ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

高速無料化の顛末

2010年01月30日 | 高速道路
やっぱり、高速道路無料化は地方の空いている道路に限定されるらしい。
民主党は高速道路無料化をマニフェストに掲げていたが、結局羊頭狗肉とはこのことだ。
もちろん、マニフェストに上げていたからといって、その後の検討で内容が変更になることはやむを得ない。しかし、すでに選挙前から「全面無料は無理だ」という認識が民主党内にはあったのだ。というか、そんなの誰だってわかるでしょ?
無理なことを薄々感じながら、国民に口当たりのいい政策を内容を精査せずにあげていた、と言われても仕方がないと思う。

まあ、無料区間や検討されている金額はまずまずの落とし所という気もするし、それはそれでいいのだろう。
その中でも、以下のあたりはちょいと気になる。


・普通車上限2000円
これはどういうやり方にするのだろう。現在の週末1000円上限を2000円に変更し、ウイークディも対象にするということでは、国道の渋滞をなくすため高速チョイノリを促進する、という効果がない。
今の正規料金を1/5にする、というような料金改定が望ましいと思う。

・本四は「フェリーに考慮して」対象外とする
折角巨額の費用をかけてインフラを整備したんだから、その橋はどんどん使われなくてはいけない。そもそもフェリーが生き残っているような価格設定がおかしかったのだ。フェリー会社とその関係者の方には大変厳しい言い方だが。

・ETCでなくても、上限2000円にする
過去エントリーを見てもらうとわかるが、私は決してETCが優れているとは思わない。オーバースペック、仕組の悪さ、セットアップ・再セットアップの不可解さなど、批判すべき点はたくさんある。でも、もうここまで普及したんだからこのまま100%を目指し、現金収受を全廃してコストを下げるべきだと思う。
中途半端なことはやめるべきだ。
それよりも、セットアップの手続き簡略化と手数料廃止とか、バーの廃止+不正通行車のカメラによる徹底取り締まりとか、改善すべき点を改善した方がいい。

・普通車上限2000円 軽自動車1000円
ちょっと軽自動車優遇が過ぎないか、と思う。ますます軽自動車比率が上がる。まあ、だから問題だ、ということではないけど。
スズキ・ダイハツはうれしいだろう。