まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

結局、満足

2023年10月04日 23時23分45秒 | 日々雑感
先日、盛岡へ行ってきた。

盛岡へ行くのだという話をしたとき、仕事関係の知人から

「盛岡?つまんなくない?」と言われた。

失礼な。

盛岡の人に謝りなさい。

「それだけの旅費をかけるんなら、北海道に行った方がいいよ」

なるほどね。

その人みたいに家族4人で旅行するなら、旅費もホテル代もわたしの4倍。

旅行するなら有名な観光地で、名物の美味しいものを食べて、絶景を見て、なにかアクティヴィティを楽しんで・・・

とにかく結果を残さなければならないだろう。

違うんだな。

旅にコスパもタイパも求めてないのだよ、わたしは。

逆だ。

むしろコスパとタイパの悪い旅を望んでいる節がある。

仙台に行ったときに牛タンも食べず、盛岡でわんこそばも冷麺も食べず、という話をすると

件の知人には苦笑いをされたけれど。

そもそも結果を出す気が無い。

スポーツや習い事もそうだけど、勝たないと嫌だとか上達しなければ面白くないという人もいれば

漫然と、だらだらと続ける人いるでしょう。

あれだ。

嫌になったらやめても休んでもいい。

そういう感じの旅なので、行こうとしたところへは辿り着け無いことも多い。

でも帰ってきてから、そうか、ここで迷子になったのかーなんて思うのも楽しい。

また行ったときに寄ればいいや、って考えると楽しい。

旅先では思う存分、無計画ゆえのままならなさを味わい、心細さを味わいたい。

旅費のことを言う人にとっては、乗り物に乗っている時間は「移動の時間」でしかないらしいけど

移動時間も旅ですから。

例え旅先の風景が、近所の風景とさして変わらなかったとしても

長い時間、電車にゆられてその地に来て、家からは遠く離れたところにいるんだと思うと、

周りにいる人とは二度と会うこともないんだなーなんて感傷的な気分と共に

なんとも言えない解放感で満たされて、街の中を当てもなく歩き回りたくなる。

仙台も盛岡も一日10kmくらい歩いてしまった。

東北の空の色は濃いなーと思った旅でした。

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