マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

最後の晩餐

2009-08-09 17:48:03 | 父の日。母の日。結婚記念日。

永遠の絆 PartⅡ   永遠の絆 Part Ⅰ はこちらです

「僕が、二人の面倒をみているので、楽しんできて下さい」
  ↑ 帰国前の最後の夜の、お婿さんの言葉です

明日の朝は、バークレーを離れ、日本に帰ります。
無事の賢君の出産を終えた娘とそれを支えた娘家族と過ごした長い夏休みを終え、
明朝は、日本に向かいます。

娘家族との絆を深め、バークレーでのアメリカ生活を楽しんで、
明朝は、日本に帰ります。

最後の晩餐を、お婿さんの言葉に甘えて、娘と二人だけで頂きました

SOLANO Ave.で一番おしゃれな店・カリフォルニア料理店・「RIVOLI」
昨日まで、リニューアル工事をしていて、昨夜から新装開店。

どんなに美しくリニューアルしたんだろうと、期待に胸膨らみます
それは、最後の夜を飾るにふさわしく、言葉を飲む美しさでした。

手入れされた庭の美しさは、京都の寺の庭を見ているようです。
 緑茂る美しい木々と、美しい花々
   自然に勝る美しさはないと、改めて、納得した次第です。
落ちついた色合いの店内は、客の美しさを、引き立てます。

レストランの原型を見る!て、感じです。

以前にも何回も?書いたように、こちらの店も個人住宅も・・・
道路に面する間口は、小さくシンプルに、花などで飾られている。
中に入ると、奥行き深く、庭一杯に、緑が生い茂る。てのが原型のようです。
公共に面する間口は・・前を通る人々のために・・街の景観を守る。
プライベートの家中は・・住む者のために・・オアシスを作る。


店の美しさは・・娘と二人・・最後の夜を過ごす今宵・・
   その喜びを倍増してくれました。


先ずはカルパチョ: RIVOLI SMOKED TROUT

スモークます魚とねぎとアボカドとビーツ   $15
カリフォルニア料理は、なんてたって、新鮮で豊富な野菜が食材です

シャンパン・カクテルのほの甘さとカルパッチョのさわやかさが
   べスト・マッチングで、美味しいよ~


赤ワイン:HIRSCH BOHAN-DILLON SONOMA COAST 2007

HIRSCH VINEYARDS のPINOT NOIR  美味しいピノです。 $50
  禁酒(授乳中)の娘も、進んじゃう美味しさです 
    可愛いラベルです。


前菜もうひとつ: PORTABELLA MUSHROOM FRITTERS

きのこのフリッター:パルメザンの薄切りがのって・・絶品です $25
きのこフライにすぎないのですが、オーガニックの最高素材と腕で、もう!絶品

母娘の会話は終わることを知りません。 笑いが途切れることもありません。

健康な第2子の誕生や家族の健康に、感謝して・・かんぱ~い
将来の夢を語り・・「実現に向けて頑張ろぉ~~」・・かんぱ~い
幸せな生活に、感謝して・・かんぱ~い


メインは:RAVIOLI OF SLOW BRAISED SHORT RIB

スペアリブのラビオリ: 二人の口の中でとろけます  $27

美しい店内のご案内です


庭に背を向ける娘 私は娘に対面して壁側 私の頭の高さに全壁にガラスが入ってます(写真)
娘も全客も、庭と客の姿を、鏡に写して、居ながらに、目の前に見えるのです。
  
雰囲気がお分かり頂けますかしら? 大人の至福の時間を演出してくれます!


デザート: SUMMER BERRY PUDDINNG

夏イチゴプリン:世の中でこんな美味しいプリンがある?  ないない!!

絶品のデザートを、
 二人の子守をして留守番してくれてるお婿さんに、持って帰らなくては!

愛する人に、絶品のデザートを持って帰るのに・・・あなたなら・・?
①自分のを、食べたいのを食べないで、持って帰るのが・・最高の愛情?
②新しい品物を注文して、丸ごと持って帰るのが・・最高の愛情?
  あなたならどうしますか?  娘は②でした

愛する人との食事の時間は、正に、人生の喜びです。
  5時半~食事を終えたのは~8時半でした。
   「日本で、元気な家族の帰国を待ってるね」

帰宅すると・・お婿さんは・・
 賢に、ほ乳瓶から、冷凍おっぱいを飲ませ・・
 メグの、お遊びの相手をして・・留守番をしていてくれました。感謝

デザートを食べて頂き、おしゃべりして、最後の夜が更けていきました

お別れの昼食

2009-08-09 10:11:09 | 父の日。母の日。結婚記念日。

CHICKEN BIRIANI
鶏肉とご飯とカレーソースを一緒に蒸したもの
味付けした たまねぎ・ナッツ・ほし葡萄をトッピングして。 婿さんの好物 $9

写真でご覧頂ける緑色のものは、ほうれん草をゆでてつぶして味付けしたもので、
インド料理の皿のどこかについてくるほど、常食のようです。おいしいです

明朝で、バークレーともお別れです。

お別れの日の、最後の最後に、私の心の奥深くの思い出の引き出しにしまいたい、
  「バークレーでの最後の日」は、娘夫婦との会食です。

娘夫婦の立案で、子供なしの充実した時間と食事をすることになりました。

まずは、お婿さんとの、最後の昼食:
  孫娘が保育所に行ってる間に、賢君を熟睡するように計り・・・
婿さんと娘と私の三人で、婿さんの好きなインド料理「AJANTA」に行きました

いつものように、おしゃべりし、料理を分け合い、笑い、写真を撮り、・・・
  
お婿さんとの最後で嬉しい食事の時間が、流れていきました。

楽しかった、婿さんとの二ヶ月間がよみがえります

好みのワインのワイナリー訪問
娘との買い物では、婿さんが何時間も運転とベビーの子守を引き受けてくれました
食べまわった世界の料理
婿さんも一緒に走ってくれたランニング
難しい勉強内容を、解説してくれました
苦しいYMCAでのトレーニングに、汗を流した日々・・・。

お婿さんと(娘は授乳中で飲めない)飲んだワインは37本

準備してくれた私の机を空きビンが埋めてきました。ビールとウイスキーは?!


顔なじみのAJANTAのスタッフも、別れを惜しんでくれているようです

前菜: SALMON TIKKI

鮭とポテトのさつま揚げのような;
 ヨーグルト・ミント・シラントロの風味豊かなソースで頂きます  $7


KOZI  MILAGO CHETTINAD      娘の注文  $10

マリネした鶏肉を
玉葱・トマト・ヨーグルト・しょうが・にんにく・各種スパイスと煮込んだカレー


デザート: RAS MALAI

インドのチーズをコンデンスミルクと一緒に。 



AJANTA 店内

娘夫婦とのお別れを明日に向かえ・・食も進みにくく・・ちょっぴり寂しい私

お店の雰囲気を、ご覧いただけますか?

こちらのレストランは、テーブルに白のカバーをかけ、
  ナプキン・フォーク・ナイフ・グラスをセットし、客を待ちます。
(勿論、客が食べ終わると、セットが、全部やり直されます)

この、客待ちのテーブルのロマンチックで美しい姿を、
  道路から、窓越しに眺めるのが、大好きでした

いよいよ食事も終わりました。婿さんとのお別れです
  婿さん!お世話になりました有難うございました


本当においしいインド料理は、別れを真近に向かえた、私の寂しい心を、
  癒してくれました

   

哲学者の指定席

2009-08-09 04:00:26 | 父の日。母の日。結婚記念日。
  
Michel Foucault (ミッシェル フーコー)

フーコーは、20世紀を代表する哲学者です。
彼の研究テーマの大きな一つは、「権力」だそうです。
             (ネットの受け売り情報です)

権力は、
「上から支配する圧力ではない。
あらゆる所で、その場の関係から生ずる力を利用して働く、内在的力である。」
権力は、
「抑圧し罰するだけでない。
それよりずっと奥まで浸透し、欲望を生み、快楽を煽り、知を創り出す。」
         (フーコーの権力についてのネット上の諸人の説明の転記)


「UCバークレー校再訪問」は、帰国前にもう一度、訪ねたかった場所です。
   
娘は、
単純に、校内を「再訪問」するだけでは、つまらないかな?てことで・・・
私を、興味深いところに、案内してくれました。

哲学者・ミッシェル・フーコーが思索にふけるために、いつも寄ったCAFEです。

どんなCAFEだろう? 
本に囲まれてるの? 薄暗いの? 特別味のコーヒーが出るの?
  ミーちゃんハーちゃんの興味は、尽きません。


フーコーが思索にふけった椅子?

著名人には種々の”伝説”が生まれます!

フーコーが、このCAFEに来ていたのは事実でしょう。

CAFEは、
 大学門前にある、目立たない・客の少ない・小さな・地味で静かな店でした。

青年(後に有名哲学者?!)が、奥で、一人、本を読んでいます
髪を無造作に束ねた二人の女子生徒が、
  小さな声で、何かを夢中で話しています
3人のグループが、軽食を食べています。
そして、娘と孫二人と私、だけです。
オードりーヘップパーンの写真が、貼られていました。  
  他の店は人であふれているのに比べ、客数が少ないので、本当に静かです。

これがフーコーのcafeというのが、実感でした。
でも!!フーコーの座った椅子?に座っているうちに・・・
  これこそがフーコーのCAFEなんだと、思えてきました。

「・・・もし、哲学が、
すでに知っていることを認めさせるかわりに、
今とは違ったやり方で考えることが、
  どのように、どこまで可能なのか知ろうと企てないのなら、
      哲学とは何だろうか?・・・」 と、云われます。

フーコーのCAFE一つにしても・・既成概念で想像したことを、反省し
思考は、自分の内に入る空間と時間が必要なんだと、確信した
     素敵なフーコーCAFE訪問でした