日本では、通常以下のように信じられているようです。
「中国には焼餃子ほとんどなく、焼餃子は日本独特のもの。中国は茹餃子であり、焼餃子は茹餃子の残り物を温めるために鍋で焼いたもので鍋貼と呼ばれるが、あまり一般的ではない」
事実、WIKIPEDIAでも概ねそのようなことが書かれています。
しかし、ここ広東省佛山では焼餃子はごく普通に飲茶系レストランのメニューにあります。
会社の中国人にきいても、「普通のメニューだよ」ということで、実際私の家の近くの中華系ファーストフード(カフェテリア式)店内のポスターには、当店人気メニューの第三位に焼餃子(煎餃)がランクインしてました。
なので、最初は焼餃子という食べ物は日本からの逆輸入で最近流行してきたのかな?などと思っていました。
そこで中国の検索サイト「百度」で調べたところ、以下のようなことがわかりました。
まず、焼く餃子の言い方には「鍋貼」と「煎餃」の2つがあります。(なお、広東では「鍋貼」という言い方はほとんど見たことがなく、「煎餃」です。)
百度をみると「鍋貼」も「煎餃」も「中国の点心(この手の小吃の総称)である」として
鍋貼=是中国著名的伝統小吃(中国の有名な伝統的小吃)
煎餃=中国北方地区特色伝統小吃之一(中国北方地区の特色伝統的小吃の一つ)
ときちんと項目だてて紹介されており、また中国のクックパッドのようなサイトでも「鍋貼」も「煎餃」もたくさんでてくるので、やはり「ほとんど食べられていない」ということはないようです。
また、「残り物を焼くのが焼餃子」に関しては、百度の鍋貼の記事中「北宋時代、宋太祖が料理人が余った餃子を鍋で焼いているのをみて、とても匂いが良いので食べたら美味しかった、料理人に料理の名前を聞いたら答えられないので、宋太祖は鍋に貼り付けたから鍋貼だ、とした」という言い伝えがあることが紹介されていますが、家庭で残り物の茹餃子を焼くという記載は見当たりませんでした。
次に、百度によれば「鍋貼」と「煎餃」は当の中国人でも区別していない人が多いが、実は違うものだそうです
曰く、「煎餃」は茹でてから焼く、もしくは焼いてから茹でるが、「鍋貼」は茹でないとのこと。
具体的には「煎餃」は前もって茹でる、もしくは同じ鍋の中でまずたっぷりの水で茹でてから水分を飛ばして焼く。一方「鍋貼」は焼く際に多少の水か料理酒を入れるが、基本は焼くだけとのこと。
東北地方で主食代わりに食べられている「餃子」は日本で言う「水餃子」(茹、蒸餃子)であり、また中国の常識として餃子といえばこちらを指すことは間違いありません。
また、中国で煎餃が一般的になったことの背景には日本からの逆輸入食文化という一面も確実にあると思います。しかし、現在の状況からは焼餃子は日本独特のもので中国にはないのだ、というのはもはや都市伝説に近いような気がします。
「中国には焼餃子ほとんどなく、焼餃子は日本独特のもの。中国は茹餃子であり、焼餃子は茹餃子の残り物を温めるために鍋で焼いたもので鍋貼と呼ばれるが、あまり一般的ではない」
事実、WIKIPEDIAでも概ねそのようなことが書かれています。
しかし、ここ広東省佛山では焼餃子はごく普通に飲茶系レストランのメニューにあります。
会社の中国人にきいても、「普通のメニューだよ」ということで、実際私の家の近くの中華系ファーストフード(カフェテリア式)店内のポスターには、当店人気メニューの第三位に焼餃子(煎餃)がランクインしてました。
なので、最初は焼餃子という食べ物は日本からの逆輸入で最近流行してきたのかな?などと思っていました。
そこで中国の検索サイト「百度」で調べたところ、以下のようなことがわかりました。
まず、焼く餃子の言い方には「鍋貼」と「煎餃」の2つがあります。(なお、広東では「鍋貼」という言い方はほとんど見たことがなく、「煎餃」です。)
百度をみると「鍋貼」も「煎餃」も「中国の点心(この手の小吃の総称)である」として
鍋貼=是中国著名的伝統小吃(中国の有名な伝統的小吃)
煎餃=中国北方地区特色伝統小吃之一(中国北方地区の特色伝統的小吃の一つ)
ときちんと項目だてて紹介されており、また中国のクックパッドのようなサイトでも「鍋貼」も「煎餃」もたくさんでてくるので、やはり「ほとんど食べられていない」ということはないようです。
また、「残り物を焼くのが焼餃子」に関しては、百度の鍋貼の記事中「北宋時代、宋太祖が料理人が余った餃子を鍋で焼いているのをみて、とても匂いが良いので食べたら美味しかった、料理人に料理の名前を聞いたら答えられないので、宋太祖は鍋に貼り付けたから鍋貼だ、とした」という言い伝えがあることが紹介されていますが、家庭で残り物の茹餃子を焼くという記載は見当たりませんでした。
次に、百度によれば「鍋貼」と「煎餃」は当の中国人でも区別していない人が多いが、実は違うものだそうです
曰く、「煎餃」は茹でてから焼く、もしくは焼いてから茹でるが、「鍋貼」は茹でないとのこと。
具体的には「煎餃」は前もって茹でる、もしくは同じ鍋の中でまずたっぷりの水で茹でてから水分を飛ばして焼く。一方「鍋貼」は焼く際に多少の水か料理酒を入れるが、基本は焼くだけとのこと。
東北地方で主食代わりに食べられている「餃子」は日本で言う「水餃子」(茹、蒸餃子)であり、また中国の常識として餃子といえばこちらを指すことは間違いありません。
また、中国で煎餃が一般的になったことの背景には日本からの逆輸入食文化という一面も確実にあると思います。しかし、現在の状況からは焼餃子は日本独特のもので中国にはないのだ、というのはもはや都市伝説に近いような気がします。