新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Ebola disease

2014-10-25 08:36:40 | コラム
悲観論者としてはEbolaを新たな脅威に加えて置けば良かったかと思っている:

この病の恐ろしさは、NYに帰国したアメリカ人医師が発症したことでも増幅された。イスラム国から帰国した者がいたと仮定して、如何にして帰国ないしは入国を阻止するかは難しいと述べたばかりだが、エボラ出血熱(本音を言えば「イボラ」としたいのだが)の潜伏期間中にあるその診療に当たっていた医師等の帰国者または他国からの入国者を水際で食い止めることなどは、言うべくして不可能に近いのではないのか。

あのNYでの医師の帰国後のあの行動の根拠は部外者の私には解る訳がないが、アフリカからの帰国者も入国者などは何処の国にでも日常的に沢山いるのではないだろうか。その人たちを検査して阻止するとか、帰国ないしは入国後に四六時中看視し続けるなどは物理的にも極めて難しいことだろう。かと言って、アフリカからの入国一切お断りなどと世界に表明出来るるのだろうか。

私は大変な危険が迫った難しい事態が近付いたかと真剣に怖れており、同時に杞憂に終わってくれることも本気で願っている。確か、NY州知事だと思ったが「出来ることは全てやって、これ以上の広がりを阻止する」と述べていた。我が国には富士フイルムの系列会社が創り出した薬があることだし、厚労省は何が何でも速効で承認して欲しい。

私は政府はこの難病が向こう側の火事と受け止めてはいられない事態になって来たと考えて、出来ることの全てをやって貰いたいと願っている。さもなければ、アフリカへの出国も帰国も禁じるしかなくなるとすら怖れている。さらに、シリアもリストに加えても良いかとすら怖れている。国際化を信奉し有り難がり推進したい方々、これがその見返りか代償の一部だとご認識願いたい。

新たな脅威

2014-10-25 08:10:26 | コラム
イスラム国の脅威の考察:

私には急速に増大しつつあるこの団体なのか、あるいは拡大解釈しての「国」なのか明確に定義されていない組織がもたらす脅威は、イスラム教なのかあるいはイスラム教徒のものなのか全く解らない。だが、極めて恐ろしくなりつつあるのは確実だと思えてならない。新たな動きでは、アメリカでもカナダでもイスラム教過激派と見なされた者たちの暴挙があったではないか。

昨24日の夜に、好みではないテレ朝の報道ステーションを聞いてしまった。そこでかわされていた話題がイスラム国関連で、ゲストの岡本行夫はロンドンから帰国したばかりだそうで、現地で取材したとか言う「既にUKからは500名、オーストラリアからは150名がイスラム国に参加した」と語っていた。この番組を見たことを弁明すれば、番組表を見誤って見てしまったのだが。

私がこの数字よりも遙かに脅威だと感じたのが、次ぎに岡本か古館かの何れかが指摘した「その連中がもし何らかの目的を持たされて帰国した時にそれを阻止する手段があるのか」だった。即ち、その場合にどのような根拠でパスポートその他を検閲して「イスラム国帰り」と断定し、尚且つ帰国を拒む合理的ないしは合法的な手段があるのかと」と言いたいのだ。帰ってこられて何をするかは容易に想像できるだろう。

さらに薄気味悪いと感じたのは、我が国にも既にイスラム教に帰依してイスラム国入りを意図している若者が出てきている事実だ。先頃の休学中とやらの北大生の場合は何とか食い止めた。だが、仮にシリヤ以外の外国経由でイスラム教国に参加されていたとすれば、入管で帰国の理由を問い出さるものかと考え込んでしまう。

さらに想像を広げれば、そういう者がもしいたとして、イスラム教の布教を図った場合に阻止すれば「信教の自由」を奪うことになってしまうだろう。欧米で既にイスラム国に憧れた者たちがあれほどの数で発生していた以上、我が国でも今後そういう事態が起きないか起こさせないという保証が出来るのだろうかと危惧してしまう。

以前にも述べたが、私には現在のイスラム教の在り方は理解不能である。イスラム教がその大元からしてキリスト教徒ユダヤ教徒の間に何千年もの間の歴史がある諍いがあるくらいは解る。だが、それと現在のイスラム国との間に何の合理的結びつきがあるのかは不勉強にして全く解らない。

その世界的に大問題と化しつつあるイスラム国への対応の仕方に、私が外交政策の面でも優柔不断と批判し続けて来たオバマ大統領の対策の遅れがあったと指摘する。即ち、アメリカが事態を悪化させた要因を作ってしまったと言いたいのだ。今ごろ空爆を始めたのは単なる言い訳のための言い訳かと考えてしまう。

私は一般論として考える時に、イスラム教徒がその戒律というべきか、コーランの教えにか、あそこまで徹底して従う姿勢には感心するとともに、その信心振りには怖いものがあるとすら感じてしまう。その教えに従う為には死をも厭わない点があるので、自爆テロをも辞さないと聞かされれば、他の宗教の信者の理解を超越した何かがあるのだと思ってしまう。

私は矢張り我が国でも国の内でも外でも、具体的なイスラム国対策を可及的速やかに打ち出す必要があると思うに至った。私は老いも若きも「無宗教だ」等と公然と言える文化には、新鮮な響きがあるかも知れない新興勢力に付け込まれる心の隙があると危惧するから言うのだ。