新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7年161億円に潜む危うさ

2014-01-31 07:36:18 | コラム
田中将大の高額契約に思う:

この件については既に「アメリカという世界で高い報酬を獲る(得る)ことがどのように危ないことか」は経験的に指摘してきた。それにヤンキースは個人的にも好みではないという勝手な理由で、その球団だけは避けた方が良いとも言ってきた。

だが、田中は(報道によれば)自らヤンキースを選んだとあった。しかもその契約内容が7年161億円と知って「あーあ」と感じざるを得なかった。だが、彼には"None of your business."で「放って置いてくれ」と言われるだろう。

果たせるかな、今週発行の週刊文春と新潮がこの件を採り上げて、今更ながらその高額契約が如何に危ない橋を渡ることになるかと詳細に解説してくれている。イチロー君が「なんでそんな条件を受けたのか」と言ったともある。偉そうに言わせて貰えれば「だから、俺が言ったじゃないか」なのだ。

具体的には二誌の記事をお読み頂く以外ないが、簡単に纏めれば何時も言っている「文化の違い」である。思うに代理人とやらは田中と自分にとって最上の契約先で最高の条件を獲得したのであって「田中君、後はあんたの腕に懸かっているのだよ」とでも言っていると思うのだが。

何れにせよ、そこから先は自分で経験してみなければ解らない世界だろう。だが、気に入らないことは週刊誌が報じるまでは「凄い」だの「良かった」だの「何勝するか」だの「里田まいがどうしたの」といった芸能記事のような提灯持ちも報道ばかりで、田中を増長させかねない軽佻浮薄なマスコミの姿勢である。田中が既にこれに気付いており十分に自戒してくれることを望むものだ。