サンフランシスコ市が指定保護する住宅
今日のサンフランシスコ見学の最後は、住宅ウォッチング
写真の住宅は、サンフランシスコらしい、美しい住宅です。
家の前は、道路をはさんで、芝生が一面に広がる公園です。
上り坂の一面に広がる芝生に寝転がり、眺めると・・
美しい5件の家の後ろに、サンフランシスコの摩天楼と青い空が、続きます。
現実の景色も、撮った写真も、絵のように、一枚の額に納まっています。
隣接するご近所さんとの景観のつながりを大切にし・・・
家前を通る人達をも楽しませ(家を取り囲む塀のある家はまずない)・・
街全体が一つの景色となるように、一軒一軒の仕切りの壁がないのが良い。
サンフランシスコに限らず、カリフォルニア州は、
住民の一致協力の下、街の景観を守る法令が多く設定されているそうです。
バークレーの住宅地でも・・・
一軒一軒は大きくなくても、街が一つの景色になっている。
家の高さや家の雰囲気をそろえ、家を取り囲む塀がなく、景色が連続している。
サンフランシスコの地名の由来は・・・
カトリック・フランシスコ会の修道士が、創設者の聖フランシスコの名前を、
街の名に付けたのだそうです。
1848年アメリカ合衆国は、メキシコとの戦いに勝利し、カリフォルニアを獲得。
それと同じ年に、カリフォルニアで金鉱が発見されて、移民が殺到。
それがアメリカのゴールドラッシュの始まりだそうです。
(ペリーの黒船が、日本の浦賀に来た4年前でもあります。)
カリフォルニアを確保し・・・
広大な土地と金鉱と夢を求めて・・・人が大移動を始め
街作りに必要な資金も・・金鉱からも準備され・・
と、好条件が揃っていったのでしょう。
(スタインベックの「葡萄の木」のように搾取の苦しみも始まります)
ゴールドラッシュの時代に、人々は西へ西へと開拓して以来・・160年。
160年間で、これだけの美しい街を築き上げた先人達を思いやった、
今日のお家ウォチングでした。
日本の住宅の一軒一軒の塀を取り除き、一つの景色になったら・・・
どんなに素敵な街作りが出来ることでしょうと、夢見ます
帰国したら、私も、家の門扉の鍵を開けて、家に入るんだな~
魅力ある家に、住みたいな~