受賞前に“tenure”を確保された実力に敬意:
私は中村教授にはここに至って一寸「毀誉褒貶相半ばする」といった風に感じさせられるのですが。だが、 UCは州立大学であっても全米で上位の州立大学に格付けされる質の高い大学で、そこでtenured positionとは矢張り只者ではないとその実力に敬意を表します。だが、米国籍まで取ってしまうほどではその方が万事都合が良いのかとも懸念しますが。
余計なことかも知れませんが、我が友YM氏はヴィザ申請の度にアメリカ大使館で「この経歴と職業ならば直ぐにでもグリーンカードが取れるし、市民権も」と勧誘されて「いたしません!!」と断り続けたそうで。「何で?」と担当官に怪訝な顔をされたとか。中村教授と彼の何れが変わっているのでしょうか。
恐らく中村教授という方は、自分一人で何でもしたがる方(ホウ)で、あの受賞演説でもしきりにfreedomと言っておられたことからして、我が国の「皆で一丸となって」や「欠席すると皆に迷惑がかかる」どころか、アメリカで言う「maternity leave(」出産休暇)を取るなら辞めろというteam workの世界」とはとても相容れないのか、ないしは体質が合わなかったのでしょう。
私にも確かにアメリカ式な勤務の仕方と出退勤には、良い面というか都合が良いなと思わせてくれる面がありました。だが、遅刻もなく、自分の都合で出勤・退勤しても構わず、有休を取ろうと何だろうと誰にも関係なく、仕事がたまって困るのは自分だけという、気楽な(ズボラでも何処からも苦情が来ない)世界は我が国の会社では望めないので中村教授が言われたfreedomは感じました。だがしかし、何処までやって良いのかという限度が解らず、正直に言って怖い面もありました。
このような文化の違いは目に見えないというか無形の怖があります。私の場合はそこを補ってくれたのが秘書の存在で、私の至らざる面を補ってくれてなお余りある能力でした。彼女とのコンビになってからの12年間を恙なく(いえ、正直に言えば多少以上ありましたが)リタイヤーまで引っ張ってくれました。中村教授もさぞかし有能な秘書さんと助手を従えておられるものと推察します。これはあの世界では必要欠くべからざることです。
話が変わりますが、中村教授の能力と実績に加えてノーベル賞受賞ともなれば、この先に先生は”tenure”以上、アメリカとUCに何を求められるのでしょうか。関心があります。私が失礼を顧みずに言えば、研究以外の面で”you know”連発の話し方をもう少しだけ、ほんのすこしだけ改良されると一層素晴らしいかなと思うのです。何れはその辺りを問われる場面が出てくるかと危惧するものです。
又もや余談かも知れませんが、University of California(=UC)はかの有名なる旗艦校の通称”Cal”のBerkeley(バークレー)等の10大学で構成されています。それぞれが独立の大学として運営されているのです。言うまでもないことで、所謂”UCLA”はLos Angeles校のことなのです。
私は中村教授にはここに至って一寸「毀誉褒貶相半ばする」といった風に感じさせられるのですが。だが、 UCは州立大学であっても全米で上位の州立大学に格付けされる質の高い大学で、そこでtenured positionとは矢張り只者ではないとその実力に敬意を表します。だが、米国籍まで取ってしまうほどではその方が万事都合が良いのかとも懸念しますが。
余計なことかも知れませんが、我が友YM氏はヴィザ申請の度にアメリカ大使館で「この経歴と職業ならば直ぐにでもグリーンカードが取れるし、市民権も」と勧誘されて「いたしません!!」と断り続けたそうで。「何で?」と担当官に怪訝な顔をされたとか。中村教授と彼の何れが変わっているのでしょうか。
恐らく中村教授という方は、自分一人で何でもしたがる方(ホウ)で、あの受賞演説でもしきりにfreedomと言っておられたことからして、我が国の「皆で一丸となって」や「欠席すると皆に迷惑がかかる」どころか、アメリカで言う「maternity leave(」出産休暇)を取るなら辞めろというteam workの世界」とはとても相容れないのか、ないしは体質が合わなかったのでしょう。
私にも確かにアメリカ式な勤務の仕方と出退勤には、良い面というか都合が良いなと思わせてくれる面がありました。だが、遅刻もなく、自分の都合で出勤・退勤しても構わず、有休を取ろうと何だろうと誰にも関係なく、仕事がたまって困るのは自分だけという、気楽な(ズボラでも何処からも苦情が来ない)世界は我が国の会社では望めないので中村教授が言われたfreedomは感じました。だがしかし、何処までやって良いのかという限度が解らず、正直に言って怖い面もありました。
このような文化の違いは目に見えないというか無形の怖があります。私の場合はそこを補ってくれたのが秘書の存在で、私の至らざる面を補ってくれてなお余りある能力でした。彼女とのコンビになってからの12年間を恙なく(いえ、正直に言えば多少以上ありましたが)リタイヤーまで引っ張ってくれました。中村教授もさぞかし有能な秘書さんと助手を従えておられるものと推察します。これはあの世界では必要欠くべからざることです。
話が変わりますが、中村教授の能力と実績に加えてノーベル賞受賞ともなれば、この先に先生は”tenure”以上、アメリカとUCに何を求められるのでしょうか。関心があります。私が失礼を顧みずに言えば、研究以外の面で”you know”連発の話し方をもう少しだけ、ほんのすこしだけ改良されると一層素晴らしいかなと思うのです。何れはその辺りを問われる場面が出てくるかと危惧するものです。
又もや余談かも知れませんが、University of California(=UC)はかの有名なる旗艦校の通称”Cal”のBerkeley(バークレー)等の10大学で構成されています。それぞれが独立の大学として運営されているのです。言うまでもないことで、所謂”UCLA”はLos Angeles校のことなのです。