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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

第2回日本ITS推進フォーラム その3

2007年11月10日 | ITS
フォーラムの基調講演ということで、ITSアメリカのS.Belcher氏と、ITS 欧州であるERTICOのA.van Zyl氏の講演。v.Zyl氏は欠席で、ビデオレターとなった。

S.Belcher氏は、ITSに関してはアメリカは日本、欧州に遅れているということをしきりにおっしゃっており、実際われわれがアメリカに学ぶものは多くない。
むしろ、日本人としてはビジネスチャンスと捕らえるべきで、ナビ装着の立ち上がり、画面装着にともなうバックアップカム市場の出現など、今後が興味深い。

講演のなかで、自国の自動車メーカーをビッグスリーではなく、デトロイトスリーと称していた。すでにアメリカ市場では北米3社が上位3社ではない(トヨタがいる)のでビッグスリーは正しくない、ということなのだが、実際に聞いたのは初めて。

A.van Zyl氏はビデオレターということで、あまり内容は多くなかったが、欧州は2010年までにeCall(テレマティクスの一種、エアバッグ展開感知による自動通報を含む緊急通報システム)をすべての新型車に装備するという。
通信装置まで含めての標準装備ではなく、それに対応できるようにするということだろうが、それにしてもあと3年で可能なのだろうか。

あと、氏は欧州のITSを3段階で表現していた。第一段階は、車両ローカル。ナビゲーションなどだ。第二段階は路車間など、一対一の通信のフェーズ。そして第三段階が(これはちょいわかりにくかったが)人・物が車内でも車外でもシームレスにどこでもつながっており、モビリティや物流が常時最適化されるような状態。これが究極のITSということらしい。

私はこうした仕組みにはどうにもマイノリティーリポートのような監視社会を感じてしまう。


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