NEXCO中日本は新東名の開通後3ヶ月間の状況を公表した。
これによれば、相当数のトラフィック、特に大型貨物が新東名に振り替わっていることがわかる。
対象区間を通過する車両が新しく走りやすい道を選ぶのは、まあいってみれば当たり前のことだろう。
この発表で気になる点は2つ。
まず、10キロを超える渋滞が3ヶ月間で5回しか発生しなかった、ということ。たいした成果のように思える。しかし前年同期の同区間10回を超える渋滞は50回程度。
9割減ったという見方も出来るが、ゴールデンウィークを挟んでの3ヶ月に50回しか渋滞しない「もともと大して渋滞しない路線」だとしか言いようがない。
大型連休の高速道路では10kmを超える渋滞は東名の他区間や中央、関越などで500回程度発生しているのだ。
渋滞緩和という観点からのみいえば、この区間の高速道路複線化のプライオリティが高かったとはとても思えない。
次に、第二東名の平均旅行時間が97km/hという点。制限速度100km/hを守って97km/hを達成することは至難の業だろう。おそらく実際の巡航速度は100km/hを超えている。
この道路の制限速度に関しては、100km/h規制を120km/hまたは130km/hにするべきだという議論があったが、これは見送られた。
というか、おそらくは120km/hにして仮にそれが原因で事故が発生した時の責任を誰も取りたくないのだろう。
しかし、現在の自動車の設計を考えると100km/hと120km/hに大きな安全上の差異はないように思うし、他国をみれば道路の走りやすさに応じて120km/h制限を採用している国のほうが圧倒的に多い。
実はここには他の理由もある。大型トラックの制限速度は80km/hで、さらに90km/hのリミッターがついている。
乗用車の制限速度が120km/hになると、大型トラックとの速度差が事故を誘発するのではないか、という危惧もあったようだ。
しかしこれも走行路線の厳格化などで対応は可能なのではないかと思う。
いずれにしても、制限速度論議が決着したのは今年の3月。どう考えても作ることありきで、本来一番重要である活用についての十分あな議論や準備がされていたとは思えない。
これによれば、相当数のトラフィック、特に大型貨物が新東名に振り替わっていることがわかる。
対象区間を通過する車両が新しく走りやすい道を選ぶのは、まあいってみれば当たり前のことだろう。
この発表で気になる点は2つ。
まず、10キロを超える渋滞が3ヶ月間で5回しか発生しなかった、ということ。たいした成果のように思える。しかし前年同期の同区間10回を超える渋滞は50回程度。
9割減ったという見方も出来るが、ゴールデンウィークを挟んでの3ヶ月に50回しか渋滞しない「もともと大して渋滞しない路線」だとしか言いようがない。
大型連休の高速道路では10kmを超える渋滞は東名の他区間や中央、関越などで500回程度発生しているのだ。
渋滞緩和という観点からのみいえば、この区間の高速道路複線化のプライオリティが高かったとはとても思えない。
次に、第二東名の平均旅行時間が97km/hという点。制限速度100km/hを守って97km/hを達成することは至難の業だろう。おそらく実際の巡航速度は100km/hを超えている。
この道路の制限速度に関しては、100km/h規制を120km/hまたは130km/hにするべきだという議論があったが、これは見送られた。
というか、おそらくは120km/hにして仮にそれが原因で事故が発生した時の責任を誰も取りたくないのだろう。
しかし、現在の自動車の設計を考えると100km/hと120km/hに大きな安全上の差異はないように思うし、他国をみれば道路の走りやすさに応じて120km/h制限を採用している国のほうが圧倒的に多い。
実はここには他の理由もある。大型トラックの制限速度は80km/hで、さらに90km/hのリミッターがついている。
乗用車の制限速度が120km/hになると、大型トラックとの速度差が事故を誘発するのではないか、という危惧もあったようだ。
しかしこれも走行路線の厳格化などで対応は可能なのではないかと思う。
いずれにしても、制限速度論議が決着したのは今年の3月。どう考えても作ることありきで、本来一番重要である活用についての十分あな議論や準備がされていたとは思えない。