たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

大小山(足利・妙義山) 後編

2018年12月19日 | 登山
続き


この山が大小山です

小粒で如何にも可愛らしい山容ですが中々のスリルと抜群の展望の良さ

実際に登ってみて「なるほど妙義山」の所以が納得できる

そんな山が大小山でした

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   



山頂からは関東平野は元より富士山、上州の山々、筑波山、日光連山等々

360度の展望を一挙に手の内に納める事が出来ました

ただ稜線に出てからの波を打つ様な西風は治まらず長居をするのは

厳しいものが有った為、直ぐ下の風除けに丁度良さそうな平坦な場所まで

岩伝いに急下降し身を落ち着けました


此処から先を偵察に行った雄さんが戻って来た顔を見ますと

「たかに下れるかな!」と私の左手を案じて苦い顔

10m近いロープと鎖が待ち構えているらしい、しかも2か所

岩をクリアして落ち着いたところでお弁当の方が良いだろうと

食事タイムは先に延ばし・・・私は覚悟を決めます



   



岩が切れ落ちた地点を岩と立ち木を頼りに下り回り込んだ所に

一本のロープが下がっていた 「さぁ来い」と言う様に・・・

大きく深呼吸して足を踏み出した

ロープを掴む左手が心細い でも踏み込んだ以上はやるっきゃ有りません

取り敢えず一本目をクリア

次はロープと鎖の2段構えでした

岩場の下降は足元が見えないのが不気味ですが何よりの救いは

本家・妙義山と違い岩の塊がシッカリしている事でした

ただ難所を過ぎ傾斜は幾分、緩みましたがその「シッカリ」が災いして

靴底に悪戯を仕掛けます

全ての石の先端が尖っているので摺る様な歩き方をしていると足をさらわれ

たたらを踏んでしまうのです

そこでバランスを崩したら谷底へ一直線

緊張を強いられる稜線歩きでした




行く手に大岩が現れました

廻り込むと西に前編で記した大小の文字が目に入りました

「小粒でもピリリと辛いを通り越した激辛だったね」

あの上部から始まった岩の稜線を目で追い溜息と共に

そんな言葉を思わず発した私でした




案内所に洞窟があると書かれておりましたので道の左右を気にしながら

下って行きますと左手にポッカリ口を開けた洞穴

何でも、もう一つ有るらしいのですが見つける事は出来ませんでした


「エッ!また!」岩の急下降です もう勘弁して下さいよ~と泣きが入ります

何せ」頼りになるのは右手と足だけ

もう一踏ん張り働いて貰わねばなりません

此処をクリアして、進む先が見えなくなると「またロープ?」と一瞬

身構えたりを繰り返し・・・


何時しか生い茂る木々に吸い込まれ様とする地点で最後の展望を楽しみ

阿夫利神社へと下降して行きました


帰路、前橋を通過する地点で陽が沈み整列した雲を助手席からカメラに納め

雲に始まり雲に終わった一日を終えました


登山・キャンプランキング
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする