新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

小渕優子経産相問題に思う

2014-10-20 08:57:31 | コラム
考え過ぎかも知れませんが:

小渕優子は観劇会などをもっと早く辞めていても良かったのではないかと考えています。それでも当選できただろうし、次回の選挙でも当たり前の如くに当選できると思わせるのです。

私は小渕優子が今回のような問題を起こしていたことを見る時に、オバマ大統領が(後難を怖れずに言えば)アメリカの非知識階級というか所謂少数民族を政策的に色々な形でおもてなしして当選してきた経過に何処かが似ていると思いました。「滅多に見ることが出来ないので、年に一度の明治座での観劇を楽しみにしている」のように後援会だったかの会員が述懐していたのは、そういう手法で選挙民の支持を確保していたのだと聞こえました。

小渕式選挙は、80年を超えるこれまでの人生でただの一度も選挙区内の候補者から接触されたことがない私の理解を超越した出来事にしか思えません。議員という名の人と対で語った経験は、先週の水曜会での鈴木都議との何分にもならない語り合いが最初でした。積極的に働きかけない私にも、もしかして、問題があるかも知れません。だが、何となく小渕優子の手法が解るような気もします。あれは支持して貰っているとの念を押すための観劇会かと思えるのです。あるいは私の選挙に対する理解が全面的に誤りであるのかも知れませんが。

26年も住んでいる新宿区(東京一区)では海江田に接触されることは望みませんが、与謝野馨からは年に1~2度彼の動きが掲載された新聞の切り抜きを纏めた冊子が送られてきただけで「支持をお願いされた経験」があっただけです。それでも、彼等候補者の掲げる政策、所属の党、人物と経歴から、供応もされず接触もなくても、誰に投票すべきかの判断くらいは出来ます。

私は渕優子は明治座に案内せずとも当選できたのではなかったかと思ったりするのですが・・・。あの手法は選挙民の判断力を軽視しているのとさえ思えてなりません。¥12,000も払えるならば、群馬から都内の浜町まではそう遠くはないと思えるし、インターネットの時代では自分で予約くらい(小渕ではなく孫にでも頼めば)簡単に出きる時代ではないのでしょうか。弁当くらい持参すれば良いのではとも言いたいのです。有権者をスポイルするかのよう手法は不適切ではないかと言いたいのですが。

帰路はビジネスクラスで

2014-10-20 08:32:40 | コラム
我が国の出張旅費の規程:

この度ノーベル物理学賞を受賞された名古屋大の天野浩教授が出張先のヨーロッパからの帰路は「ビジネスクラス(Cクラス)にしなさい」と名大副総長から告げられたとの記事が週刊新潮にあった。私には非常に興味深かった。それならば、国立大学の旅費規程でCクラス搭乗が許されるのは誰だろうと思ってしまう。

話は違うが、サッカーの日本代表が仁川からシンガポールに向かう際にはCクラスが満席でエコノミー(Yクラス)で行かされたとの報道もあった。彼等は協会からはCに乗せて貰っているようだが、当然そうあるべきだろうか。

ところが、ノーベル賞を貰える大学教授はYだったようだ。経費節約を旨(美風?)とする我が国の出張旅費の規程の文化では、社内というか組織内での肩書きと位で宿泊費・交通費・日当に階級制がある(あるいはあった)ようだ。これは新卒で入社して、嘗ては年功序列で昇進し昇給する文化があったのである以上、当然の処置あるいは格差かも知れない。

私は嘗て、我が国では宿泊するホテルないしは旅館に「私は平社員だから安い部屋に泊めてくれ」と言って予約するのかと皮肉った記憶がある。また、私と一緒にアメリカに来た商社の若手が「堂々と一流ホテルに泊まれる」と率直に喜びを語っていた記憶もある。私はこういう制度を否定も批判もする気はない。営々と努力して勝ちとった地位の相応しい出張が出来のは、その努力の賜物であると思うからだ。また「若いうちの苦労は買って出よ」という精神でもあると思うからだ。

またアメリカの話しかと言われるのを覚悟で言えば「アメリカの旅費規程の文化には肩書きも地位も何ら関係がなく、出張中に発生する経費は全て会社負担」となる実費制と規定され、全米有数の会社の社員としては何の問題もなく全米の各都市で我が国で言う「ホテル協会に属する」有名なホテルに泊まり、ビジネスクラスで移動できるのだった。そこには出張中に赤字が生じるという危険性はない。我々は出張旅費が予算を超過しないように気を配っていなければならないのは当然だが。

一説によれば、ある大手メーカーでは階級別の旅費規程を廃止して実費制に切り替えた結果で、全社的に旅費が軽減されたという例もあったそうだ。私は日米何れの国の制度が良いという議論をする気はない、それは相互に文化の違いがある以上幾ら論じても意味がないと思うからだ。だが、国立大学の教授がYクラスで海外に出て行くような節約の精神は如何なものかと思うのだ。

W社ではトリプルAに格付けされる企業の社員が、出張先で名もなき安ホテルに宿泊しているようでは「会社の沽券に関わる」という考え方を採っていると聞かされて「沽券ね-」と考えさせられたものだった。しかし、規定では飛行機ではファーストクラス(Fクラス)に乗って良いとはされていなかった。これはその金額は予算に計上されていないという意味でもある。だが、貯め込んだマイルを利用してアップグレードして乗っている者がいたのは、私を含めて大勢いたようだったが。