まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

幸福劇場

2009年03月02日 23時45分42秒 | 日々雑感
『酒は飲んでも飲まれるな』と言うけれど

飲まれる人はいるわけで、飲まれたい人もいるわけで。

かくいうわたしも昔は、飲んで酔っ払うというよりは飲んで乱れることに酔い痴れていたものだ。

ああ、恥ずかしい。

今はもうそんなことはしないけれど。

そもそも、いい年して自分の酒量が分からない人間は

自分が醜態をさらしているという自覚がないか、アル中かのどちらかである。

わたしの父は3年前に酒をやめるまで、文字通り「浴びるほど」飲んでいたが

どちらだったかは不明。

酔っ払いを見慣れているわたしは、もちろん酩酊状態というものを知っている。

知っているがまさか、一国の大臣がそんな状態で会見をするわけがないと思っているから

テレビで会見の様子を見たときに頭に浮かんだのは

「なにかの病気!?」だった。

突然、脳梗塞か何かを起こしてろれつが回らなくなったのだと思ったのだ。

今にも倒れるんじゃないかと、ドキドキしながらテレビを見てしまった。

どうやら病気ではなかったのだが、真相はよくわからない。

わたしが不思議に思うのは酩酊状態の原因ではない。

薬の飲みすぎにしろ酒の飲みすぎにしろ、急にあの状態になったのではないのだから

なぜ周りが会見を止めなかったのかということだ。

あれだけの状態で周りが気付かないというのは不自然だ。

秘書というか側近というか、そういう人は近くにいなかったのだろうか。

会見後にも、いろいろと問題のある行動を取っていたということを聞くにつれ

謎は深まるばかりなのだが、あまりにも不思議なので

もしかしてわざと放置していたのかとさえ思ってしまう。

原因が何であったにしろ、周りが隠す気になれば隠せたと思うのだ。

急病だと言い繕うこともできただろう。

政治のことはよくわからないのだけど、こういうこともよくわからない。

政治が分からないなどというと呆れられるかもしれないが

まるきり関心がないわけでもなく、分かろうとするのだが分からないことが多すぎるのだ。

素朴な疑問を口にしようものなら「なにを子供じみたことを」と言われそうだし。

わたしにとっての常識は政治の世界では非常識であったりするし。

誰も彼もが政治に関心を持ったとて、国がよくなるとも思えないし。

鼓腹撃壌が理想だと思うんだけどなあ。

独裁者でもなくカリスマでもなく、理知的で決断力があり優秀なひと握りの指導者が

さりげなく、いいまつりごとをしてくれないかな。

老いも若きも街でも野でも、政治について口角泡を飛ばす人が増えるより

『政治のことはよくわからないけど、毎日ご飯が美味しくて幸せだ』と

言える人が増えたほうがいいと思うんだけど。
コメント
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