まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

あえて言うならサスペンス?

2009年03月08日 23時18分19秒 | 日々雑感
目覚めたら横に知らない男が・・・

ドラマなら、ありふれたラブコメディーのよくある始まりのパターン。

そこから騒動が起こったり恋愛に発展したり。

しかし現実にそんなことに直面したら、まずは大パニックだろう。

この人誰!?

ここどこ!?

わたしたち、何しちゃったの!?

相手の部屋やホテルであれば、気付かれないうちに逃げ出すという手もあるが

もしもそれが自分の家だったらどうする。

起こして「あなたは誰ですか?」と聞くか。

どうやって出て行ってもらうんだ。

気まずいし怖いし。

まあ品行方正なわたしには起り得ないことなので悩むこともないのだが。

じゃあ夜中に見知らぬ猫が自分の顔を見つめていたら?

実話である。

夕べ、といってももう明け方近い時間にぺたぺたと猫が部屋に入ってくる足音がした。

常に眠りが浅く、些細な物音で目を覚ますので夢うつつに

うちの猫が帰ってきたんだな、と思った。

頭のほうで足音が止まったのでうっすらと目を開けると

猫がわたしを覗き込むように顔を近づけている。

部屋は暗いし視力は悪いし寝ぼけているので、その時点でもまだうちの猫だと思っていた。

布団に入りたいのかと思い、身体を動かした途端に脱兎のごとく逃げ出した。

その勢いで一気に目が覚め、よその猫とわかった。

慌てて部屋の外に出ると、まだ逃げ出さずにわたしのほうをチラチラ見ている。

近づくと一気に駆け出して家から出て行った。

どうしてこういうことが起きるかというと、猫のみが自由に出入りできる道があるのだ。

そこからよその猫がちょこちょこ入り込み、エサを食べたりこたつに当たったり

うちの猫と喧嘩したりしている。

困ったもんだ。

わたしとしては、うちの猫と仲良くしてくれれば別に構わないのだけれど。

まったく仲良くしないからなあ。

しかしなんでまた部屋の奥まで入ってきたのだろう。

エサはわたしに気付かれずに食べられるところに置いてあるのに。

もしかしてちょっと人恋しかったのだろうか。

野良猫なんだろうか。

今夜も来るんだろうか。

一筋縄ではいかないドラマ・・・

幸福劇場

2009年03月02日 23時45分42秒 | 日々雑感
『酒は飲んでも飲まれるな』と言うけれど

飲まれる人はいるわけで、飲まれたい人もいるわけで。

かくいうわたしも昔は、飲んで酔っ払うというよりは飲んで乱れることに酔い痴れていたものだ。

ああ、恥ずかしい。

今はもうそんなことはしないけれど。

そもそも、いい年して自分の酒量が分からない人間は

自分が醜態をさらしているという自覚がないか、アル中かのどちらかである。

わたしの父は3年前に酒をやめるまで、文字通り「浴びるほど」飲んでいたが

どちらだったかは不明。

酔っ払いを見慣れているわたしは、もちろん酩酊状態というものを知っている。

知っているがまさか、一国の大臣がそんな状態で会見をするわけがないと思っているから

テレビで会見の様子を見たときに頭に浮かんだのは

「なにかの病気!?」だった。

突然、脳梗塞か何かを起こしてろれつが回らなくなったのだと思ったのだ。

今にも倒れるんじゃないかと、ドキドキしながらテレビを見てしまった。

どうやら病気ではなかったのだが、真相はよくわからない。

わたしが不思議に思うのは酩酊状態の原因ではない。

薬の飲みすぎにしろ酒の飲みすぎにしろ、急にあの状態になったのではないのだから

なぜ周りが会見を止めなかったのかということだ。

あれだけの状態で周りが気付かないというのは不自然だ。

秘書というか側近というか、そういう人は近くにいなかったのだろうか。

会見後にも、いろいろと問題のある行動を取っていたということを聞くにつれ

謎は深まるばかりなのだが、あまりにも不思議なので

もしかしてわざと放置していたのかとさえ思ってしまう。

原因が何であったにしろ、周りが隠す気になれば隠せたと思うのだ。

急病だと言い繕うこともできただろう。

政治のことはよくわからないのだけど、こういうこともよくわからない。

政治が分からないなどというと呆れられるかもしれないが

まるきり関心がないわけでもなく、分かろうとするのだが分からないことが多すぎるのだ。

素朴な疑問を口にしようものなら「なにを子供じみたことを」と言われそうだし。

わたしにとっての常識は政治の世界では非常識であったりするし。

誰も彼もが政治に関心を持ったとて、国がよくなるとも思えないし。

鼓腹撃壌が理想だと思うんだけどなあ。

独裁者でもなくカリスマでもなく、理知的で決断力があり優秀なひと握りの指導者が

さりげなく、いいまつりごとをしてくれないかな。

老いも若きも街でも野でも、政治について口角泡を飛ばす人が増えるより

『政治のことはよくわからないけど、毎日ご飯が美味しくて幸せだ』と

言える人が増えたほうがいいと思うんだけど。