伊藤氏、新浪氏、高田氏等に2014年を訊くのは:
昨7日だったかにテレビのニュースで財界三団体の新年の定例会を採り上げていた。千数百人もの出席者があって盛会だったようだ。それはそれで結構なことだが、その報道の中で私には気になったことがあった。それは2014年の景気の見通しを財界人というか社長さんたちに訊いたところだった。
それは多くの局が尋ねて回ったの中で、掲題の3氏が何度か登場したことだった。即ち、伊藤氏はセブン&アイ・ホールディングスの代表者、新浪氏は言うまでもないコンビニのローソンを育て上げた実力者、高田氏とは、そうなんです、ジャパネットたかたの創業者である。戦後の製造業が産業界を牽引する地位にあって権勢を縦にした頃に育った当方にとっては「何で彼等に訊くのか」と言うよりも「時代が変わったのだな」と思わずにはいられなかった。
勿論、どこかの局はチャンとトヨタの豊田章男社長にも伺って「今は七合目に差し掛かっている」と答えた貰っていたし、確か東芝の社長さんにも訊いていた。だが、何故か流通というか製造業ではなく、頻繁にマスコミに採り上げられる新興勢力の旗手を採り上げるのだった。
難しい議論を避けて言えば、私は景気が本格的に回復するためには需要が盛り上がって製造業が勢いを取り戻して行かねばならないのだと信じている。流通業界がいくら頑張っても、製造業界が需要を満たすべく本格操業に入っていかない限り、末端の需要を充足できないのではないだろうか。流通の出番が来ないのではないだろうかと思ってしまう。
紙パルプ業界の古い話を蒸し返せば、「これから先の難しい時代に入れば、製造も流通も需要に合わせて合理化を図らねばならない。その時代が来れば製造と流通の何れが生き残るだろうか」という詮ない議論があった。アメリカでは既に印刷媒体が衰退して需要が激減しメーカーも流通も危機の直面している。
そういう時代になりつつあるかの如き我が国で、流通業界の旗手が尊重して今年の先行きを訊きに行く時が来かのように見えるのは「今昔の感に堪えない」というのが偽らざる感想だった。
昨7日だったかにテレビのニュースで財界三団体の新年の定例会を採り上げていた。千数百人もの出席者があって盛会だったようだ。それはそれで結構なことだが、その報道の中で私には気になったことがあった。それは2014年の景気の見通しを財界人というか社長さんたちに訊いたところだった。
それは多くの局が尋ねて回ったの中で、掲題の3氏が何度か登場したことだった。即ち、伊藤氏はセブン&アイ・ホールディングスの代表者、新浪氏は言うまでもないコンビニのローソンを育て上げた実力者、高田氏とは、そうなんです、ジャパネットたかたの創業者である。戦後の製造業が産業界を牽引する地位にあって権勢を縦にした頃に育った当方にとっては「何で彼等に訊くのか」と言うよりも「時代が変わったのだな」と思わずにはいられなかった。
勿論、どこかの局はチャンとトヨタの豊田章男社長にも伺って「今は七合目に差し掛かっている」と答えた貰っていたし、確か東芝の社長さんにも訊いていた。だが、何故か流通というか製造業ではなく、頻繁にマスコミに採り上げられる新興勢力の旗手を採り上げるのだった。
難しい議論を避けて言えば、私は景気が本格的に回復するためには需要が盛り上がって製造業が勢いを取り戻して行かねばならないのだと信じている。流通業界がいくら頑張っても、製造業界が需要を満たすべく本格操業に入っていかない限り、末端の需要を充足できないのではないだろうか。流通の出番が来ないのではないだろうかと思ってしまう。
紙パルプ業界の古い話を蒸し返せば、「これから先の難しい時代に入れば、製造も流通も需要に合わせて合理化を図らねばならない。その時代が来れば製造と流通の何れが生き残るだろうか」という詮ない議論があった。アメリカでは既に印刷媒体が衰退して需要が激減しメーカーも流通も危機の直面している。
そういう時代になりつつあるかの如き我が国で、流通業界の旗手が尊重して今年の先行きを訊きに行く時が来かのように見えるのは「今昔の感に堪えない」というのが偽らざる感想だった。