クレディットカード編:
多くの方々には釈迦に説法となることを願って、私が考える安全策を。
先ほどどこかの局で「日本人は金持ちと思われているので襲われる」と言っていたが、これはほぼ誤認識だと言える。私は「常に海外で相当額の現金を持ち歩いているという意味で、日本人全部が金持ちではない」と理解している。換言すれば「クレディットカードを使いたくない人が多いことと、世界中何処に行っても自国内と同じくらい安全だと思いがちだ」となる。
カードの安全性:
当方が在職中のことだから最早20年ないしはそれ以上も前のことだが、多くの初めて海外に出られる地方にお住まいの関係先の方に「もし未だカードをお持ち出なかったら、必ず現金ないしはトラヴェラーズチェック(T/C)の他にご持参下さい」と申し上げてきたものだった。
それでもカードによる借金の発生を潔しとしない律儀な性格のために持参されず、折角当社がコーポレート・レートで予約して差し上げたホテルで何度も何度もチェックインの際に"deposit"という名の多額の「預かり金」を要求されて「失礼なホテルを予約した」と苦情を言われたものだった。
繰り返し強調してきた「性悪説」信奉の欧米諸国のホテルでは、食い逃げ(泊まり逃げ?)防止策でチェックインの際にカード番号を取ってしまうのは常識だが、性善説の国から来られた方には許しがたい無礼に見えたらしい点が問題なのだ。
カードの危険性:
それはこのチェックイン辺りから始まると言えるだろう。一流ホテルではそういうことはないと思っていても良いのだが、昔から欧米以外ではそこで取られた番号が誰かに盗まれる危険性があると聞かされてきた。その防止策はカード番号を機械で読み取る作業を目の前でやれと要求することだとも聞かされてきた。
番号を盗まれる危険性は買い物の時点でも発生するそうだ。そこでもお客の目の前で機械にかけない店ではキャンセルせよとも教えられた。更に衆人環視の中でカードを表を上にしてカウンターやショーケースの上に置くなと言われた。それは周辺に控えているその道のプロは一瞬に読み取って記憶してしまうのだからだそうだ。この対策は裏にして提示することだそうで、私もその場の雰囲気で対応してきた。
何時頃までだったか、クレディットカード会社の伝票は複写枚数が多く、中には昔懐かしきカーボン紙が入っていたものだった。ホテルではその伝票を使って番号を記録するのだ。故に、そのカーボン紙には番号が残ってしまうので、チェックアウトの際には防止策としてT/Cで支払って、自分の目のまで番号入りのカーボン紙入りの伝票を破棄させると良いとも教えられた。その際に「破棄」には"destroy"を使えとも教えられた。
現金について:
カードの対極を為すものが現金だが、ホールドアップ対策で精々10ドルを持ち歩けとは言ったが、少なくともアメリカではチップ用としては最早これでは不足かも知れない。私はその対策としてはT/Cを持参し、現金が不足する度にフロントデスクで両替しておけば何とかなると思っている。
また、衆人環視の中で札入れから現金を抜き出してみせるとか、その場で必要以上の金額を出して数えてみせるのは「現金を持っていますよ」と叫んだのと同じであるから避けるべきだ。と言うことは、カードで払うしかないことになってしまう。T/Cは確かに全然策だが、入手と同時に署名しておかないと危険である。それはチェックには使用時に「カウンター・サイン」という二つ目の一つ目と同じ署名をしないと有効にならないので、先ず一つ目をしておくことだから。
余談:
「サイン」(sign)と聞くと「横文字でなければいけない」と思っておられる方が多い気がするが、真似されないようにするには漢字で書くのが無難だとの説が多い。当方は20世紀中からパスポートも含めて漢字派に転向していた。また、横文字の場合は誰にでも読めるようでないといけないとも聞いている。だが、漢字を欧米人が読めるのだろうかの問題だが、パスポートを見せれば良いと思う。
多くの方々には釈迦に説法となることを願って、私が考える安全策を。
先ほどどこかの局で「日本人は金持ちと思われているので襲われる」と言っていたが、これはほぼ誤認識だと言える。私は「常に海外で相当額の現金を持ち歩いているという意味で、日本人全部が金持ちではない」と理解している。換言すれば「クレディットカードを使いたくない人が多いことと、世界中何処に行っても自国内と同じくらい安全だと思いがちだ」となる。
カードの安全性:
当方が在職中のことだから最早20年ないしはそれ以上も前のことだが、多くの初めて海外に出られる地方にお住まいの関係先の方に「もし未だカードをお持ち出なかったら、必ず現金ないしはトラヴェラーズチェック(T/C)の他にご持参下さい」と申し上げてきたものだった。
それでもカードによる借金の発生を潔しとしない律儀な性格のために持参されず、折角当社がコーポレート・レートで予約して差し上げたホテルで何度も何度もチェックインの際に"deposit"という名の多額の「預かり金」を要求されて「失礼なホテルを予約した」と苦情を言われたものだった。
繰り返し強調してきた「性悪説」信奉の欧米諸国のホテルでは、食い逃げ(泊まり逃げ?)防止策でチェックインの際にカード番号を取ってしまうのは常識だが、性善説の国から来られた方には許しがたい無礼に見えたらしい点が問題なのだ。
カードの危険性:
それはこのチェックイン辺りから始まると言えるだろう。一流ホテルではそういうことはないと思っていても良いのだが、昔から欧米以外ではそこで取られた番号が誰かに盗まれる危険性があると聞かされてきた。その防止策はカード番号を機械で読み取る作業を目の前でやれと要求することだとも聞かされてきた。
番号を盗まれる危険性は買い物の時点でも発生するそうだ。そこでもお客の目の前で機械にかけない店ではキャンセルせよとも教えられた。更に衆人環視の中でカードを表を上にしてカウンターやショーケースの上に置くなと言われた。それは周辺に控えているその道のプロは一瞬に読み取って記憶してしまうのだからだそうだ。この対策は裏にして提示することだそうで、私もその場の雰囲気で対応してきた。
何時頃までだったか、クレディットカード会社の伝票は複写枚数が多く、中には昔懐かしきカーボン紙が入っていたものだった。ホテルではその伝票を使って番号を記録するのだ。故に、そのカーボン紙には番号が残ってしまうので、チェックアウトの際には防止策としてT/Cで支払って、自分の目のまで番号入りのカーボン紙入りの伝票を破棄させると良いとも教えられた。その際に「破棄」には"destroy"を使えとも教えられた。
現金について:
カードの対極を為すものが現金だが、ホールドアップ対策で精々10ドルを持ち歩けとは言ったが、少なくともアメリカではチップ用としては最早これでは不足かも知れない。私はその対策としてはT/Cを持参し、現金が不足する度にフロントデスクで両替しておけば何とかなると思っている。
また、衆人環視の中で札入れから現金を抜き出してみせるとか、その場で必要以上の金額を出して数えてみせるのは「現金を持っていますよ」と叫んだのと同じであるから避けるべきだ。と言うことは、カードで払うしかないことになってしまう。T/Cは確かに全然策だが、入手と同時に署名しておかないと危険である。それはチェックには使用時に「カウンター・サイン」という二つ目の一つ目と同じ署名をしないと有効にならないので、先ず一つ目をしておくことだから。
余談:
「サイン」(sign)と聞くと「横文字でなければいけない」と思っておられる方が多い気がするが、真似されないようにするには漢字で書くのが無難だとの説が多い。当方は20世紀中からパスポートも含めて漢字派に転向していた。また、横文字の場合は誰にでも読めるようでないといけないとも聞いている。だが、漢字を欧米人が読めるのだろうかの問題だが、パスポートを見せれば良いと思う。