データ改ざん:
三井不動産レジデンシャルが建設・販売した横浜市の大規模アパートで、建築工事のデータの改ざんがあったことが連日報じられている。同社は全棟建て替えを含む三案を居住者に提案した事も聞いている。この事案の成り行きがどうなっていくかは部外者には到底予測も出来ないが、同社にとっては物質的にも信頼を失うことでも大きな損失となることは間違いあるまい。
ここで面白いと言えば居住者に失礼に当たるかも知れぬが、その問題を居住者と話し合い謝罪する場に問題の杭打ちを請け負った旭化成の系列会社の社長も登場したことだ。しかも報道では建築したのは三井住友建設だということも明らかだ。私も常識的に建設業界の仕組みを知っているが、この問題が発生するや請負というか下請け組織の責任者までが当たり前のように登場したと報じられたのには少し意外な感があった。
当然のことだが、三井不動産レジデンシャルは販売会社であって何も造っていないのである。だが、金銭的な補償をするのならばこの会社になるのだろう。その補償というか弁済は請け負った会社に回ってくるのだろうが、その請負会社の社長までがあの会合に出てきたのは建設業界の仕組みを居住者のみならず世間一般にまで明らかにした先例は余り記憶にない。
三井不動産レジデンシャルは事の重大さを十分に自覚して工事の手抜きやデータの改ざんの直接の責任の所在は自社にはないが、請負先を登場させることで、「可能な限りの補償は致します」とは言いたかったのかとすら、一瞬考えてしまった。戸建てであれ集合住宅であれ、その建築を1社のゼネコンが全ての機能を備えて自力でやる遂げることはないと世間でも知られているだろうが、あそこまで明るみに出した感覚は凄いのではないかと思ったのだ。
そう言いながら、自分自身は今年で「築28年目」に入った1棟に192戸あるアパート(マンションというカタカナ語は採らない)に住んでいながら、対岸の火事だと思って眺めている。その背景にはここは既にコンクリート住宅の権威にその耐震性も何も保証されているし、つい半年ほど前に大規模補修工事が終わったばかりだから。
序でだが、ここで英語論を。三井不動産レジデンシャルという社名には興味がある。それは「レジデンシャル」=”residential”は形容詞で「住宅向きの[に適した]」とジーニアス英和にも出ているからだ。名詞ではない。三井ともあろう会社だから、英語の意味は承知でお使いになってるのだろうが、何となく違和感が残るのだが。
三井不動産レジデンシャルが建設・販売した横浜市の大規模アパートで、建築工事のデータの改ざんがあったことが連日報じられている。同社は全棟建て替えを含む三案を居住者に提案した事も聞いている。この事案の成り行きがどうなっていくかは部外者には到底予測も出来ないが、同社にとっては物質的にも信頼を失うことでも大きな損失となることは間違いあるまい。
ここで面白いと言えば居住者に失礼に当たるかも知れぬが、その問題を居住者と話し合い謝罪する場に問題の杭打ちを請け負った旭化成の系列会社の社長も登場したことだ。しかも報道では建築したのは三井住友建設だということも明らかだ。私も常識的に建設業界の仕組みを知っているが、この問題が発生するや請負というか下請け組織の責任者までが当たり前のように登場したと報じられたのには少し意外な感があった。
当然のことだが、三井不動産レジデンシャルは販売会社であって何も造っていないのである。だが、金銭的な補償をするのならばこの会社になるのだろう。その補償というか弁済は請け負った会社に回ってくるのだろうが、その請負会社の社長までがあの会合に出てきたのは建設業界の仕組みを居住者のみならず世間一般にまで明らかにした先例は余り記憶にない。
三井不動産レジデンシャルは事の重大さを十分に自覚して工事の手抜きやデータの改ざんの直接の責任の所在は自社にはないが、請負先を登場させることで、「可能な限りの補償は致します」とは言いたかったのかとすら、一瞬考えてしまった。戸建てであれ集合住宅であれ、その建築を1社のゼネコンが全ての機能を備えて自力でやる遂げることはないと世間でも知られているだろうが、あそこまで明るみに出した感覚は凄いのではないかと思ったのだ。
そう言いながら、自分自身は今年で「築28年目」に入った1棟に192戸あるアパート(マンションというカタカナ語は採らない)に住んでいながら、対岸の火事だと思って眺めている。その背景にはここは既にコンクリート住宅の権威にその耐震性も何も保証されているし、つい半年ほど前に大規模補修工事が終わったばかりだから。
序でだが、ここで英語論を。三井不動産レジデンシャルという社名には興味がある。それは「レジデンシャル」=”residential”は形容詞で「住宅向きの[に適した]」とジーニアス英和にも出ているからだ。名詞ではない。三井ともあろう会社だから、英語の意味は承知でお使いになってるのだろうが、何となく違和感が残るのだが。