wpkg.org
をタイプ(httpは不要)し保存、元のファイルに上書き。この時パスワードを入力。
次にDSNキャッシュをクリア。
ファインダー→アプリケーション→ユーティリティからターミナルを開き、コマンドを入れる。
これはOSXのバーションによって違うので、OSX DSN キャッシュクリアで検索してください。
YOSEMITEなら$ sudo discoveryutil udnsflushcaches

$の後にコマンド、enter. パスワード(画面では非表示)を入れてenter.
最後にサファリのキャッシュをクリアして再起動。 

Windowsはsystem32/driver/etc/hosts をエディタで開いて 127.0.0.1 http:// wpkg.org を追加
その後ブラウザのキャッシュクリアでいいようです。

上海に大丸がオープン

2015年04月21日 | 上海生活
商業施設が完全に過剰となっているうえに、通販の拡大により上海のショッピングモール、百貨店はどこも苦戦している。
パークソン等は確実に集客できる飲食の比率を上げて対応しているのが現状だ。
さらに在留日本人の数も最盛期から2割以上減っており、特に日本人を相手にした商売でこの先成功するのは至難だろう。

そんな中で、大丸が中国資本の新世界と組んで新たに百貨店をオープンした。
(現時点ではソフトオープン。5月にグランドオープン)

場所は南京東路。三菱電機製らせん型エレベータを設置した内装が話題を呼んでいる。

しかし、問題もある。
最初に書いた百貨店の不振が最も根本にある問題だが、私が懸念するのはその立地。
南京東路という場所は上海のガイドブックでも最初に紹介される繁華街なのだが、その客筋はいわゆるお上りさん。上海の金持ちや日本人が買い物に行くエリアではない。
週末ともなるとものすごい人出となるが売れるものは土産物ばかりという場所で、高級志向の百貨店にどれほどの勝算があるのだろうか?

とはいえ、誰もいかない場所にデパートを作ってしまった高島屋よりは期待できるけど。

中国人向け激安ツアーで済州島にいった話

2015年04月15日 | 上海生活
ちょっと古い話だけど、去年の秋に上海発の中国人向け韓国済州島激安ツアーに行った。

会社の社員旅行、今年は利益も結構上がったので一発海外に行くか、でもハワイとはいけないので一番安い済州島、それも激安ツアーで申し込んだ。
旅行会社から、なんと中国人と日本人は値段を変えるという回答。なぜなら日本人はお土産買わないからだという。

確かに中国人は海外に行くとガンガンかうから、土産物屋からのコミッションが違うんだなというのはわかるけど、日本人は5000円ほど高い。中国人が平均して数万円お土産買うとしても、コミッションが5000円ということはどれだけ暴利な土産物屋か、ということになる。

ツアーは三泊四日で二日目、三日目はバスでの観光なんだけど、二日目の観光は観光というよりは土産物屋めぐり。
おなじみ高麗人参、何とかいう木の実で作った肝臓保健薬、化粧品、キムチ、テディベア。これら土産物屋は「博物館」という名前になっていて、入店すると簡単にその薬の歴史やら作り方の展示があり、その後グループごとに個室に監禁される。
まあ話のタネに小さいのでも買うか、とおもって値段を聞くと、一番安いセットでも1万5千円とかいうことになっていて、日本人的には全く興味がわかない。(ちなみに、その名前の木の実が入ったペットボトル飲料が他の場所で100円程度で売られてたのには苦笑)
うちの会社の中国人スタッフも日本に留学していたようなどちらかというと日本人的な連中なのでそんなものに興味ないらしく、全然売れなかった。

ここからがすごい。
バスに戻ると、ガイド(30歳くらいの女性)が、誰も買わなかったのでノルマを達成できないから、一人2000円のオプショナルツアーに全員強制参加しろという。冗談じゃないと拒否すると、狂ったように怒り出し最後には泣きながら業務を放棄。途中で降りてしまった。
これ、いわゆる韓国人のファビョって奴なのかな?これにはうちの中国人スタッフもびっくり。

今、中国人が行く海外旅行先はのトップはダントツで韓国。安くて近いからだろうが、でももう一度行きたいかというアンケートをとると最下位レベルになってしまうそうだ。

それがよ~くわかった。
こんな商売してたら長くは続かないよ。

中国人のマナー等

2015年03月28日 | 上海生活
最近中国では日本を紹介する媒体をよく目にするようになった。12年秋の島の問題以来、すっかり意図的に無視されていたのがなんとなく雪解けムードになっていて、在住日本人としては少しホッとしている。
まあ、この背景には円安による日本旅行ブームがあることは否めない。

中国人の日本旅行というと、日本メディアの報道は判で押したように「爆買い」と「マナーが悪い」の2つ。
爆買いはその通りで、この国の経済は明らかにおかしい。とっくに危険水準を超えているのにバブルが弾けない。
どこかにとんでもない無理があってそれが隠蔽され、先送りされている事は間違いない。

しかし、マナーについては私の見方はちょっと違う。
大体マナーってのは相対的なもので、日本人が海外に行けば「礼儀正しい」「おとなしい」「穏やか」と言われるが、例えばエレベータから真っ先に降りるなんてのはちょっと違和感を持たれているだろう。
しかし、日本でエレベータを降りる時に女性に「お先にどうぞ」とやる人は余り多くなく、それは「気障な奴」と思われているかもしれない。

ということで、マナーなんてものはその地域で許容されるものであればよく、他の文化圏で違和感を持たれるのは当然の話なのだ。
例えば中国では路上に痰を吐くのはやめよ、という表示があり、マナーの良い人はゴミ箱に吐く。でもこれは日本人的にはアウトだろう。

そうはいっても中国政府は国際スタンダードに近づけたいという思いがあるらしく、街中いたるところでポスターに「文明」という言葉を見る。これはマナーの中国語訳。まあ、そういったことからだんだんと変わってくると思う。
実際、私が来てからの3年間で上海のマナーは少しづつではあるが、変わってきている様に感じる。
地下鉄でびっくりるような声でしゃべっているには多くは年寄りか地方からの旅行者。

ひとつ誤解があるのはトイレットペーパー。中国では紙の質が悪く詰まるのでトイレットペーパーを便器の流さないのがルール。外国系ホテルを除きどこに行っても「流すな」という表示がある。その代わりゴミ箱がある。
日本に来た中国人はトイレ内にゴミ箱がなくて困惑する。しかし便器に流して詰まらせたらまずいと思うので、床に捨てていく。
これを見た日本人はびっくりして、中国人は汚い、マナーを知らない、ということになる。

Huaweiのスマートウォッチ

2015年03月03日 | 上海生活
先日バルセロナで公表されたHuaweiのスマートウォッチ、Huawei Watch。あれならちょっとほしいと思った。
フェイクでも一見してクロノグラフに見えて、そのデザインや色をカエルことができるなら楽しい。ちょっと厚すぎるななとは思うが。

Apple Watchに販売数で勝てるとは思わないが、どっちがいいかと聞かれたら私はHuaweiが良い。

上海商業事情のアップデート

2015年02月19日 | 上海生活
本日は中華圏の元旦。どこにも行かず上海で過ごしています。

今日は元旦なので普通のお店はみな休業。町中でやっているのはコンビニと年賀品を売る果物屋だけ。
(何故か上海には果物屋が数百メートル毎くらいに存在し、八百屋と明確に区別されてます。というか、八百屋はなく、野菜は市場の中でしか買えません)

ということで、食事と買い物に開いているショッピングセンターへ出かけました。我が家から徒歩圏内に新しく出来たユニー系「APITA」。
飲食店も結構開いていて、スーパーも営業中。ここのスーパーは結構品揃えがよく、天ぷら、弁当等の日本食惣菜も種類が多くて価格も割とリーズナブル。
飲食店も「まいどおおきに食堂」やちゃんぽん麺、とんかつ「かつ政」等、結構使い勝手の良いお店が入っていて、地下鉄駅からもすぐということで、在留邦人はみなさん結構注目しています。今日も元旦なのに結構お客さんが入ってました。

で、どうもならないのは上海高島屋。
高島屋ができて以降、付近の商圏に久光とここを入れて2箇所の日本食材を多く扱う高級スーパーが出来てしまい、かつこのAPITAは立地が良くて強敵。
地下鉄2号線を利用する邦人は高島屋に行く理由は全くなくなりました。
高島屋さんは相変わらずテナントの撤退が続いているようで、日本人向けの物産展のようなイベントを企画して頑張っているけど、私はこのAPITAがトドメを刺したのではないかと思います。もう無理でしょう。

それと、おそらく久光も苦しいのでは?
鳴り物入りで出来た高級ブランドモール、通称「ビトンビル」の地下だけど、そのブランドモールは土日でも殆どお客さんを見ることはない。
久光のスーパーはなんとか人が入っていたけど、このAPITAの方が立地が良い。というか、この商圏に3つは多すぎる。

既に上海はショッピングモールの総面積では世界一らしいけど、まだそこらじゅうで作っている。
中国経済は投資を止めたら死んでしまう、ということなんだけど、その先に何が待っているからは明らかですね。

上海商業ビルlの現状と高島屋

2014年12月06日 | 上海生活
このエントリーは以前書いた上海高島屋に関連するものです。

上海高島屋は依然として決して盛況とはいえない状況だが、「10年先の黒字化」を目指すということで営業を続けている。
そうした中、ここと競合する商圏に相次いて新しい商業施設が誕生した。

日本人向けの開発区である古北地区では、その中心であるカルフールの北数百メートル、地下鉄水城路駅前に「星空広場」がソフトオープンした。
ここは古くは日本人が馴染んだ「和平広場」とそのとなりのビルを解体しリニューアルしたもので、かなり大きい前衛的デザインのビル。既にスタバが開店し、ユニクロも開店準備中。
日本人村の最寄り地下鉄駅であり、立地としては悪くない。カルフールからの買いまわりも十分可能。そういったこともありユニクロが出店しているのだろう。

更に、ここから東北に2キロいったほどの「楼山関路」に、APITA(ユニー)が開店した。ここは地下鉄駅の裏で、駅前は既にすっかり繁華街化している。パークソンと金フイというデパートがあり、郊外の始まりのような立地だが、結構な人出がある。合点寿司などの人気店も入り、地下スーパーの品揃えもまずまず。ユニクロはGUを出店した。
さらに、通称「ビトンビル」というブランドモールも徒歩圏。ビトンビル自体は私は高島屋並に苦戦していると見てるが、この楼山関路から巨大地下商店街と動く歩道をつなげるというような計画もあり、今後の活性化にはある程度期待が持てる。

これらに比べ、高島屋はやはり絶望的に立地が悪い。古北開発区第2期に近いとはいえ、周囲に買いまわりできる商業施設は全くないし、隣接が計画されていた専門店モールは計画が頓挫しているようだ。まあ今の高島屋の状況をみたら当然かもしれない。

最近、高島屋はとても努力していると思う。京都展など、色々なキャンペーンを企画し日本人向けの情報誌で宣伝している。
ちょっと行ってみようかな、と思うような内容もあるが、でもわざわざ伊犁路まで行こうという気にならない。古北に住んでいるひとは地下鉄で2駅なので行くかもしれないが、前述星空広場が強力なライバルとして出現してしまった。
高島屋にはユニクロもMUJIも入っていない。その他H&M等の集客力あるファストファッションも入っていないけど、それはポリシーなのかテナントとしてはいってもらえなかったのかわからない。多分、立地を考えると後者なのだろう。

そもそも、この立地を選択した時点で失敗だったのではないか。計画当時私は上海には居なかったが、ネットを検索すると当時でも「何故ここ?」といって居た人は沢山いる。
何らかの事情でこの立地で推進したかった関係者がいたのだろう。そのフィージビリティスタディをきちんと検証せずに承認した経営陣にも責任がある。

現場は、先に書いたとおり特別展などを企画し、かなり頑張っているように見えるのだが。

中国の自動車IQS調査結果

2014年11月04日 | 上海生活
中国で販売されている車に関するJDパワー社のIQS(初期品質調査)調査結果が発表された。詳細はレポート購入が必要だが,同社が無料で公開している情報によれば,海外ブランド(現地生産)と中国ブランドの差は年々縮まっているとのこと。グラフはJDパワー社公表のもの。(IQSは点数が少ないほど好成績)

この状況から,中国ブランドの品質が海外ブランドと同等になる日は近い,と見るべきだ。
そしてそれは日韓ブランドに対して大きな脅威となる。

日本では欧州フォード,オペルといった他国で結構一般的な車が全くうれていない。買う理由がないからだ。
性能や品質では世界一の日本車があるなかで,ブランド価値があまりない外車を買う理由はない。

同様に中国においても日本車にはたいしたブランド価値はない。持っていても威張れない。この見栄っ張りという中国人のメンタリティーは日本人をはるかに凌ぐ。

でも,プレミアムブランドには手が届かないがやはり性能や品質で選べば日本車や韓国車,という,どちらかと言うと理性的な客筋を相手に我々は商売をしてきた。

だから中国産ブランドの品質が向上してくれば,日本車や韓国車の出る幕はなくなってしまう。スマートフォンが小米とiPhoneしか売れないのと同じになる可能性があるのだ。

多分,いくら国産ブランドの品質が向上してもユーザー認知の拡大には時間がかかる。何らかのブレイクスルーとなる新型車もしくは新ブランドが出てこなければ状況がドラスティックに変わるということはないだろう。
しかし,国産ブランドのヒット商品はいずれ必ず出てくる。

繰り返し書いているが,日本では中国製のトンデモコピー商品や劣悪品質管理の話題でもちきりだが,品質向上の努力をしている企業は日増しに力をつけてるという事実を見逃してはいけない。