今日の読売新聞は安倍首相が「地域限定で個人がタクシー営業することを解禁することも検討する」と語ったと報じた
観光地や過疎地などタクシーの供給が追い付かない地域に限定ということなので、Uberのようなビジネスを認めるということではなさそうだ。
Uberは現在世界50か国で事業を展開している。中国でもビジネスが始まったが、それよりも一般に使われているのが適適出行の個人タクシーサービスだ。これとて始まったのはつい最近なのだが、中国ではこうした新ビジネスの浸透は驚くほど速い。
適適はもともとタクシーの配車スマホアプリなのだが、それに加えて個人タクシーサービス(専車とよんでいる)が追加された。大衆車、中級車、ミニバン、高級車の4クラスから好みの車を選び、行先を入力(登録地か、入力。入力は予測表示されるのでスムースに行える)。すると現在地の地図とその周辺で走行中の車、目的地までの予想料金が表示される。中級車で通常のタクシーの5割増し程度。もともとのタクシー価格自体安いので通常タクシーより高くても問題ない。少なくとも今までの経験ではきれいな高級車が来る。
運転手が反応すると車名、ナンバーと到着予測時間が表示され、その車がこちらに向かってくる状況が地図に表示される。運転手から電話がかかってきて実際にいる場所を伝えなければならないが、運転手側にもこちらのGPS位置情報が届いているので「XXの前に立ってる」程度でいい。
車に乗るとすでに運転手のスマホでは目的地までのナビ誘導が自動的にセットされている。念のため目的地を口頭で伝えるだけでいい。個人の車なのでメーターはないが、ソフトのGPS機能で走行距離が計算される。
ここまでは多分Uberと同じだと思う。実際アイコンもUberに似ていて中国お得意のパクリの一種ではある。しかしUberより優れているのは支払もソフトでできること。中国ではネット決済の「支付宝」が広く普及しており、適適のアプリから自動的に清算される。
通常のタクシーも基本は同じような仕組みで呼び出せる。タクシーは現金払いも可能。
中国はスマホの普及率が非常に高いのでこうしたサービスがあっという間に広まる。こうした分野では日本は後進国のように思える。おそらく冒頭の安倍首相のコメントがあっても、ここまでの白タク個人サービスの解禁はないだろう。
白タク個人タクシーはそのサービスの質と事故があった場合の対応が問題となる。
Uberにしても適適にしても、降車後運転手を評価するボタンがあり、問題がある運転手は資格停止にする等の対応で一定のサービスを担保している。また事故等の対応は運営会社が行う。適適は実際上海では市当局からタクシー営業許可をもらっている。(国家方針と異なり議論になっているようだが)
配車アプリが簡単便利になり多くの市民が使うようになってから、上海市内では流しのタクシーを捕まえるのが非常に難しくなっている。市はその問題に対し、スマホを使えない老人向けの専用タクシースタンドを設けるといっているが、中国語ができない我々外国人にとっては結構深刻な問題になってきている。
観光地や過疎地などタクシーの供給が追い付かない地域に限定ということなので、Uberのようなビジネスを認めるということではなさそうだ。
Uberは現在世界50か国で事業を展開している。中国でもビジネスが始まったが、それよりも一般に使われているのが適適出行の個人タクシーサービスだ。これとて始まったのはつい最近なのだが、中国ではこうした新ビジネスの浸透は驚くほど速い。
適適はもともとタクシーの配車スマホアプリなのだが、それに加えて個人タクシーサービス(専車とよんでいる)が追加された。大衆車、中級車、ミニバン、高級車の4クラスから好みの車を選び、行先を入力(登録地か、入力。入力は予測表示されるのでスムースに行える)。すると現在地の地図とその周辺で走行中の車、目的地までの予想料金が表示される。中級車で通常のタクシーの5割増し程度。もともとのタクシー価格自体安いので通常タクシーより高くても問題ない。少なくとも今までの経験ではきれいな高級車が来る。
運転手が反応すると車名、ナンバーと到着予測時間が表示され、その車がこちらに向かってくる状況が地図に表示される。運転手から電話がかかってきて実際にいる場所を伝えなければならないが、運転手側にもこちらのGPS位置情報が届いているので「XXの前に立ってる」程度でいい。
車に乗るとすでに運転手のスマホでは目的地までのナビ誘導が自動的にセットされている。念のため目的地を口頭で伝えるだけでいい。個人の車なのでメーターはないが、ソフトのGPS機能で走行距離が計算される。
ここまでは多分Uberと同じだと思う。実際アイコンもUberに似ていて中国お得意のパクリの一種ではある。しかしUberより優れているのは支払もソフトでできること。中国ではネット決済の「支付宝」が広く普及しており、適適のアプリから自動的に清算される。
通常のタクシーも基本は同じような仕組みで呼び出せる。タクシーは現金払いも可能。
中国はスマホの普及率が非常に高いのでこうしたサービスがあっという間に広まる。こうした分野では日本は後進国のように思える。おそらく冒頭の安倍首相のコメントがあっても、ここまでの白タク個人サービスの解禁はないだろう。
白タク個人タクシーはそのサービスの質と事故があった場合の対応が問題となる。
Uberにしても適適にしても、降車後運転手を評価するボタンがあり、問題がある運転手は資格停止にする等の対応で一定のサービスを担保している。また事故等の対応は運営会社が行う。適適は実際上海では市当局からタクシー営業許可をもらっている。(国家方針と異なり議論になっているようだが)
配車アプリが簡単便利になり多くの市民が使うようになってから、上海市内では流しのタクシーを捕まえるのが非常に難しくなっている。市はその問題に対し、スマホを使えない老人向けの専用タクシースタンドを設けるといっているが、中国語ができない我々外国人にとっては結構深刻な問題になってきている。