ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

顧客囲い込みの幻想

2007年03月21日 | 雑記
最近ITSがらみのニュースがないことと、結構忙しいことが重なってなかなかエントリーできずにいる。

さて、東京の私鉄も3月18日からICカード乗車券「PASMO」の運用を開始した。
私鉄とJRの磁気カード型連絡定期を使っていた私も、早速「PASMO」定期券に切り替えた。

クレジットカードと連携すれば自動チャージができて圧倒的に便利になるのだが、そのためには電鉄系のクレジットカードを作らなければならない。
すでに使わないクレジットカードが4枚あり、さらにETCで年会費を払いたくなかったため昨年新しいクレジットカードを作ったが、正直もうこれ以上クレジットカードを作る気はない。

たしかに自動チャージはキラーコンテンツだと思う。それを武器に自社のクレジットカードを作らせて電鉄系小売業に顧客を囲い込もうとしていることは明らかだ。

しかし、そんなことで本当に顧客を囲い込めるのだろうか?
東急TOPカードを持ったからといって、遠くの東急ストアに行くだろうか?
伊勢丹にいくのをやめて東急百貨店に行くだろうか?

私の場合はカードのポイントはすべて米系航空会社のマイル獲得に集中させている。それ以外のカードは持っていても使わない。ポイントが分散するのは迷惑なだけなのだ。

顧客に不便を強いておいて「顧客囲い込み」だとおもったら大きな間違いだ。
利用クレジットカードに縛りをかければ、自動チャージ契約は伸びない。そしてこれが伸びなければ電子マネーとしての利用も思うようには進まないだろう。