まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

柳の下に、ドジョウはいるか

2010年10月21日 20時54分24秒 | テレビの話
昼間、「ハケンの品格」が再放送されていて

以前にも再放送で見たのだが、改めて見てやっぱり面白いと思った。

(本放送は評判がよかったのでみなかった。わたしはへそ曲がりだから)

ドラマには大きく分けて

①わかりやすくて面白いドラマ

②わかりやすいがつまらないドラマ

③難解だが面白いドラマ

④難解な上につまらないドラマ

・・・がある。

さしずめ「ハケンの品格」は①だろう。

派遣問題を取り上げているけれど、

正社員でも派遣でも、やる気のある人間、ない人間それぞれを描くことで

どちらかを極端に悪者にはしていない。

正社員の傲慢さ、派遣の無責任さは、双方に「あるある」と言わせただろう。

そこへスーパー派遣である主人公を活躍させることで

派遣に溜飲を下げさせるというよりは、

懸命に働くことの潔さ、実力を持つことの強さを双方に訴える。

そんなうまいこといかないって・・・と思いつつ

明日も頑張って仕事しよう!と思った人、多いんじゃないだろうか。

さて、そのときの黄金コンビを配した「黄金の豚」。

うーん。

悪くはない。

うちの父親でも面白がれるような明快な展開。

ただなー。

こういう「巨悪を暴く」系のドラマを見るたびに

本当はちっとも暴かれない巨悪を考えてイライラするのはわたしだけだろうか。

うがった見方をすれば、こういう溜飲系のドラマがあることで

悪が暴かれないことへの不満が逸らされてしまうんじゃないの?と。

篠原涼子の、やけにやさぐれたセリフ回しはなんとかならないのか。

「大前春子」とかぶることを恐れての演出かもしれないけれど、なんだか不自然だ。

なんとなくセリフも陳腐だし。

父親は、あり得ない展開のドラマを見るたびに「漫画だなー」というのだが

まさに漫画チック。

それでもそこそこ見られるドラマなのは、やっぱり俳優がいいからなんだろうか。

冒頭で、これからなにか暗い展開が待ち構えているかのようなシーンが流れていたけれど。

中途半端な社会派作品にしないでくれよ。

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