新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

暴論で偏見かも知れないが

2014-10-03 10:29:02 | コラム
諸悪の根源は菅直人が全原発を止めたことにある:

為替が108~110円の範囲まで円安になってきた。私はここで止まってくれるとは思っていない。その円安が我が国の経済に与える影響は甚大だと思っている。その悪影響を生み出す原因を作ったのが、菅直人元総理大臣と原発停止策にあると固く信じている。いえ、それだけではない、私は個人的感情で政治家失格の菅直人を嫌悪しているのだ。

菅元総理は原発を止めて火力発電に依存し、ソフトバンクの経営者に唆されて再生可能エネルギーとやらで太陽光発電を推奨し、電力会社に高値でその電力を買わせる仕組みを作り上げた。そして、火力発電のエネルギー源を輸入に依存せざるを得ない事態に持ち込み、全産業のエネルギーコストを上昇させた。幸いにもアベノミクスの効果で民主党政権下よりも景気は遙かに回復したが、製造業が簡単にコスト上昇分を製品価格に転嫁できる事態にまでは立ち至っていない。

安倍政権はその民主党政権が残した重荷を背負っているので、苦労の種が尽きないと思う。

しかも、何れの方向を向いているか不明な原子力規制委員会なるリベラルというか左傾した?組織に原発の再稼働を決めさせる事態が変わっていないし、1ミリシーベルトとやらの規制も残っているので、原発の再稼働に地元とその周辺の県が異論を唱える事態も変わっていない。化石燃料の輸入を担当する商社が利益を大幅に増加させ、昇給するどころか、多過ぎると言われかねないボーナス支給の規定を変更したという噂まで聞いている。

そこに急激とも言われるドル高/円安が加わったのだから、望ましいとは思えないインフレとも言えない物価上昇が始まり、安倍総理が繰り返し財界に要望され(一部では)実現した昇給の幅では追いつかない事態となっている。ここまで来れば停止中の全原発を動かしても、追いつかない望まざる物価上昇を止められるかどうか、私には疑問に思わせてくれる。

マスコミは円安になっても輸入が伸びない等と言うが、現在の世界的な芳しからざる景気では如何に品質が優れた我が国の製品と雖も、輸出相手国が大歓迎する時期はないと、私は危惧している。アメリカの優柔不断の大統領も遂にイスラム国への空爆を決意するなど情勢は急を告げたかの感はあるが、彼は依然として「世界の警察官の任は負わない」と宣言する始末だ。あの大統領の下で、世界の情勢は何時になったら安定するのだろうか。

彼は一方では相変わらず我が国にTPPの圧力をかけ続けているが、それとドル高の矛盾をどう考えているのかと、労働力の質を改善せずして何の輸出増進なのかと問い質したい気がする。あの大統領が後3年近くも任期を残しているとは、それ自体が悪材料かとすら言いたくなる。我が国も「最早アメリカ頼むに足らず」と見切っても良いではないかとすら私は懸念している。

ここまで悲観論者の私を追い込んだ大元が菅直人の失政でもあると言えば「とんでもない短絡的な偏見だ」と批判されるかと思って、ここに纏めてみたのだが、如何なものだろう。念のため申し添えておけば、私は原発再稼働を望むものだが、全部を永久に稼働させよとは一度も言っていない。それは代替となる発電のシステムが出来上がっていないから言うのである。火力発電のコストを国民に負担させ続けて欲しくないから主張するのだ。

アジア大会に思うこと

2014-10-03 08:14:02 | コラム
アジア・アフリカ大会か:

連日TBSが熱心に放送しているアジア大会を見ていて気付いたことはといえば、アフリカ人としか見えない者が大活躍していた事実だった。100と200メートルを制したカタール代表のオグノデは、その色つやからして本当に中近東の人かと思わせられていた。矢張りナイジェリアから国籍変更してきたと報じられたのを見て納得した。その他にもエチオピアの転籍組もいれば、旧ソ連圏から変わってきた者もいた。私が受けた印象では「これではアジア・アフリカ大会ではないのか」だった。

後難を怖れて言えば、アジア大会には世界の1部リーグにはランクされていないと思わせる国が数多く参加して、既に名を為したアジアの世界的選手たちと争っているか大会の感がある。そこに中近東の諸国が陸上競技に優秀な選手を数多く出しているアフリカの国々から、その国では代表には選ばれなくても世界的な水準にもう一歩という素材を導入して、アジア大会に切り込んできたのだ。

実際にオグノデなどは100メートル走を9秒台を出して制覇していた。女子のマラソンで日本の木崎を破って優勝したのもアフリカ勢の1人だった。ここまで来ると、我が国の走者が男子1,600メートルリレーで圧勝したのも素晴らしかったし、中国勢が女子の400メートルリレーを素晴らしい記録で優勝したとか、男子のやり投げで圧勝したことには妙な清々しさすら感じさせられたのだった。

産経はこの辺りを採り上げて論評し、筑波大大学院の高橋准教授に「国際化の時代にあってこのような国籍変更を規制すると記録が伸びなくなるかも知れないが、規制する必要もあるか」と言わせていた。無難な論調かと思う。規定ではその国に滞在3年で代表の資格が与えられるとあるようだ。私には具体案は思い付かないが、何らかの対策(規制)を採る時期が迫っていると思わせられている。

私は常々「アジアの定義」に疑問を呈し、サッカーのW杯予選に中近東諸国を組み込んだFIFAの姿勢を批判してきたし、欧州勢の策略か横暴と決めつけてきた。それは、私の頭の中にあるアジアとは我が国と東南アジア諸国に加えて精々北東アジアの3ヶ国くらいしか組み込んでいなかったからである。

精一杯譲歩しても後はインドとバングラデシュ、パキスタンにネパールが入ってくるくらいだろうか。一方では香港やマカオが「国」なのかという議論もあるし、台湾はチャイニーズ・タイペイ(TPE)という何となく妥協のような国名で参加してる。

ここまで来ると、これは最早スポーツの枠だけで律しきれない政治問題がからんでくる気がする。そうであれば、中近東諸国もアジアというのならば、いっそのことアフリカを加えて「アジア・アフリカ大会」にしてしまったらどうかと言いたくなってくる。さもなければ、私が定義するアジアだけの大会にして、中近東諸国とアフリカで別個の大会を開催したらどうだろう。欧州のサッカーではUEFA=「ヨーロッパサッカー協会連合」のゲームを開催しているのだから。