新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月1日 その3 相模様へ

2016-08-01 16:55:43 | コラム
相模様

コメントを頂き感謝申し上げます。こちらこそご無沙汰をお詫びすべきでした。

全く仰せの通りかと思っております。そこに、先ほど「宮根や」なる番組で猪瀨元都知事が「舛添前都知事は傀儡だった」と明快に発言したのを聞いて、別途「その2」で私の「小池新都知事圧勝に思う」を纏めてみました。ご一読を。何分にも悲観論者の私ですので、明るい論調ではないと危惧しますが、当面の課題は多いと思っております。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

真一文字拝

8月1日 その2 小池新都知事の圧勝に思うこと

2016-08-01 16:51:53 | コラム
小池新都知事はえらいところに舞い降りたものだ:

私は既に述べたように小池百合子さんの勝ちだと読んでいた。そこには自民党都連の不手際と言うべきか石原親子の言わずもがなやらずもがなの大失態があり、小池側から見てのオウンゴールが大きく効いたことは間違いなかっただろう。その他の勝因は政治評論家の方々の後出し解説にお任せするが、何とも無様な自民党・公明党の選挙作戦だった。彼らは一致団結して無所属候補を勝たせるような手を打っていたのが笑えた。

私は今回の選挙を見ていて感じたことは「先頃の参議院選挙のような国会議員のそれとは違って、都知事というか地方の首長の選挙で選ばれる知事には、そこから先に地方議会と如何に協調するか、乃至は如何に上手に対立するかまたは対立と闘争を回避するかという大事業が待ち受けているのだ」という点だった。見方を変えれば、新都知事は既存の議会の上に(下に?)望むか望まれれいないにも拘わらず、突然選挙という名の試練を経て舞い降りてくるのだ。新都知事が議会に受け入れられるか否かの闘争がそこからまた新しく発生するもののようだ。

小池新都知事は恐らくその伏魔殿であるとか不透明であるとか言われている議会が待ち受けているとは承知で立ち上がったのだろう。だが、今後は選挙戦とは異なる性質の争いを強いられるかも知れない事態に直面するようだ。このようなことを敢えて言うのは、猪瀬元知事の「舛添前都知事は傀儡」が余りにも明快に事態を予言するかのように聞こえたのだったからだ。全く無関係な立場にいる一都民から言わせて貰えば、内田以下の都議会議員などは「とんでもない連中で可及的速やかに排除されて然るべきだ」としか思えないのだ。

私がそこで想定し得る事態は「内田一派の都議会議員があらん限りの手段を尽くして小池新都知事の傀儡化を図るか」あるいは「新都知事が掲げた政策に徹底抗戦して骨抜きを図るか」または「当面は恭順の意を表して新都知事のお手並み拝見に出て、御しやすいか否かを見定めるか」が想定出来る。だが、最もなさそうな事態で、またそうあるべきことは「都の為、都民の為に全くの協調路線を敷く」があるが、これがあるべき姿だろう。だが、遺憾ながら私にはその確率は低いとしか見えない。

だがしかし、内田以下が心すべきことは「これまでは何があろうと全ては闇から闇に葬り去られ、彼らの実態はマスコミが詳細に取り上げて報じることがなかったが、事ここに至って猪瀬元知事があそこまで言ってしまった以上、彼らが小池新体制に目に見える抵抗をするか、あからさまな嫌がらせでもすれば、マスコミも黙ってはいられないか報じざるを得ない事態が生じてしまうのではないか」ということ。それに、これまで内田一派のやりたい放題を看過していた石原伸晃都連会長以下は更迭されてしまい、内田茂も幹事長ではいられなくなるのではないかと、ある意味で希望的に見ているのだが。この点は小池新都知事の「職務内容記述書」の一項目をなしているのかも知れない。

次なる項目はオリンピックである。私は膨らむ一方の予算が果たして正当なのかあるいは誤りがあるのかなどは全く解らない。だが、間違いなく言えることと言うか、言いたいことは老害と不適切な最悪の人事か人選だった森喜朗は何としても排除すべきだ。彼には百害あっても0.5の利もない。そういう根拠は彼の基本的な能力の問題もあるが、あれほど大きなオリンピック関連の組織を運営する経験が彼の人生で皆無だったにも拘わらず、高校程度までラグビーをかじっていた程度でオリンピックの組織の運営まで司るのは、国家としての損失となる。

小池新都知事か他の誰かの究極の仕事かは知らぬが、森の首に鈴を付けるのは焦眉の急だろうと思っている。今回の選挙のお陰で遠藤という担当大臣が任命されていたのを思い出したが、彼はこの国家的大事業に何か役に立っているのか。大学でラグビーをやっていたと言うだけで何か際だった政治手能力があるのかが気になる。森の表見代理か。小池新都知事には大変だろうとは思うが、快刀乱麻の働きを期待したい。

私はその局面に出会っていないので「待機児童ゼロ」問題については何も言うことが出来ない。単純な疑問を言えば、これがそれほどの大問題だとはどうしても思えないのだ。保育所の新設に反対する輩が多いのは直ぐ近所に大保育園があるので解らないではない。新設に手間取っているのは当該の行政(都ではなく区)の事なかれ主義の力不足ではないのかと思えるのだが、恐らく私の当事者ではないことから来る認識不足だろう。

私は何れにせよ、都知事が替わっただけで都政が大きく変わり、我々都民の生活に明日からでも何か目に見える恩恵が舞い込んでくることはないと思っている。それは都知事は内閣総理大臣でも財務大臣でも厚労大臣でもないのだから。だが、少なくとも「裏で猛威を振るうような都議会と議員が蔓延るような時代は解消してくれると良いのだが」程度の期待はしている。最大の問題は「都民が新都知事に何を期待して選んだのか」であると思う。新都知事は突然低所得の高齢者に3万円を配るような権限は与えられていないのだ。


今だから言えるが

2016-08-01 07:14:48 | コラム
私は小池の勝利は動かないと見ていた:

昨夜の8時過ぎに各テレビ局が一斉に小池の当確を打ったので「矢張りそうなったか」と興味深く眺めていた。

「矢張り」と言う根拠は数々あるが、先ずは自民党都連の不手際が小池を勝たせたのだ。小池憎しかどうか知らないが、党の人でもない知名度が低い増田を対抗馬に選び、小池を応援すれば云々という児戯にも劣る回状を出して小池に同情する人を増やし、石原慎太郎を動員して「厚化粧がどうの」と言わずもがなのことを言われ、政界渡り鳥などと言う所謂ネガテイヴ・キャンペーンまでマスコミを使って打たせた等々が、増田に有利に働く訳がなかったと思ってみていた。

鳥越は論外で相手にはならないと思っていたし、私は早い時点で彼には「ウワースト」の烙印をおし、増田は「セカンド・ウワースト」に格付けしておいた。即ち、小池の勝ちと見込んでいたのだが、断言を避けただけだのことだった。HANADAの花田氏は産経紙上で「小池の地滑り的勝利」を予言していたし、ネット上では小池が300万票を取って勝つとの情報も拡散されてきていた。

思うに小池は崖から飛び降りて清く正しい都政を執行する他に、悪名高き都議会とそのドンとやらと事を構えるのか協調するのかの道を選ぶことになるのだし、ラグビーを何処かでかじった経験がある元総理大臣が牛耳っているオリンピック関連の組織や人々と仕事をするという難関にも否応なしに直面するのだから大変だ。その覚悟を持って飛び降りたのだろうが、余程性根を据えた複数の参謀役(カタカナ語ならばスタッフ)を揃えておかないと、想定した通りかそれ以上の苦戦を強いられる気がしてならない。

勝手に想像すれば、あの290万票には基本票以外に同情票も女性票も数多くあったのだろう。だが、一旦都知事ともなれば、最早そういう票が助けてくれる訳ではない。自民党と都議会の自民党が如何なる姿勢で小池新都知事に対座するか知らないが、妙な真似をすることなく真に都民の為となり、オリンピックを恙なく準備出来るように都政を運営させる方向に持って行くべきだと思うのは単なる正論かな。