新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

呆れた安倍内閣批判

2014-01-04 19:55:51 | コラム
三本の毒矢だと:

この正月休みは風邪から立ち直るために何もせずに、毎日三度三度処方された薬を飲んでじっとしていた。その静養中で読んだ週刊文春の新年特大号に放置しておけないコラムを発見した。それは小林信彦の「本年を申せば」と題したコラムで"2013年ほど悪い年はなかった"で始まっていた。

そこに引用されていたのは鎌田慧の東京新聞の〈本音のコラム〉で、それを彼なりに書き写して「三本の毒矢を持って現れた」としているのだった。驚かずにはいられなかった。その小林流解釈では「一本目の毒矢が特定秘密保護法案で、戦前戦時を知る者には〈平成の治安維持法〉と口を揃えて言う」とある。

「二本目の毒矢は福島第一原発の高濃度放射能汚染をコントロールできていないのに、民主党の〈原発ゼロ〉のエネルギー政策を止めたこと、〈もんじゅ〉と再処理工場を推進を打ち出したこと」だそうだ。

「三本目は再企業には大甘の減税を行い、全職種に派遣労働者の使用を認める規制緩和」と断じた。

週刊文春は確か最大の発行部数を誇る週刊誌である。その読者の中にはマスコミが既にここで言う一本目の矢をあれほどたたきまくった後なので、「矢張りそうだったか」と納得する人が出てくるだろうと思ってしまう。余り関心がなかったが、この鎌田某というお方はお医者様のはずで、方々のテレビがコメンテーターに使っている気がする。

先頃の特定秘密云々法案の際にあれほどマスコミ、特に朝日と毎日が主導して叩きまくった後だけに、文春がこういう記事を載せて後押しすれば、さぞや効果を発揮するかと思って読んでいた。昨日、塚本先生と語り合った際にも特定秘密保護法案審議の際の騒ぎが話題になったが、彼も必要な法律だが、内容も解らずに騒いでいた者が多かったのではないかと穏やかに指摘しておられた。

私には文春が何故このようなコラムを載せたのか、その意図や認識が理解できない。だが、世間には私の周囲におられる方々のように正常な視点から物事を判断出来ずに安倍内閣批判をする連中が多くいたものだと、あらためて認識させられてしまった。彼等は民主党政権に戻ってきて欲しいとでも思っているのだろうか。

それにしても上記のご両所は「三本の毒矢」とは言いも言ったりではないか。「鳩山や菅や野田は一本も毒矢を放たなかったとでも言いたいのだろうか。