新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯サッカー二次予選

2015-10-09 07:16:25 | コラム
こんなところを相手にして・・・:

昨8日夜の対シリア戦でゲスト解説とやらで登場した元代表のTulioが遙か格下の相手に前半もたつきたいだけもたついた全日本代表に向かって「こんなところを相手にしてもたついていてはならない。W杯に行けばこれより二つも三つも格上の国が相手なのだから」との主旨の苦言を呈していた。誠に尤もだった。私もあの体たらくには「何をやっているのか」とテレビの前で怒鳴っていた。

苦戦の原因:
は数々あるが、先ずは例よって例の如き「ピッチ全体を広く使う?後方への展開」を挙げたい。あのような中近東独特の反則をとられることを気にしない出鱈目な当たり方をする相手に、何を怖れるのか得意のバックパス攻勢。不満足だった。しかも、その場面でもまさか暑さのせいにはしないだろうが不正確なパス回し。あれではシリアは怖がらないだろうなと思って見ていた。

次には敢えてハリルホジッチ監督の納得出来ない選手起用を挙げたい。彼は何故か当方が全く評価していない原口を使いたがる。彼は海外に行っているだけが特徴で、あの場面で使われて何をすべきかも解っていないし、何の役にも立っていない。後半に宇佐美に代えられたが、解説の宮本恒靖とTulioは宇佐美を「周りを使えるように成長したし、パンチ力あるシュートがあるのが良い」と評価。確かに良かったし1点取ってくれた。

監督の采配:
あの監督は何故か香川を後半に替えたがる。何故だろう。遠藤無き後は中盤から展開するパス出しが出来るのは、本田が沈滞気味の今の代表の中では香川だけ。しかも、香川の2点目になった突っ込みから岡崎へのパスなどは出色だったにも拘わらずだ。しかも替わって出で来たのが清武ではねー。Tulioは「監督が次ぎの試合でどっちを使おうかと迷うほどの働きがなければ」と言ったが、私なら次戦では迷わないだろう不出来。アーア。

本田の不出来が気懸かり:
彼はミラノで使われていないのは尤もかなと思ったほど、相変わらず何がしたいのか解らない存在だった。折角足下に縦パスが入っても躊躇わずバックパスで、抜いて前に行って見せようとの気迫が感じられず、自分が何をすべきかを見失っている。同じくイタリアで使われていない存在の長友が最も良い頃の60%くらいの動きを見せていたのと対照的。彼らは盛りを過ぎたのか、イタリアに行ったのか誤りだったのか?

もう一人駄目だったのを挙げれば酒井高徳。上がりは遅いし、アナウンサーが「クロス」と叫ぶセンタリングも不正確の極みだった。監督さんは何であの程度の者をサイドバックトやらに使うのか。同じ酒井の宏樹と同様に使って欲しくない存在。あれならば森重の方が良くはないか。地味でも役に立っていたのはキャプテン・長谷部と山口蛍かな。武藤は未だ未だで、将来に期待程度。

審判:
最後に言わずもがなだが、中近東でサッカーをやると審判の判定がおかしい。偏向しているというのではなく、誤信が多過ぎる。岡崎がペナルテイーエリア内で倒された際に、審判の笛が遅れた。宮本は「自信がないようで線審に問い合わせていた」と皮肉ったが、あれは紛う方なき反則で、イエローカードを出すべき後方と横からの不正な当たり。

その他にも手に当たっていなかったのにハンドをとったり、不正な当たりで倒された我が代表が呆れた表情をしたりという具合。だが、これらは本田が言うようにあの地では何が起きるか解らないという悪い例。

結び:
出来が不満足ではあっても弱敵を無事に倒してグループ首位に出たのは良かった。ここから先はTulioが指摘したように、予選勝ち抜きだけを目指すことなく、本戦で十分に自分のサッカーが出来るように精進を重ねて貰いたいもの。