新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月11日 その4 私の閃きは当たる

2015-10-11 11:36:16 | コラム
閃きが当たっても嬉しくない:

昨日の巨人対阪神は予め巨人に分があると予想していた。勝負というものは恐ろしいもので、阪神は持てる力以上のものを発揮して巨人に2点先行されていた状態をたった一回のチャンスで追いついて見せた。だが、力の差は何と延長10回に押し出しという醜態を演じてサヨナラ負けしてしまった。あの場面では高宮には荷が重いと閃いた。呉が不在では仕方がないが、それが阪神の実力だ。

亀井を左投げの高宮が打ち取れば沢村に代打が出てくるという読みだったのだろうが、力の差は如何ともしがたく四つの四球で片をつけられて終わった。予想と閃きは悪い方に出たのだった。

次は錦織君がまたぞろ格下に負けたこと。松岡修造だったかが解説で、あのペアとやらは何れ世界の上位に出てくる素材と言って何となく逃げを打っている感があったのも面白くなかった。私は途中から見て第2セットで2ー2となったところ「これは錦織に歩がないゲーム」と見たので、観戦を止めた。そして今朝、新聞で結果を知った次第だ。これも閃きが当たってしまったのだが、嬉しくはなかったのは当たり前だろう。

私は錦織君は100が限界である力を何とかして102か103まで引っ張って健闘してきたので、その微妙な無理が祟ってと言うか極限に達して体力と気力が追いつかなくなっていると見たのだった。

我らが同胞としては実に立派な実績だとは思うが、何度も言った通りで彼が望んで入っていった世界はあのようなもので、そこで全ての難しい条件を克服してあそこまでの地位を築き上げたことには敬意を表したい。マスコミは彼に過剰な負担を与えかねない無用な持ち上げ方を慎んだ方が良いだろう。それを彼が知らないでいても、圧力は方々から掛かっているのだから。

10月11日 その3 TPPに思う

2015-10-11 10:03:23 | コラム
私には解らないTPPの損得:

農業それも米作にそれほど壊滅的な悪影響があるのかにマスコミがあれほど騒ぎ立てる根拠が解らない。今までは米が高率の関税で保護されていたものが、一定の枠を設けて何万tonか輸入することになったようだが、テレビなどでは米作農家の人が「これは日本農業は崩壊する」というように言わせる。あれは「関税が撤廃乃至は引き下げられたら」というような設問だったとすれば、誰でもそう言うだろうと思わずにはいられない。

私は未だ嘗て加州米の輸入価格がC&fで幾らで、関税がどれほどで、輸入業者の手数料がどれだけで、為替が幾らで、在庫保管料と消費地への輸送費が幾らでというような所謂「ブレークダウン」を見たことも聞いたこともない。輸入などというものは為替の変動で栄えたり沈んだりするのだが、そういう要素に一切触れずに関税が云々という議論は具体性に乏しく不合理だ。私は加州米が店頭にあったのを見た記憶がないが、家内は見たと言う。

現に今の為替ではカリフォルニア州では輸入された日本産米の方が現地の米よりも安いという現象まで起きているという専門家がいたほどだ。勿論、TPP発効の何年か先に為替がどの方向に変動しているかなど解る訳はない。だが、私は出来るならば上記のような比較をして論じて初めて有利か不利かが明らかになるのではないかと思っている。言うなれば「ミスリーディング」というカタカナ語を使いたくなる事案だ。

また、既に何度か採り上げたことだが、アメリカ産米を論じるならば原産州に触れないと意味が無いと思う。カリフォルニア州ならば生産量も多く対日の積み出し港も沢山あるので海上運賃も内陸輸送費も経済的だ。だが、対日輸出を試みる州がロッキー山脈の東側であれば輸送費のみならず海上も含めた輸送期間が長くなって色々な意味で不利である。カリフォルニア州以外に何処の州の農家が進出するというのか。おかしな議論であろう。

次は此処まで来て漸くというか又もや論議する傾向が見えてきたのが”ISDS”で一般的に「ISD条項」といわれている項目。詳しくは”Investor State Dispute Settlement”である。これをアメリカがその気で運用すれば我が国の企業等に壊滅的な損害が生じる危険性がある事は野田内閣の頃から採り上げられていた。時の総理・野田佳彦は「それには国内法で対抗する」と無知をさらけ出して大恥をかいた記憶がある。

TPPの協議の内容は非公開だったので仕方がないとも言えるが、このISD条項にせよ何にせよ、その詳細というか具体的な事柄はこれから先に公にされてくるのだろうから、現時点で論じても余り意義はないかとも思う。だが、前記の農家を疑心暗鬼かそれ以上に陥れかねない報道の仕方は極力避けるべきだろう。私は農産物類の関税が引き下げられる何年かの間に抵抗力をつける手法を研究するなり、対策を講じる期間があるのかとも考えている。それでは甘いのかな?

10月11日 その2 社会保障・税番号制度

2015-10-11 08:29:18 | コラム
マイナンバー:

私はその通知が今月5日だったから開始されたと聞いたし、テレビでも方々の専門家や事情通がその解説をして下さるのを聞いて、お陰様でどうやら少しだけその実態が解り始めた。第一印象は個人情報漏洩云々は兎も角、又もや財務省が税金の取り立てに万が一にも遺漏を期した制度かなと疑いたくなったことだった。

この制度が実施されるとはかなり以前から知らされてきたが、いざ実施となると唐突の感があるのは何故だろう。安保法制案のように「国民の理解が行き届いていなかった」のだろうか、政府の説明不足だったのだろうか。あるいは両方だったのか。私は既に詐欺行為まで発生している事にはさほど関心はないが、巷間怖れられている番号の漏洩がどれほどの損害の原因になるかなどは未だ十分に解ってはいない。だが、前例からして漏洩はあり得ると思っている。

それにしても気に入らないのが誰がつけたか知らない「マイナンバー」という余りにも通俗的で俗受けを狙った感が深い軽佻浮薄な俗称だ。思うに、戦後我が国の急速な復興に伴って自家用車が普及し始めた際に「マイカー」と何処かの誰かが呼んだのと同じ通俗さだろう。大体からしてこちらが望んだ訳でもない制度を導入してつけた「社会保障・税番号制度」の俗称であれば”your number”=「ヨウアナンバー」ではないのか。

さて、これから先に如何にこの制度が機能するかを英語にすれば”It remains to be seen.”辺りになるのだろうか。政府と財務省は少なくともマスコミが早くも騒ぎ立てている「洩れ」対策には最大限の努力をしていてくれるのだろう。

UNもUNESCOも公正で公平か

2015-10-11 06:58:25 | コラム
ありもしない南京大虐殺を世界遺産に登録:

私はそもそもUN信仰を否定し、それこそ無意味なことであると信じていた。しかしながら、我が国には敵国条項まであるこの組織をご信頼申し上げる政治家も有名人も多かった。UNが中立ではないことは先頃の潘基文(韓国人である、念のため)が中国の抗日勝利記念式典に出席し、それを我が国に咎められれば「UNは中立ではなく公平・公正だ」とほざいたことで、いみじくも事務総長自ら証明して見せた。

UNESOとは”United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization”の略語である。邦訳は「国連教育科学文化機関」だ。何処が教育的で科学的なのか。また、ここでもUNの正体が現れていないか。中国はUNの”Security Council”の”Permanent member”である。これらの邦訳も何度も指摘して来たようにお為ごかしであるから原文のままにした。

そこに今回の南京大虐殺の一件の事態である。我が国では心ある有識者や論客や学者によってかかる事実はないと証明されていたにも拘わらず、一部の偏向した新聞と論者や有識者は如何にも事実であったが如くに唱え続けて来た。私は残念ながらこの事実無根である事の外国語による情報が海外にどの程度の頻度と正確さで発信されていたかは知らない。だが、今回の登録を見れば不十分だったのだろうと推定出来る。

週間AWACS氏も、

「日本のメディアも中共の戦略通りに動いてきたために日本の自爆を招いている。分担金の削減の話が出ているが、そんなことをすれば、それは中共の思うつぼとなる。分担金の倍は有効利用しなければならない。それができない不器用さを改めねばならないのだ。金は出すが口は出さないと言う日本的な美徳は海外では何の役にも立たない。口を出さないことは全て了承したことになるからである。相手は日本が文句を言わないことに慰安婦問題や南京問題を進めてきたのだ。」

と指摘しておられた。全くご尤もである。政府も担当官庁もこれまで以上に論争と対立を怖れることなく、抗議すべきは敢然と立ち上がって抗議すべきだし、中国の虚構の大虐殺に関する情報の不当さを否定する公式の情報を全世界に正々堂々と発信すべきではないのか。此処まで来て未だ「論争と対立」を怖れているべきではない。UNを敵に回しても言うべき事を言って何を失うのか。