まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

いずれ、そんな日が

2022年02月03日 21時47分18秒 | 日々雑感

新聞で、女子高生から席を譲られたことが書かれたエッセイを読んだ。

書いた人は50代半ば。

女子高生から見れば、自分は「おじいさん」なのだ・・・

淡々と書かれていたけれど、少なからずショックを受けている様子。

わたしの職場の20代の子だって「50歳くらいのおじいさんが」なんて口にするんだから

女子高生からしたら、30代だっておじさんだと思うよ。

ずいぶん前に、60代くらいの女性に席を譲ったことがある。

お年寄りだと思ったわけではない。

ただ、少なくとも自分よりはずっと年上だし

若者だったわたしが彼女を立たせておくわけにはいかないと思ったのだ。

「よろしければどうぞ」

声をかけたときの彼女の形相。

驚きと言うよりも憎悪に近い表情だった。

若さも善意も、残酷なのだ。

それからわたしは、明らかに譲った方がよい人にだけ声をかけるようになった。

いずれ譲られる立場になったとき、やっぱりショックを受けるだろうか。

「ありがとう」って座れるだろうか。

 

 

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