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引用 8/9付け 47NEWS
ETC(自動料金収受システム)専用レーンを強行突破するなど、2007年度の高速道路の不正通行は06年度に比べて11%減の計約86万件となり、ETC導入で不正通行が増え始めた01年度以降、初めて減少したことが9日、分かった。
監視カメラ設置などが奏功しているとみられるが、依然として件数は多く、一層の対策が求められそうだ。
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この、「ETCになってから強行突破が増えた」という話はほぼ事実として語られているようだが、どうしても腑に落ちない。
ETCレーンを突破するとバーに当たる。そんな冒険をしてまで突破する連中なら、すでに有人ゲートのころから突破しているんじゃないの?
ETCだから突破するという理由が分からない。
私は理由不明でゲートが反応せず、後続車がいたのでそのまま通過したことがある。友人もそうした経験があるという。
過失による突破のほうがけた違いに多いんじゃないか?
気がつかないうちにカードをイジェクトしていた、というケースも多い。
不正通行の増減を見てみると、ETCゲート設置に比例して拡大しているのではなく、ETC装着率にリニアに比例して拡大し、装着率の飽和により不正通行も頭打ちになっている。
不正通行件数
2002年 28万件
2003年 47万件
2004年 69万件
2005年 95万件
2006年 96万件
2007年 86万件
これはどう考えても、故意の不正通行ではなく一定率で発生するカード入れ忘れや読み取り不良によるものだろう。
不正通行はETC装着の有無にかかわらず可能なのだから、比例する理由がない。
そして、最近減少傾向にあるのはドライバーが慣れてきてカードさし忘れなどの失敗が少なくなってきているというだけのことだと思う。
記事では減少は監視カメラが奏功っていうけど、私は最初から当然カメラ監視をしていると思っていたし、最近それを強化した、というような広報活動もされていないように思う。
別に性善説を唱えるわけではないが、私はいまだに電車の自動改札で故意に突破している人を見たことがない。タッチ不良でゲートが閉まって、結果的に突破してる人はよくいるけどね。ETCも同じじゃないの?
(電車の改札は、追跡されたらつかまっちゃうからちょっと違うかもしれないけど)
ゲートが無人になったからといって、そんなに悪意ある人間が増加するとは思えない。
この件は、1年前に一度書いている。
そこでも書いたとおり、悪意ある突破は犯罪ではあるが危険ではない。むしろ、さし忘れなどの過失でバーが閉まるほうが追突事故などを誘発して危険なのだ。
問題にするべきはむしろこちらのほうだと思う。
引用 8/9付け 47NEWS
ETC(自動料金収受システム)専用レーンを強行突破するなど、2007年度の高速道路の不正通行は06年度に比べて11%減の計約86万件となり、ETC導入で不正通行が増え始めた01年度以降、初めて減少したことが9日、分かった。
監視カメラ設置などが奏功しているとみられるが、依然として件数は多く、一層の対策が求められそうだ。
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この、「ETCになってから強行突破が増えた」という話はほぼ事実として語られているようだが、どうしても腑に落ちない。
ETCレーンを突破するとバーに当たる。そんな冒険をしてまで突破する連中なら、すでに有人ゲートのころから突破しているんじゃないの?
ETCだから突破するという理由が分からない。
私は理由不明でゲートが反応せず、後続車がいたのでそのまま通過したことがある。友人もそうした経験があるという。
過失による突破のほうがけた違いに多いんじゃないか?
気がつかないうちにカードをイジェクトしていた、というケースも多い。
不正通行の増減を見てみると、ETCゲート設置に比例して拡大しているのではなく、ETC装着率にリニアに比例して拡大し、装着率の飽和により不正通行も頭打ちになっている。
不正通行件数
2002年 28万件
2003年 47万件
2004年 69万件
2005年 95万件
2006年 96万件
2007年 86万件
これはどう考えても、故意の不正通行ではなく一定率で発生するカード入れ忘れや読み取り不良によるものだろう。
不正通行はETC装着の有無にかかわらず可能なのだから、比例する理由がない。
そして、最近減少傾向にあるのはドライバーが慣れてきてカードさし忘れなどの失敗が少なくなってきているというだけのことだと思う。
記事では減少は監視カメラが奏功っていうけど、私は最初から当然カメラ監視をしていると思っていたし、最近それを強化した、というような広報活動もされていないように思う。
別に性善説を唱えるわけではないが、私はいまだに電車の自動改札で故意に突破している人を見たことがない。タッチ不良でゲートが閉まって、結果的に突破してる人はよくいるけどね。ETCも同じじゃないの?
(電車の改札は、追跡されたらつかまっちゃうからちょっと違うかもしれないけど)
ゲートが無人になったからといって、そんなに悪意ある人間が増加するとは思えない。
この件は、1年前に一度書いている。
そこでも書いたとおり、悪意ある突破は犯罪ではあるが危険ではない。むしろ、さし忘れなどの過失でバーが閉まるほうが追突事故などを誘発して危険なのだ。
問題にするべきはむしろこちらのほうだと思う。
なるほど・・・
減少した原因は「カード挿入忘れ予告アンテナ」を増設したためかもしれませんね。
http://response.jp/issue/2005/0421/article70061_1.html
maikawaさんの指摘はその通りだと思います。
最初の段落で、「9日、分かった。」とあり、典型的な「分かった記事」ですし。
記者としては、「うっかり通行も含めて○○万件」だと、記事のインパクトが弱くなり、編集段階で記事を落とされて、せっかくの取材が無駄になってしまいます。だから、記者としては「不正通行」の用語にこだ
わったのでしょう。
つぎのやりとりが想像されます。
記者:不正通行者が○○万件でいいんですね?
道路会社広報担当:カード差し忘れでそのまま通行したお客様がずっと多いんですよ。そのとき一回だけで
、しかも、あとから電話いただいて、払ってもらった分も含まれているんですが。
記者:だけど、その時点ではそのまま払わずに通ったんだから、「不正通行」じゃないですか!
広報担当:うーん。まあ、そう言われればそういうことになるかもしれませんけどね・・・。
記者:じゃ、「不正通行」ということで記事にしますんで、よろしく。
「不正通行」が誤報扱いになると、記者としてもとても困るわけで、道路会社側が「その用語は絶対ダメです。」と言えば、記事には書けないけど、上記のようなやりとりだと、書いてしまうでしょう。
一般に、こういう単発の新聞記事は、記者の時間をかけた取材の成果ですので、その信頼性は落ちると考えた方がいいです。
蛇足ですが、特に遠方まで出かけて書いた記事は、出張旅費も掛かっているのでなんとしてでも記事にしないと上司から叱られますから、どうしても書き飛ばすことがありますね。