ITSを疑う

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佐川印刷事件とシンガポールのサーキット

2015年06月25日 | 雑記

京都の印刷会社「佐川印刷」元役員が会社の金を個人的に投資に回していたという。 Yahoo ニュース

ここで気になったのは、シンガポールのサーキット場建設に54億円。なぜにサーキット場の建設なのか調べてみたら、どうにも胡散臭い話がゾロゾロでてきた。

まず、シンガポールのサーキット場というのはこの話。

Super Formula 公式ページ

54億円を投資した相手はここに登場する村橋氏。シンガポールのサーキット場は「チャンギ・モータースポーツ・ハブ」。

これに関しては日本ではほとんど報道されていないが、シンガポールではちょっとした事件として話題になったようだ。まず、2011年中に完成するはずだったこのサーキット場は建設工事着工直後に工事がストップし、事実上ほとんど工事が行われないまま計画は止まってしまった。工事を請け負っていたのが村橋氏のSCGという会社。工事がストップした理由は資金難ということだが、工事を始める前に資金難とはいったいどういうこと?

さらに入札時に示された東京三菱の預金証明書が偽造だったという話もある。つまり、54億円という金はどうやらどこにも使われていないのだ。

シンガポールの汚職摘発局から、この工事の発注にあたってシンガポールスポーツ委員会に不正があったという捜査も行われたようだ

SCGが工事を請け負った際のSCGの社長は元レーサーの橋本某氏。橋本氏はマレーシアの国営石油ペトロナス製高級モータースポーツオイルの日本代理店になったということを2007年の東京オートサロンで発表。マレーシアにレースを誘致する等の活動もしていたようだが、SCGからは早々に身を引いている。しかしその後、東南アジアからコピー版DVDナビ地図を輸入し販売したとして逮捕された。

橋本氏の後に実業家の佐久間某氏が取締役としてSCGに参加したようだが、この佐久間氏もヤバい話まみれ。ゴールドバレルソシアルクラブというアジアのリゾート会員券のMLMビジネスをしていたが、この名前で検索するとだまされた人の恨み節みたいなのがぞろぞろでてくる。

ということで、このシンガポールのサーキット場、建設されずに終わっているがここに絡む日本人はみな何らかの暗い一面を持っている。54億円はいったいどこに行ってしまったのだろうか。

 



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