帰国子女の英語力を如何に評価し活用するか:
この件について仏文学のTK博士と意見交換をしたので、その中から私の考えを紹介します。
私は彼等帰国子女を必要以上に持て囃し、何か英語(外国語)について別格扱いしてきたマスコミにも責任があると考えています。例えば、日曜日のテレ東の「もやもやサマーズ」に出てくる帰国子女(を局側が売り物にしている?)の女子アナKさんの英語力は心から支持しません。だが、発音などは一応の水準には達しているでしょうから、英語が何たるかを知らない罪なき視聴者は「なるほど、流石に帰国子女」と思い込まされるでしょう。
高校の同期にもアメリカからの帰国者がいました。発音は素晴らしかったと聞こえましたが、日本の「科学としての英語」の厳しい試験の成績が芳しくなかったのは、寧ろ当然の結果でしょうか。この辺りが帰国子女にとっては難関なのでしょう。彼は慶応を卒業後にハワイに移住しているとか。尤も、前高野連会長の脇村春夫君のようにNYからの帰国者で、東大にストレートで合格する学力があったという例もあります。彼は発音も正確だった記憶があります。だが、彼が英語力を活かしているとは思えないのですが。
何を言いたいのかですが、帰国子女をそれなるが故の過大評価は禁物で、彼等の他の学科も含めて、英語力を正しく評価して活用することが必要だと思うのです。発音が良いと言ったところで、何処の国のそれなのか、アメリカのどの地区とどの階級の英語なのかを、誰かが正当に判断してから教職に就かせるべきなのでしょう。だが、判定出来る者が何処にいるかという問題は残るでしょう。
先日、何年振りかでウエアーハウザーの日本人代表でジャパンの副社長だった商社で10年のアメリカとカナダに駐在の経験があるN氏と語り合いました。彼の英語での論理と論旨の構築の力と「論争と対立を怖れるな」、「通訳とは破壊と再構築」等の理論には傾聴すべきものがある日本人には珍しい真の実力者です。さらに「日米間の文化と思考体系の相違」についての認識などは、私が学んだ点が多々ありました。
彼の商社時代の部下で、私の1年後にW社に移ってきた人物も北米駐在10年の強者でした。彼の英語力はその気になればswearwordまでも駆使できる上に、発音も正確で綺麗でした。しかも仕事上での実力者。彼は引退後は一時は英語塾を開いていたとか。
言わんとするところは先ず「上記のような練達熟練者が教壇に立って貰れば良いのにな」なのです。そして、「帰国子女もその力を正しく評価して活用すれば、海外での経験とともに、英語教育には大いに役に立つでしょう」ということ。
また、「上記のお二方のような実力ある方は他にもおられるでしょうから、その活用法を考える必要があるのでは」なのです。私は、感覚的な捉え方ですが、世間では帰国子女だと言って讃え、某大学出身なら英語が出来るはずというような単純な思い込みがあるように思えます。その思い込みの主たる原因は「TOEIC如きに取り込まれて、何を以て本当の英語力かを判定出来る者と機関が少ないこと」だと思っているのですが。
この件について仏文学のTK博士と意見交換をしたので、その中から私の考えを紹介します。
私は彼等帰国子女を必要以上に持て囃し、何か英語(外国語)について別格扱いしてきたマスコミにも責任があると考えています。例えば、日曜日のテレ東の「もやもやサマーズ」に出てくる帰国子女(を局側が売り物にしている?)の女子アナKさんの英語力は心から支持しません。だが、発音などは一応の水準には達しているでしょうから、英語が何たるかを知らない罪なき視聴者は「なるほど、流石に帰国子女」と思い込まされるでしょう。
高校の同期にもアメリカからの帰国者がいました。発音は素晴らしかったと聞こえましたが、日本の「科学としての英語」の厳しい試験の成績が芳しくなかったのは、寧ろ当然の結果でしょうか。この辺りが帰国子女にとっては難関なのでしょう。彼は慶応を卒業後にハワイに移住しているとか。尤も、前高野連会長の脇村春夫君のようにNYからの帰国者で、東大にストレートで合格する学力があったという例もあります。彼は発音も正確だった記憶があります。だが、彼が英語力を活かしているとは思えないのですが。
何を言いたいのかですが、帰国子女をそれなるが故の過大評価は禁物で、彼等の他の学科も含めて、英語力を正しく評価して活用することが必要だと思うのです。発音が良いと言ったところで、何処の国のそれなのか、アメリカのどの地区とどの階級の英語なのかを、誰かが正当に判断してから教職に就かせるべきなのでしょう。だが、判定出来る者が何処にいるかという問題は残るでしょう。
先日、何年振りかでウエアーハウザーの日本人代表でジャパンの副社長だった商社で10年のアメリカとカナダに駐在の経験があるN氏と語り合いました。彼の英語での論理と論旨の構築の力と「論争と対立を怖れるな」、「通訳とは破壊と再構築」等の理論には傾聴すべきものがある日本人には珍しい真の実力者です。さらに「日米間の文化と思考体系の相違」についての認識などは、私が学んだ点が多々ありました。
彼の商社時代の部下で、私の1年後にW社に移ってきた人物も北米駐在10年の強者でした。彼の英語力はその気になればswearwordまでも駆使できる上に、発音も正確で綺麗でした。しかも仕事上での実力者。彼は引退後は一時は英語塾を開いていたとか。
言わんとするところは先ず「上記のような練達熟練者が教壇に立って貰れば良いのにな」なのです。そして、「帰国子女もその力を正しく評価して活用すれば、海外での経験とともに、英語教育には大いに役に立つでしょう」ということ。
また、「上記のお二方のような実力ある方は他にもおられるでしょうから、その活用法を考える必要があるのでは」なのです。私は、感覚的な捉え方ですが、世間では帰国子女だと言って讃え、某大学出身なら英語が出来るはずというような単純な思い込みがあるように思えます。その思い込みの主たる原因は「TOEIC如きに取り込まれて、何を以て本当の英語力かを判定出来る者と機関が少ないこと」だと思っているのですが。