サウナ市長が辞任したそうでございますねぇ~
で、昨日は「午前10時の映画祭・11」に行って来ました。
ちょっと久しぶりに行ったら、値段が1500円で、ちとビックリ!!
確か以前は千円で、消費税値上がり後は1100円だったと思ったがその後さらに値上げたらしい。
でも仕方ないか~、この映画祭結構お金かかるわりには儲けが少ないという裏事情を聞いた事あるしね。
配信で自宅でちょこっと見れちゃったりするから、わざわざ映画館まで来る人はより少ないのかも。
私的には、同じ見るなら断然映画館で!ですがね。
で、今回の作品は「アンタッチャブル」
日本公開は1987年あたりだそうです。
監督はブライアン・デ・パルマ。
有名な監督さんですが、私が見たのは・・・えーと、ニコラスケイジ主演の「スネークアイズ」を見た覚えがあるぞ、でも最初のワンカット長回し以外は全然覚えてない(爆)
結局スネークアイってどういう比喩なんだ???っていうレベルでございました^_^;
わりと暗黒街とかのバイオレンスとかのフィルムノアール系な作品が多いイメージがありますが。
これもまさにその路線で、1930年代アメリカ・シカゴが舞台。
時代は禁酒法下で、ギャングが密造酒で金を荒稼ぎし街を支配して・・・って、あれ?なんかもしかしてこれってバットマンの「ゴッサムシティ」の設定じゃーん。つうかバットマンとかシン・シティがこの時代のアメリカを舞台にしているのであろう。
警察や役所、裁判所もギャングが裏で支配してやり放題、っていうのがリアルにあったんですねぇ、怖い怖い・・・
金と暴力で支配して意に従わないヤツは抹殺・・・
で、このシカゴの暗黒街のボスがアル・カポネ。演じるのはロバート・デニーロ。
顔デカイなぁ~と思ったら、役作りで顔だけボリューム増やしたそうです。
で、彼に対抗するためにシカゴ警察に派遣された財務省の特別捜査委員・エリオット・ロス演じるのがケビン・コスナー。
しっかし、警官ではなく財務省のお役人でありながら銃ぶっ放し放題で殺し放題なんだが、いいのかお役人??って感じです。
まぁ、特別になんか許可とかあるんであろう~。
で、カポネ逮捕のために追い詰めていくんだけど反対に仲間を殺され・・・って感じです。
あ、若き日(?)のアンディ・ガルシアがなかなか美味しい役柄で出てます。
アルカポネが実在の人物っていうのは知っていたけど、こ
のエリオット・ロス氏も実在の人物なんだってね~、あまりにも「出来すぎてる」からフィクションの人だと思ったよぉ~。
このアンタッチャブルは元はこのロス氏が晩年自分の体験を本にして出したのがTVシリーズにされて人気が出て、それをデ・パルマがリメイクした、っていう話らしいです。
それにしても、日本だと「アンタッチャブル」で検索するとお笑い芸人がTOPで出てくるのねぇ・・・
で、この監督のデ・パルマ。
わりと凝った映像を撮るって印象があったけど、これもまさにそういう感じです。
カット割りが細かいとこもあり、極端な長回しもあり、意表をついたアングルとかね~。
で、どっから見ても「戦艦ポチョムキン」なシーンもありましたよ。
って感じで凝っていて、セリフとか役者の動作とか表情で直接状況や感情を語るっていうよりもそのカメラの先の「写されるもの」で、キャラの心情や次の行動を示してくるって感じの作りで。
でも、反面画面を見ていると「あ、次はこうなるな」っていうのが普通に見るよりもよく「読めちゃう」んだよね。
監督の意向がダイレクトに先読み出来ちゃうっていうのか、フラグが見えるっていうかね。
それがいいか悪いかはその人次第かな?
それにしても、禁酒法、アメリカでもソ連でも失敗してるんだよね。
元としては飲酒による犯罪とか事故が多くなりすぎたからその原因は酒だから酒を禁ずる、っていう思考パターンだと思うけど、この方法って結局は失敗するんだよね。
っていうのは、何故人が酒を深飲みするのか、せざる終えないのか?っていう根本を置き去りにしているから。
禁止されても酒を飲んで逃げるしかない状況は改善されていないわけだから、結局酒を飲まずにはいられない、でも表では売ってないから裏で闇で買う、そこにギャングに目を付けてってわけだからねぇ、
法律を作る上での反面教師的な事例になるんじゃないかな?
今でも単純に「ゲーム禁止」「マンガ禁止」とかっていうのがこの流れだろうねえ。
で、この禁酒法を守るためにギャングと戦うロス氏が晩年アル中に限りなく近い状態になっちゃったらしいのがなんとも、です。
あ、ショーン・コネリーも美味しい役で出てました(笑)