たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

裏山のミツマタの今

2020年03月27日 | 散歩

5~6年程前に私一人、フラリとやってきた時に左斜面一帯がミツマタに埋められていたのを目にした時、一人で舞い上がっていました。 その翌年、雄さんを案内した時には杉林から差し込む斜光がミツマタを浮かび上がらせ、それは幻想的な光景だったのです。 もう一度、見てみたい・・・その一心で裏の丘陵地へ足を向けました。

ところがどうした事でしょう! あれほど有ったミツマタが疎ら・・・思わず唖然としてしまいました。一体、何が有ったのでしょうか。  数年前には無かった林道が整備され奥へと伸びております。ミツマタの減少が動物によるものなのか人的なのか解りませんが、この現象にただならぬものを感じます。      ミツマタは昔は紙を作る目的だけではなく鹿害から山林を護るためにも(鹿はミツマタの匂いを嫌う)植えられていたらしいですね。

気を取り直し林道をウォーキング、結構、起伏が有り歩き出した時には冷んやり感を感じたものでしたが徐々に体が温まり心地よさが感じられます。持参のデコポンジュースの美味しかった事! およそ20分くらい進んで舗装が切れた地点で引き替えし水源地~川に降りそこで暫く休憩しましたが、やはり数を減らしたミツマタの事が頭から離れませんでした。

何度か訪れた「霊木・群馬の松」入口の車川に車を停めます。コロナ騒ぎで休校のため父親と小学生の娘さんと息子さんが川遊びに講じております。 水は澄み辺りは野鳥の鳴き声がしきりでした。

   

ついでなので橋を渡り松まで行ってみました。が、何てことでしょう 前回見た6代目の松(既に枯れていた)は撤去され新たに七代目の松が植えられていたのです。 樹齢1000年程の石松と新松が龍と蛇に見えた其の松を村人は霊木とし崇め、ここを群馬発祥の地として定めました。 そもそも群馬とはと昔ここに国府が置かれ車持氏と言う一族が住んでいた事から此の地をクルマと名付けました。 もうお解りかと思いますがクルマ→グルマ→グンマと名を変え今の群馬になったと言う訳ですね。そう思えば群馬の松は如何にしても守り続けて行かなくてはならない物なのですが何故か数十年で枯れてしまうのはどうした事なのでしょうか。  今では箕輪と車郷の合併により箕郷となり名残として車郷小学校、及び箕輪小学校に旧名が伺えるのみとなってしまいました。全国的にも言える事ですがそれなりの意味を持った地名がこうして失われてしまっている事は寂しい事ですね。

箕輪は何処を走っても梅林が見られます

そろそろ家が近づいて来た時、梅林の中にトサミズキが花盛りでした。近づいてみますと舞妓さんの花簪の様な愛らしさが感じられました。

白梅を囲むように植えられていた紅梅は未だ瑞々しく咲き誇っております。足元にはツクシが頭をもたげ、いよいよ里山に春の到来を告げておりました。