たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

野反湖・八間山(思い出の山)

2022年01月15日 | 心に残る思い出の山

2000年

野反湖は何時見ても美しい。とりまく山々も何とも言えない。野反峠には早くも観光客の姿が散らばり寒そうに湖を眺めている。そんな中、身支度をして八間山に向かった。

周辺は高い樹木も無い伸びやかに広がる笹の海なので登り始めから野反湖を眼下に気持ちの良い登りが続く。

道は徐々に傾斜を増し足が慣れてきたころ右方に固まっていた雲が崩れて冷たく湿ったガスが舞い始め、それから間もなく辺りはガスにスッポリ包まれてしまった。残念だが天気は更に悪くなりイカ岩の頭に着いた時には本ぶりの雨になってしまった。

右側の谷からザーザーという音が響く。初めは沢音かと思って居たが目を凝らすと騒筋に溜まった雪から流れる水が滝となって落ちていたのだ。

この先、2メートル近い雪の壁に阻まれ無理矢理よじ登ったりズバッと踏み込んだりを繰り返し一体どうなるのか不安になりかけた頃、直ぐ先に小さな小屋が見えた。

 

楽しみにしていた白砂山の姿は残念ながら熱い雲の中。ともかく雨を避けようと小屋を覗くと雪がイッパイ。雄さんと二人で雪をどけたり踏み固めたりして何とか仮の休み場所を確保しガスを燃やして暖を取りここで昼食とした。

 

外は相変わらず雨が降っている。まさかこんな日に登って来る人は居ないだろうと思ったら物好きはおり3人の男性が到着したところだった。足利の体協が主催する登山の下見なのだそうだ。300人を引き連れての登山との事。彼らは北斜面からやって来たらしいが私達が格闘した以上に雪道は難儀だったようだ。

やがて雨が上がって外が明るくなった。雄さんが「さすが晴れ女」と言って私の肩をポンと叩く。だが小屋の上だけの小さな青空で有り周囲の景色は閉ざされたままだ。この後、6人の登山者が到着して山頂が急に賑やかになった。続きますのでコメント欄はお休みに致します。

コメント (4)
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