佳代が慌てていたのは何の事はない、ダンスパーティーの人集めでしたね。
このパーティーには、チーム山梨・チーム博多、チーム聡文堂が勢ぞろいでした。
どんちゃん騒ぎでしたが、このパーティーの中から一つ二つ拾ってみますと…。
この当時、明治後期から大正時代にかけて庶民の間にダンスブームが起きます。このことについては5/7大正ダンスでちょこっと書いています。
ダンス教習所やダンスホールが乱立され、人々は夢中でダンスを踊りました。カフェドミンゴでもクリスマスパーティーでダンスが踊られていましたね。パーティーにはダンスがつきものだったのです。女給にノルマがあったとは驚きですが…。
ドラマの中には出てこないと思いますが、銀座のダンスホールのダンス教師と上流階級夫人たちの情交スキャンダルが新聞をにぎわせた事件があり、実際に蓮子の義兄の義光の娘・徳子は不良華族事件(ダンスホールを舞台にしたスキャンダル)を起こしています。
このことにより、ダンス風営法が出来たと言われています。
又、前回書いた甲府では初めて作られた葡萄酒が、このパーティーで飲まれていましたね。武の売り込が成功したのでしょう。ちゃんと仕事してるじゃん。
そして、兄やん演ずる特高ですが、今でいう公安調査庁ですね。不穏な動きをする人を取り締まっていたのです。おとうもつかまる寸前だったけど、あまりに小物で相手にされなかったですね。この特高に目をつけられている龍一は、何か不穏な動きをするのでしょうか。今のところ、熱に浮かされたただのやせってい男にみえるけんど。
こうして見て行くと、明治大正時代は、本当に興味が尽きない…。花子と英治の恋も気になりますが、それを取り巻く人々そして当時の風俗が面白い。
チーム聡文堂まで“こぴっと”が蔓延して、どこまでこの”こぴっと”は広がりを見せて行くのか、そこのところも大いにきなるじゃん。ひよっとしたら今年の流行語大賞になるかも知れんじゃんね。