国交省は8月から9月にかけて生産性革命プロジェクトの一環として公募していたETC2.0のデータの民間活用案に関し、19のサービス提案を選定したと公表した。
国交省プレスリリースPDF
19件の内容を見ると、残念ながら特段目新しいものはない。
ETC2.0でなくともGPSと通信機能があれば実現できるものばかりだ。というか、すでに民間のプローブで実現されているものもある。むしろ民間のプローブがそれを実施していないのはマーケット性がないからなのではないか、とすら思う。
「周辺エリアのヒヤリハット情報を飲料購購入者に自販機の情報ディスプレイや発話機能を通じて提供」などは、なぜ飲料自販機に交通情報???という感想しかない。
ETC2.0は通信をつかうプロープと異なり、リアルタイムの情報は取れない。あくまでポスト通過時にそれまでの情報をアップリンクするので、その情報には時差がある。統計的な予測には使えるが今どこがどのくらい混んでいるかはわからない。
例えばこれをバスロケに使うという案が提示されているが、通信型に比べ使い勝手が良いとも思えない。
現在ETC2.0のセットアップ件数は300万件を超え、それなりに普及している。
300万というと多いように感じるがすべてのETCに対する割合で言えば数%にすぎない。とはいえ300万台の車に装着されていれば走行データ収集という意味では十分機能する。
しかし、ホンダのインターナビ等カーメーカーやパイオニアなどがすでに通信をつかったプローブでこのレベルに匹敵する情報を持っている。
繰り返すが、それで新サービスのビジネスがあるならもうすでに彼らによって行われている筈だ。
唯一ETC2.0に有利な点としてはトラック。現在の300万台のうち1/5はトラックなのだ。トラックは大口割引適用や圏央道通行等の極めて現実的な経済的理由から装着率が高い。(とはいえ、これは国交省による普及のための優遇であり、トラック業界はいやいや装着をしたのだが)
一方、民間のプローブ情報は乗用車中心。提案にもそれを考慮したものが何件かある。
それらはそれで活用すればいいと思うが、一般消費者が便利になるようなサービスがETC2.0で新たに始まるとは到底思えない。
国交省プレスリリースPDF
19件の内容を見ると、残念ながら特段目新しいものはない。
ETC2.0でなくともGPSと通信機能があれば実現できるものばかりだ。というか、すでに民間のプローブで実現されているものもある。むしろ民間のプローブがそれを実施していないのはマーケット性がないからなのではないか、とすら思う。
「周辺エリアのヒヤリハット情報を飲料購購入者に自販機の情報ディスプレイや発話機能を通じて提供」などは、なぜ飲料自販機に交通情報???という感想しかない。
ETC2.0は通信をつかうプロープと異なり、リアルタイムの情報は取れない。あくまでポスト通過時にそれまでの情報をアップリンクするので、その情報には時差がある。統計的な予測には使えるが今どこがどのくらい混んでいるかはわからない。
例えばこれをバスロケに使うという案が提示されているが、通信型に比べ使い勝手が良いとも思えない。
現在ETC2.0のセットアップ件数は300万件を超え、それなりに普及している。
300万というと多いように感じるがすべてのETCに対する割合で言えば数%にすぎない。とはいえ300万台の車に装着されていれば走行データ収集という意味では十分機能する。
しかし、ホンダのインターナビ等カーメーカーやパイオニアなどがすでに通信をつかったプローブでこのレベルに匹敵する情報を持っている。
繰り返すが、それで新サービスのビジネスがあるならもうすでに彼らによって行われている筈だ。
唯一ETC2.0に有利な点としてはトラック。現在の300万台のうち1/5はトラックなのだ。トラックは大口割引適用や圏央道通行等の極めて現実的な経済的理由から装着率が高い。(とはいえ、これは国交省による普及のための優遇であり、トラック業界はいやいや装着をしたのだが)
一方、民間のプローブ情報は乗用車中心。提案にもそれを考慮したものが何件かある。
それらはそれで活用すればいいと思うが、一般消費者が便利になるようなサービスがETC2.0で新たに始まるとは到底思えない。
https://www.vics.or.jp/etc2_cp2018/index.html
年度をまたぐ長期間とは珍しい