中日本高速道路は沖電気工業、ソニーペイメントサービス、日本ケンタッキー・フライド・チキン、メイテツコムのとの共同でETCによるドライブスルー決済の施行を開始した。実施店舗は相模原中央店。
https://news.yahoo.co.jp/articles/559e8872b10ba9ebd4ecb0172ea33cfb37c2512f
なお、この試行は従来ETC、ETC2.0ともに対応する。
ETCによるドライブスルー決済はETCの立ち上がり時からすでに20年以上言われ続けているが普及していない。
なぜなのか?
簡単にいえば、さほどニーズがない、ということに尽きる。これについては私のブログの初期の記事で何回も言及している。そもそもドライブスルーなんて普通の人なら年に数回しか利用しないし、ETCだからといってノンストップで通過できるわけでもなく、メリットはキャッシュレスなことだけ。
今となってはキャッシュレスはPAYPAY等すでに普及している競合がたくさんある。
ここに来てコロナ影響でテイクアウトが増え、更にキャッシュレス決済需要が増加するということで多少の追い風ではあるが、スマホ系キャッシュレスが拡大しており後発の、しかも車に乗ってるときしか使えないETCのキャッシュレスに未来があるとは到底思えない。
今回の試行も期間中全商品一割引というインセンティブを付けているが、ETCとクレカの事前登録が必要、かつ事後にアンケート回答。
フライドチキンを常食している特殊な人以外はわざわざ参加しないだろう。
車に乗っているときしか使えないキャッシュレスは、「ノンストップ」という理由がなければ普及しない。
さらにこうした需要側の弱さに加え、ETC決済は企業側の設備投資金額の高さが足かせになっている
ノンストップで大きな利便があるはずの駐車場ですら普及は遅々としてすすまないのが現状なのだ。