新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月5日 その2 UN信仰の虚しさ

2016-08-05 08:08:26 | コラム
安保理に訴えるだと!:

最初に念のため申し上げておけば、私は”United Nations”を「国際連合」と、”Security Council”を「安全保障理事会」と、”Permanent member”を「常任理事国」とした、何処の何方がなさったかも知らない訳を毛嫌いしている。一つだけ言っておけば、”United Nations”の何処に”International”と書いてあるのか。お為ごかしは好い加減にしろということ。UN信仰も好い加減にしておけとも言いたいのだ。

さて、北朝鮮のこの度の秋田県沖へのミサイル(”missile”なのだが、これだって普通は発音記号が「ミスル」となっている)発射に我が国は怒りと危険を感じている。秋田県知事も当然のことで怒り心頭の様子だった。

だが、我が政府はこの一件をUNのSecurity Councilに持っていくという。産経新聞ですらそういう意見のようだったし、経済制裁の継続云々という意見もまたぞろ出ていた。私はそうしたければそうすれば良いとは思うが、そこに持ち上げて何かを決議して、北朝鮮政府が「悪う御座いました。今後は改めます」とでも言うのだろうか。誰でもがあり得ないと言うだろう。虚しいことではないか。お人好しだ。

北朝鮮は前からずっと今も尚、UN如きが言うことに従った事例があったとは私は不勉強にして知らない。北朝鮮の仮親のような某国は仲裁裁判所の決定を「紙くず」と罵ったような、国際法的なことを無視するお国柄だ。しかもその国はそのCouncilの”Permanent member”であらせられるのだ。そういう揺るがない実例が過去にありながら、UNに持ち上げて何になる。経済制裁の継続に実効性があるのか。ある訳がないだろう。

そんな世迷い言を言っている暇があれば、中国やロシアを除いたメンバーの諸国が集い、北朝鮮や中国を翻意させる策を本気で討論したら如何かなどと言いたいが、中国や北朝鮮からの直接の危機に直面しない(未だしていない?)ヨーロッパの諸国が乗ってくるか否かが疑問だ。だが、事態は段々にそのような悠長なことを言っているのを許さない方向に進んでいる気がしてならない。

それでも、我が国には未だに憲法を改正することに真っ向から反対する輩が国会だけにも巣くっている。憲法第九条さえ死守していれば平和が保証され、何処からも尖閣諸島や沖縄を奪取に来ないと信じている人たちを有り難がる風潮がある。軍事評論家の一人が「北朝鮮は次には我が国の上を飛び越すミサイルを撃つだろう。彼らの究極の敵はアメリカだから」と言っていたが、誤って途中に落下すればどうなるのかは教えてくれなかった。


2016年7月の新宿区の人口

2016-08-05 07:30:36 | コラム
7月は0.01%の減少だった:

8月3日の夜9時過ぎに、何年ぶりかで夜の新宿駅西口の地上を京王百貨店の前からJR新宿駅まで歩いた。そこには広東語で喚いていた香港の連中と思われる一団や、ガラガラとトローリー・ケース(trolley caseで、カタカナ語のキャリーバッグのこと)を引っ張って歩く英語族ではない白人の一団もいて、大いに賑わっていた。寧ろイスラム教徒で賑わう百人町大久保界隈よりも外国人が多いのかなという印象だった。

新宿区の「広報しんじゆく」28年8月5日号によれば、7月の住民基本台帳人口は対前月比47人減少して337,427人となり0.01%のマイナス成長だった。日本人は142人の増加で297,644人となっていた。外国人は189人の減少で39,783人となり、全体の11.79%と前月の11.84%から低下した。外国人の比率は4月が11.50%で3月が11.57%、2月が11.6%と1月が11.5%だった。

大久保通りには中国語を話す若者が増え続けているのは間違いなく、イスラム横丁ではハラルフードを売る店とアラブ料理屋も繁盛しているように見える。今や、偶に韓国語が聞こえると寧ろ新鮮な響きがある程この街は変化した。これまでは中国人が増えることを懸念してきたが、これから先もイスラム教徒が増え続けるのかと思うと何となく複雑な思いがある。

また、コンビニに入ればレジにいる若者は圧倒的にアジア系の外国人が多いし、店員たちは母国語で語り合っている風景に出会う。連日のように繁盛する業務用スーパー・河内屋に入れば、日本人も買いに来るのかという印象がある。言いたくはないが、これが、政府が目指す「国際化」と「外国人観光客の訪日の増加」の実態なのかも知れない。

以前は外国人を余り見かけなかった高田馬場寄りの我が家の付近の古き良き住宅地帯にも、中国人等のアジア系の他にイスラム教徒が目立つようになってきた。日本語学校も相変わらず繁盛している。日本語の普及は結構なことかも知れないが、これ以上のこの地区での「国際化」の進行が好ましい傾向とは、私には思えないのだ。


参考資料:新宿区広報「しんじゅく」平成28年8・5