新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

小渕優子の辞任騒ぎ

2014-10-21 09:11:53 | コラム
小渕優子が辞任した件に思う:

ここでは敢えて「騒ぎ」と言い敬称も省いた。昨20日の夜はBSフジのPrime Newsに期待してチャンネルを合わせれば、私が長年民主党の中で最も嫌悪する福山が出ていたので、遺憾ながら見る主体をパシフィックリーグのCSとやらの最終戦に変更した。福山の品格の無さは彼等本来の場である野党に戻って一層悪化して、ゲストの日大法学部・岩淵教授のコメントを撤回せよと居丈高振りは、司会の反町が話題を急遽切り替えたほどだった。

福山が出ている以上この番組を見る意義はないと思ったほど、私は彼の品位に欠ける相手を悪し様に罵るだけの議論でも何でもない左派丸出しの討論の仕方を嫌うのだ。恐らくあの後で如何に安倍内閣と小渕・松島両前大臣を貶しただろうと思うだけで気分が悪くなってきたのだった。ここは勿論個人的感情丸出しである。統治能力がない海江田は所謂六人衆の表舞台への再登場を阻止できずに、福山如きが大手を振ってテレビにも出てきてしまった。

そこには飯島勲氏も出ていて、何故か繰り返し自費でコピーをとって会計報告を子細に検討した言っていた。その小渕事務所等の収支報告書には前支出項目に領収証が添付されており、明治座関連の収入と支出に疑義はあっても、きちんと整っていた点が不可思議であると指摘。さらに、赤旗が9月16日(だったか)に既に採り上げて問題にしていた案件であり、小渕側が10月になるまで放置していたのも不可解と、繰り返し主張していたのも何となく不思議だった。

私は小渕優子がどれほど優れた人材であって末は総理大臣にもと、マスコミが繰り返し報道する根拠も知らない、と言うか知る術もない。史上最も若い34歳で大臣に任命されたくらいは承知していたが、それ以上のことは解らない。だが、今回の騒動があって辞任した後のマスコミ論調は、産経ですら「議員の資格すら疑わしい」とまで断じている。他は推して知るべしだ。持ち上げた後で一気呵成に下げたのだ。

今更マスコミを批判するのも詮ないことだが、これでは私も何を頼りにしたら良いものかと悩むし、他の罪なき国民の皆様方も「アレッ」と思われるのではないだろうか。私は月並みな言い方で恐縮だが、兵庫県の何とか言う泣き叫んだ県会議員の例もあったことだし、政治家を職業とする連中の金の使い方が益々信じて貰えなくなると思っている。

即ち、将来の総理大臣候補があの有様では、他にもそういう杜撰なことをしているか私的流用をしている者がいるだろうと十把一絡げにされ、これまで以上に政治家が信頼されなくなるだろうという単純な考え方だ。

もう一つ不可思議な現象が「第三者委員会」だ。近頃は当事者であるべきご当人が何かといえばその責任を放棄しないまでも、「事態の究明」を第三者委員会を設けて解明して貰うと、何ら躊躇うことなく曰うことだ。自らが行ったことを他人に解明して貰わないと解らないとは如何なることかと批判したいのだ。典型的な例に朝日新聞の第三者委員会設置がある。既にお友達ばかりが委員だとの批判が出ている。委員会で批判をかわそうとの意図が明白ではないか。

小渕優子の例では会計処理であるから会計というか経理の専門家等に任せたいという一聴尤ももらしい表現。だが、そのくらいは大臣を辞めたことで時間も取れるのだから、責任を果たすと記者会見で述べた以上、自分で取り組んでみるべきではないだろうか。決算表の数字くらい読めるような修業をしてあるべきだったのではないだろうか。私には体の悪い責任逃れにしか聞こえないのだ。

会計処理に真相も何もないと思う。だが、可及的速やかに帳簿(とは言うが今やソフトウエアー化された時代でないか。それ故に専門家の第三者でなければ解らないという理屈か?)を整理して、自分の将来のためにも身の潔白を証明すべきではないか。なお、松島みどりは個人的というか私的と言うか生理的な感情から閣僚から消えてくれて良かったというのが、後難を怖れて言えば、正直な感情だ。

在特会とヘイトスピーチ

2014-10-21 07:44:21 | コラム
ヘイトスピーチは悪くて日本大使館前でデモを仕掛けたり加藤は謝罪せよとデモをかけるのは良いのか:

先程、半ば偶然に橋下大阪市長が在特会の会長と市役所内で会談、ではなくて8分間怒鳴り会った場面、をテレ朝が流すのを見た。ヘイトスピーチはUNでも止めなさいと勧告されたとか。私はKoreatownの近所に住んでいるが、この在特会が大久保通りを怒鳴りながらデモをしているのを一度だけ遠くから見ただけだ。だからスピーチとやらの内容は知らない。

韓国と韓国人が韓国内とアメリカで我が国に対して仕掛けている諸々の事柄を見聞きすれば、何らかの仕返し?をしたくなった人たちが現れても不思議ではないと思いたくなってしまう。だが、理屈ではUNが勧告するのは表向きの善か悪かということで、兎角の評判がある事務総長の国籍を思う時、そういうことにもなるのかなともつい思ってしまう。

即ち、在特会とやらのヘイトスピーチは悪くても、日本大使館の前にXX婦像を建てるとか、加藤前支局長に謝罪せよと大勢で押しかけるのは悪くないと許されるのかと訊きたくなる。あの無礼さというか敵意丸出しの姿勢に抗議しようともしない関係官庁の品の良さ?にも、私は不満を感じているのだが。やりたい放題を放置すれば、今後とも一層つけ上がるだろうと思うのだが。

何れにせよ、在特会の会長と橋下市長の会談の柄の悪さは凄いと感じて見ていた。あの品の悪さは何とかならないのかと考えさせられた。会長は兎も角、一方は大都市の長であり、政党の代表者でもあるのが怖いという意味だが。

小渕優子経産相問題に思う

2014-10-20 08:57:31 | コラム
考え過ぎかも知れませんが:

小渕優子は観劇会などをもっと早く辞めていても良かったのではないかと考えています。それでも当選できただろうし、次回の選挙でも当たり前の如くに当選できると思わせるのです。

私は小渕優子が今回のような問題を起こしていたことを見る時に、オバマ大統領が(後難を怖れずに言えば)アメリカの非知識階級というか所謂少数民族を政策的に色々な形でおもてなしして当選してきた経過に何処かが似ていると思いました。「滅多に見ることが出来ないので、年に一度の明治座での観劇を楽しみにしている」のように後援会だったかの会員が述懐していたのは、そういう手法で選挙民の支持を確保していたのだと聞こえました。

小渕式選挙は、80年を超えるこれまでの人生でただの一度も選挙区内の候補者から接触されたことがない私の理解を超越した出来事にしか思えません。議員という名の人と対で語った経験は、先週の水曜会での鈴木都議との何分にもならない語り合いが最初でした。積極的に働きかけない私にも、もしかして、問題があるかも知れません。だが、何となく小渕優子の手法が解るような気もします。あれは支持して貰っているとの念を押すための観劇会かと思えるのです。あるいは私の選挙に対する理解が全面的に誤りであるのかも知れませんが。

26年も住んでいる新宿区(東京一区)では海江田に接触されることは望みませんが、与謝野馨からは年に1~2度彼の動きが掲載された新聞の切り抜きを纏めた冊子が送られてきただけで「支持をお願いされた経験」があっただけです。それでも、彼等候補者の掲げる政策、所属の党、人物と経歴から、供応もされず接触もなくても、誰に投票すべきかの判断くらいは出来ます。

私は渕優子は明治座に案内せずとも当選できたのではなかったかと思ったりするのですが・・・。あの手法は選挙民の判断力を軽視しているのとさえ思えてなりません。¥12,000も払えるならば、群馬から都内の浜町まではそう遠くはないと思えるし、インターネットの時代では自分で予約くらい(小渕ではなく孫にでも頼めば)簡単に出きる時代ではないのでしょうか。弁当くらい持参すれば良いのではとも言いたいのです。有権者をスポイルするかのよう手法は不適切ではないかと言いたいのですが。

帰路はビジネスクラスで

2014-10-20 08:32:40 | コラム
我が国の出張旅費の規程:

この度ノーベル物理学賞を受賞された名古屋大の天野浩教授が出張先のヨーロッパからの帰路は「ビジネスクラス(Cクラス)にしなさい」と名大副総長から告げられたとの記事が週刊新潮にあった。私には非常に興味深かった。それならば、国立大学の旅費規程でCクラス搭乗が許されるのは誰だろうと思ってしまう。

話は違うが、サッカーの日本代表が仁川からシンガポールに向かう際にはCクラスが満席でエコノミー(Yクラス)で行かされたとの報道もあった。彼等は協会からはCに乗せて貰っているようだが、当然そうあるべきだろうか。

ところが、ノーベル賞を貰える大学教授はYだったようだ。経費節約を旨(美風?)とする我が国の出張旅費の規程の文化では、社内というか組織内での肩書きと位で宿泊費・交通費・日当に階級制がある(あるいはあった)ようだ。これは新卒で入社して、嘗ては年功序列で昇進し昇給する文化があったのである以上、当然の処置あるいは格差かも知れない。

私は嘗て、我が国では宿泊するホテルないしは旅館に「私は平社員だから安い部屋に泊めてくれ」と言って予約するのかと皮肉った記憶がある。また、私と一緒にアメリカに来た商社の若手が「堂々と一流ホテルに泊まれる」と率直に喜びを語っていた記憶もある。私はこういう制度を否定も批判もする気はない。営々と努力して勝ちとった地位の相応しい出張が出来のは、その努力の賜物であると思うからだ。また「若いうちの苦労は買って出よ」という精神でもあると思うからだ。

またアメリカの話しかと言われるのを覚悟で言えば「アメリカの旅費規程の文化には肩書きも地位も何ら関係がなく、出張中に発生する経費は全て会社負担」となる実費制と規定され、全米有数の会社の社員としては何の問題もなく全米の各都市で我が国で言う「ホテル協会に属する」有名なホテルに泊まり、ビジネスクラスで移動できるのだった。そこには出張中に赤字が生じるという危険性はない。我々は出張旅費が予算を超過しないように気を配っていなければならないのは当然だが。

一説によれば、ある大手メーカーでは階級別の旅費規程を廃止して実費制に切り替えた結果で、全社的に旅費が軽減されたという例もあったそうだ。私は日米何れの国の制度が良いという議論をする気はない、それは相互に文化の違いがある以上幾ら論じても意味がないと思うからだ。だが、国立大学の教授がYクラスで海外に出て行くような節約の精神は如何なものかと思うのだ。

W社ではトリプルAに格付けされる企業の社員が、出張先で名もなき安ホテルに宿泊しているようでは「会社の沽券に関わる」という考え方を採っていると聞かされて「沽券ね-」と考えさせられたものだった。しかし、規定では飛行機ではファーストクラス(Fクラス)に乗って良いとはされていなかった。これはその金額は予算に計上されていないという意味でもある。だが、貯め込んだマイルを利用してアップグレードして乗っている者がいたのは、私を含めて大勢いたようだったが。

小渕優子経産相問題

2014-10-19 09:35:20 | コラム
松島みどりだけに終わるのかと思ったが:

私は松島みどりが閣僚に任命された時に「問題を残す人事だ」と朝日新聞出身であること以外に何ら具体的でも論理的でもない根拠で危ういと感じたものだった。

民主党のレンホーが勝ち誇ったかのように松島法相をうちわ(なのだろう)問題で責め立てた時には「如何にも民主党らしい揚げ足取りで、国会審議を遅延させる古き悪しき時代の彼等の手法の再現か」と鷹揚に構えてみていた。ところが、案に相違して彼等はマスコミが「末は女性初の総理か」と囃し立てた小渕優子経産相の政治資金報告書の矛盾を暴き出し、彼女がそれを認めだしたのには「何と言うことか」と情けなくまた不愉快にさせてくれた。

私にはその矛盾というか誤記載?を何年もそのままにして過ごしてきたことは理解しにくいし、ご当人が例によって例の如くに「調査する」と述べていたのも「またか」と思わせられただけだった。何でこのような事態を見抜けずに(事前に調査できずに)任命してしまったのかも、単に杜撰と言って片付けられない失態かと思わずにはいられなかった。

このような杜撰な会計処理は何も小渕優子だけに限られた事案でもないと疑いたいが、民主党が持ち出せたと言うことは自民党側でもその気になって調査していれば未然に防げた問題ではなかったのかという気もする。だが、未然に防いでおけば良いという問題ではなく、かかる事態を生じさせた小渕側が責められても仕方がないと思うのだ。ないしは、小渕の事務所では承知の上で行っていた処理ではないのかと疑いたくなる。

ご信頼申し上げている公認会計士・S氏によれば「甘いの一言」であると。「ご当人の問題であり、周囲の責任ではない」と言われた。だが、民主党他の野党は安倍内閣の責任を追及するのは解らないでもないが、内閣を陥れて何を得るのだろうか。まさか民主党は政権に復帰を企んでいるのではあるまいな。