梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

詠むことは日常を丁寧に生きること

2020-11-19 10:30:25 | 俳句&短歌

俵万智の新刊書の名前は”未来のサイズ”

 制服は未来のサイズ入学のどの子も未来着ている  万智

短歌は難しいという意識をひっ繰り返したのは俵万智のサラダ記念日だった。
口語で、なんか簡単に作れそうだな…そんな短歌だった。

 この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日

その当時、与謝野晶子以来の天才歌人と話題になった。
そして、俵万智はサラダ記念日で脚光を浴びてからずっと歌人である。
そしてその生き方も歌人っぽいのだ。

文豪や歌人は怏々として世間とはかけ離れた、
センセーショナルな生き方をしている。
歌人の与謝野晶子は、歌人与謝野鉄幹と不倫の末、
奪ってしまうという情熱的な生き方をしている。
こういう生き方が歌に感動を与えるのか…
感動的な歌を詠める人だから、情熱的な生き方をしたのか…

俵万智も歌人っぽいと書いたが、未婚の母だ。
しかも父親を公表していない。
歌人として敢えてこういった生き方を選んだのか…知るべくもないが…
憧れの歌人であっても、今の時代、
だれも与謝野晶子のようには生きられないだろう。

この歌集には2012年から2020年までの八年間で、418句が収められている。
何気ない普段の景色、子供のしぐさ、成長を細やかに詠んでいて、
あッそうだったなと自身の子育てを思い出す。そんな歌だ。
俳句で精一杯で短歌までたどり着けないが、
短歌はいつかは作ってみたい。

短歌は日々の心の揺れから生まれる。
どんなに小さくても「あつ」と心が揺れたき、
立ち止まって味わいなおす。その時間は、とても豊かだ。
歌を詠むとは、日常を丁寧に生きることなのだと感じる。俵万智


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