ITSを疑う

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食と健康、あまり神経質にならないほうが良い

2019年01月18日 | インチキ・疑似科学
私は基本的にあまり魚が好きではない。家内は肉食ばかりでは体に悪いといって週に2回程度は青魚を出してくるが、まあ我慢して食べている。
「スイス人は殆ど青魚なんて食べないが長寿国だ」というと、日本人は本来肉食ではない、魚食は日本人の伝統で日本人の健康には欠かせない、欧米人と比べるのはおかしいという。

一方で最近糖質制限ダイエットというのが流行していて、カミさんも米飯を控えている。
日本人が伝統的に食べてきた米を否定する健康法というのは最初の話とおおいに矛盾するのだが。
日本人が魚からタンパク質をとっていた時代の日本人はおそらく今の倍以上の量の米を食べていたはずだ。
なんと、これの理屈として「本来人間は狩猟をしていた、米食は後から入ってきた文化。炭水化物を取らないことでその原始のDNAが目を覚ます」ということを言っているサイトがあった。

狩猟生活のころはいつも食物があるわけではないので一日3食を決まった時間に食べるなんてことはできなかっただろう。DNAを目覚めさせるなら食事も不定期にしたほうが良い。もちろん青魚なんてない。というか、食生活をさかのぼることが健康につながるのであればドングリを食べればいい。

問題は、たとえば縄文人が健康で長生きだったのか、ということに尽きる。
勿論そんなことはない。さらに言えば、肉食文化が入ってきて以降日本人の体格や平均寿命は一貫して改善している。これは典型的な「昔はよかった」バイアスだろう。

食物なんて、炭水化物、タンパク質、糖質、脂質の組み合わせであり、さらにビタミン等の補助的要素が入ったり、繊維質などの形態の違いがあるだけでその素材がなんであろうと違いはない。ファーストフードの過剰摂取で肥満が進むアメリカの状況は決して良いとは言わないが、バランスが概ね取れるように考えていれば基本的に好きなものを食べればいい。

食に神経質になるのはとても危険だと思う。行きつく先に極端な食生活や有機食品・怪しい健康食品への執着になる。


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