今、朝の楽しみと言えば「ペリーヌ物語」だ。
BSで昼に放映されているものを録画して、出勤前に化粧をしながら見ている。
以前ならこの時間はNHKの「生活ほっとモーニング」を見ていた。
視聴対象年齢が高いためか、健康や相続など渋い話題も多かったが
季節の話題や旅の紹介などもあり、全体的に静かで落ち着いていて
朝のひとときを、穏やかな気持ちで過ごせた。
それが、今年から「朝イチ」という番組に変わった。
わたしが今、一番嫌いな番組だ。
初めて見たとき、画面のうるささからNHKではないと勘違いした。
スタジオセットにやたらと明るい色を使い、ゲストも民放バラエティで見かける顔ばかり。
なにより嫌なのは、ワイプという丸やら四角やらで、中継を見ている出演者の顔を映し出すこと。
最近のNHKは、やたらと民放みたいな番組を作っている。
受信料を取っているから、多くの人に支持される番組を作らなければいけないと思っているのだろうが
それではスポンサーを意識して、視聴率稼ぎの為に番組を作っている民放と変わらない。
うるさくて刺激的なことをすれば視聴率が上がると思っている。
そして腹の立つことに「朝イチ」の視聴率はいいそうだ。
世間というのは、分かりやすい刺激が好きらしい。
何が悲しくて朝っぱらからNHKでセックスレス特集を見なければいけないのだ。
杉本彩とか室井祐月とか、いかにもなこと言ってくれそうなゲスト用意して(わたしは二人を嫌いではないが)
「赤裸々な本音」とやらを聞いたりしても、予定調和でしかない。
大体、わたしは「本音」というのが嫌いである。
地味な意見やまじめな意見は本音として扱ってもらえず、
本音と言えば大胆で赤裸々な意見しか求めない。
思うに、セックスレス特集のなかで一番本音と言えるのは
「セックスレスって、そんな悩むほどのことですか?」という意見ではないか。
みながセックスレスに関しての問題点を話す中、「セックスってそんな大事ですか」と
言ってのけることこそ大胆と思うのだけど。
別に、大事じゃないとは言わないけどさ。
テレビや雑誌で煽りすぎじゃないか?
死ぬまでそっち方面に現役の女性もいれば、40代からフェイドアウトしていく人もいるだろう。
それをメディアが今の40代、50代は若いとか現役が当たり前とか煽るから真に受けて焦る人が出てくるのだ。
確かに今の40~50代は若いけど。
ずっと交渉を続けるもよし、枯れるもよし。
自然でいいじゃないかと思うのだ。
没交渉になってゆく人は、枯れるタイプの方なんである。
わたし自身はもうドライタイプ。
恋に生きるもナニに生きるも自由だが、楽しいことは他にもいっぱいあるのだ。
閑話休題。
ペリーヌ物語はリアルタイムで見ていたはずなのだが、全く内容を覚えていなかった。
途中、母親が死んでしまうことだけはおぼろに覚えていたのだが。
1978年といえばわたしは小学校4年か5年。
子供の頃の記憶力には自信があるはずなのにどうしたことか。
母親がイギリス人とインド人のハーフというのも覚えていなかったし。
母娘が写真屋をしながら旅しているのも覚えていなかったし。
ボスニアからフランスまでという遠い距離を旅しているのも忘れていた。
本当に見ていたのか?
もしかすると見ていなかったのかも。
というのは、わたしにとってアニメは子供が見るものという意識があったので
小学校高学年の頃はもう、あまり見ていなかったのだ。
その意識はずっと変わらず、中学校のとき周りがガンダムに夢中になるのがさっぱり分からなかったし
高校の頃、同級生がドラゴンボールを見ていたのにはビックリしたくらいだ。
わたしの姉は結構アニメが好きらしく「はがれん」がどうの「ナルト」がどうのと熱く語るのだが
興味のないわたしには、頭の上に星が飛ぶ感じ。
しかしペリーヌは改めて見て、毎回泣く。
毎回、感動的なことや悲しいことが起こるわけではない。
むしろ淡々と話は進んでゆく。
旅の途中で出会った人達とも、深く関わるわけではないのだが
だからこそ、それぞれの土地で暮らす人の哀歓がそこはかとなく伝わってくる。
そして、健気で賢く、けっこう勝気なペリーヌと、美しく優しく知的な母親が心に沁みて、毎回ちょっと泣いてしまうのだ。
主題歌もすっかり歌えるようになってしまった。
しかし、これから母親が亡くなるのかと思うと、もう泣ける気がする。
いいのか、朝からそんなことで・・・
BSで昼に放映されているものを録画して、出勤前に化粧をしながら見ている。
以前ならこの時間はNHKの「生活ほっとモーニング」を見ていた。
視聴対象年齢が高いためか、健康や相続など渋い話題も多かったが
季節の話題や旅の紹介などもあり、全体的に静かで落ち着いていて
朝のひとときを、穏やかな気持ちで過ごせた。
それが、今年から「朝イチ」という番組に変わった。
わたしが今、一番嫌いな番組だ。
初めて見たとき、画面のうるささからNHKではないと勘違いした。
スタジオセットにやたらと明るい色を使い、ゲストも民放バラエティで見かける顔ばかり。
なにより嫌なのは、ワイプという丸やら四角やらで、中継を見ている出演者の顔を映し出すこと。
最近のNHKは、やたらと民放みたいな番組を作っている。
受信料を取っているから、多くの人に支持される番組を作らなければいけないと思っているのだろうが
それではスポンサーを意識して、視聴率稼ぎの為に番組を作っている民放と変わらない。
うるさくて刺激的なことをすれば視聴率が上がると思っている。
そして腹の立つことに「朝イチ」の視聴率はいいそうだ。
世間というのは、分かりやすい刺激が好きらしい。
何が悲しくて朝っぱらからNHKでセックスレス特集を見なければいけないのだ。
杉本彩とか室井祐月とか、いかにもなこと言ってくれそうなゲスト用意して(わたしは二人を嫌いではないが)
「赤裸々な本音」とやらを聞いたりしても、予定調和でしかない。
大体、わたしは「本音」というのが嫌いである。
地味な意見やまじめな意見は本音として扱ってもらえず、
本音と言えば大胆で赤裸々な意見しか求めない。
思うに、セックスレス特集のなかで一番本音と言えるのは
「セックスレスって、そんな悩むほどのことですか?」という意見ではないか。
みながセックスレスに関しての問題点を話す中、「セックスってそんな大事ですか」と
言ってのけることこそ大胆と思うのだけど。
別に、大事じゃないとは言わないけどさ。
テレビや雑誌で煽りすぎじゃないか?
死ぬまでそっち方面に現役の女性もいれば、40代からフェイドアウトしていく人もいるだろう。
それをメディアが今の40代、50代は若いとか現役が当たり前とか煽るから真に受けて焦る人が出てくるのだ。
確かに今の40~50代は若いけど。
ずっと交渉を続けるもよし、枯れるもよし。
自然でいいじゃないかと思うのだ。
没交渉になってゆく人は、枯れるタイプの方なんである。
わたし自身はもうドライタイプ。
恋に生きるもナニに生きるも自由だが、楽しいことは他にもいっぱいあるのだ。
閑話休題。
ペリーヌ物語はリアルタイムで見ていたはずなのだが、全く内容を覚えていなかった。
途中、母親が死んでしまうことだけはおぼろに覚えていたのだが。
1978年といえばわたしは小学校4年か5年。
子供の頃の記憶力には自信があるはずなのにどうしたことか。
母親がイギリス人とインド人のハーフというのも覚えていなかったし。
母娘が写真屋をしながら旅しているのも覚えていなかったし。
ボスニアからフランスまでという遠い距離を旅しているのも忘れていた。
本当に見ていたのか?
もしかすると見ていなかったのかも。
というのは、わたしにとってアニメは子供が見るものという意識があったので
小学校高学年の頃はもう、あまり見ていなかったのだ。
その意識はずっと変わらず、中学校のとき周りがガンダムに夢中になるのがさっぱり分からなかったし
高校の頃、同級生がドラゴンボールを見ていたのにはビックリしたくらいだ。
わたしの姉は結構アニメが好きらしく「はがれん」がどうの「ナルト」がどうのと熱く語るのだが
興味のないわたしには、頭の上に星が飛ぶ感じ。
しかしペリーヌは改めて見て、毎回泣く。
毎回、感動的なことや悲しいことが起こるわけではない。
むしろ淡々と話は進んでゆく。
旅の途中で出会った人達とも、深く関わるわけではないのだが
だからこそ、それぞれの土地で暮らす人の哀歓がそこはかとなく伝わってくる。
そして、健気で賢く、けっこう勝気なペリーヌと、美しく優しく知的な母親が心に沁みて、毎回ちょっと泣いてしまうのだ。
主題歌もすっかり歌えるようになってしまった。
しかし、これから母親が亡くなるのかと思うと、もう泣ける気がする。
いいのか、朝からそんなことで・・・