2020オリンピックは予定通り開催か延期か:
議論百出のようで、連日連夜各テレビ局が採り上げて、大いに話題を賑わしている。私は今でも「閃き」にあった「オリンピックが予定通りに開催される絵は見えてこないという段階」にあるままなのだ。換言すれば「どうなるかは分からない」と言って良いだろう。しかしながら、現実的に考えれば、既にIOCに延期を申し入れた国もあったように、7~8月の開催は極めて難しいとしか見えてこない。私はそうであれば「年内に延期」というのは合理的ではないのかと思う。
それは、何方だったか「その時期の開催は正気の沙汰とは思えない」が指摘されたように、冬でもこれほど暖かい日が続いた東京での夏場の開催を避けるのは、合理的だと思うからだ。年内に延期と言っても冬場はないだろうから秋とすれば、IOC会長の職権?で唐突に札幌に移されたマラソンでも東京都内に戻せるし、我が国の経済が傾く原因になりかねないと予言する専門家がおられたような、中止か来年に延期による膨大な出費(経費)を回避出来そうではないか。めっきり窶れたような顔付きに見えるバッハ会長も、別なシナリオもあると言っておられたではないか。
先ほども、辛坊治郎の番組に出ておられた元JOC参事(何と、我が母校の上智大学文学部哲学科のご出身だった)春日良一氏はこれまでテレビに出てこられる度に、頑強にオリンピック憲章の規定を楯にとられて「中止も延期もあり得ない」と主張し続けておられた。だが、今朝は少し軟化の感があり「IOCの理事の3分の2の賛成があれば憲章は改訂出来る」と言い出しておられた。要するに、認めはしなかったが延期の可能性を暗示していたと見えた。年内に延期の更なる利点は「来年に延期ならば、選手たちの予選/選考はやり直し」が回避出来る点にあるようだ。
私はバッハ会長以下IOCの委員の方々は、未だ嘗て経験したこともない難しい判断を迫るような条件が次から次へと迫ってくる状況に、苦悩しておられるのだろうと思って見ている。しかも、アメリカのNBCからの膨大な放映権料という難関もあるので、容易に延期だの何のと言い出させないだろう。今年の秋に延期・決行とすれば、MLBのWシリーズは兎も角、NFLとNBAのリーグ戦がまともに開始されていたら真っ向から重なるのだから。だが、このアメリカの3大スポーツが順調にシーズンの開幕が出来るのだろうか。MLBは既に延期せざるを得ない状況だ。
後難を恐れずに言えば「アメリカのNBCと3大スポーツの網にかかって身動きが取れなくなっているIOCが、思い切って延期の了解を取りに出て行けるのか」ということではないのだろうか。現在のアメリカでトランプ大統領が打ち出された大がかりなコロナウイルス対策を見る時に、早期に収束出来るかも知れないが、7月末までに態勢を整えて選手団を送り込むとか、NBCが延期を受け入れる状況になるかどうかなどは、英語にすれば“remains to be seen”なのではないか。
私はこれから先がIOCの交渉力と言うべきか、あるいは手腕の見せ所ではないかと考えている。要するに「全ては二者択一」の決定であるから「逆櫓とでも言うべき適切な“contingency plan”を打ち出せるか」でもあると思う。我が国のIOCの委員やJOCの会長は拱手傍観しているのではなく、予定通りの開催とか延期とか憲章の改訂でも何でも、最良の選択と思うことをIOCに働きかけたらどうなのだろうか。私なら「これを言うことで失うものはない」と思ったことは、速効で言いに行くのだが。
議論百出のようで、連日連夜各テレビ局が採り上げて、大いに話題を賑わしている。私は今でも「閃き」にあった「オリンピックが予定通りに開催される絵は見えてこないという段階」にあるままなのだ。換言すれば「どうなるかは分からない」と言って良いだろう。しかしながら、現実的に考えれば、既にIOCに延期を申し入れた国もあったように、7~8月の開催は極めて難しいとしか見えてこない。私はそうであれば「年内に延期」というのは合理的ではないのかと思う。
それは、何方だったか「その時期の開催は正気の沙汰とは思えない」が指摘されたように、冬でもこれほど暖かい日が続いた東京での夏場の開催を避けるのは、合理的だと思うからだ。年内に延期と言っても冬場はないだろうから秋とすれば、IOC会長の職権?で唐突に札幌に移されたマラソンでも東京都内に戻せるし、我が国の経済が傾く原因になりかねないと予言する専門家がおられたような、中止か来年に延期による膨大な出費(経費)を回避出来そうではないか。めっきり窶れたような顔付きに見えるバッハ会長も、別なシナリオもあると言っておられたではないか。
先ほども、辛坊治郎の番組に出ておられた元JOC参事(何と、我が母校の上智大学文学部哲学科のご出身だった)春日良一氏はこれまでテレビに出てこられる度に、頑強にオリンピック憲章の規定を楯にとられて「中止も延期もあり得ない」と主張し続けておられた。だが、今朝は少し軟化の感があり「IOCの理事の3分の2の賛成があれば憲章は改訂出来る」と言い出しておられた。要するに、認めはしなかったが延期の可能性を暗示していたと見えた。年内に延期の更なる利点は「来年に延期ならば、選手たちの予選/選考はやり直し」が回避出来る点にあるようだ。
私はバッハ会長以下IOCの委員の方々は、未だ嘗て経験したこともない難しい判断を迫るような条件が次から次へと迫ってくる状況に、苦悩しておられるのだろうと思って見ている。しかも、アメリカのNBCからの膨大な放映権料という難関もあるので、容易に延期だの何のと言い出させないだろう。今年の秋に延期・決行とすれば、MLBのWシリーズは兎も角、NFLとNBAのリーグ戦がまともに開始されていたら真っ向から重なるのだから。だが、このアメリカの3大スポーツが順調にシーズンの開幕が出来るのだろうか。MLBは既に延期せざるを得ない状況だ。
後難を恐れずに言えば「アメリカのNBCと3大スポーツの網にかかって身動きが取れなくなっているIOCが、思い切って延期の了解を取りに出て行けるのか」ということではないのだろうか。現在のアメリカでトランプ大統領が打ち出された大がかりなコロナウイルス対策を見る時に、早期に収束出来るかも知れないが、7月末までに態勢を整えて選手団を送り込むとか、NBCが延期を受け入れる状況になるかどうかなどは、英語にすれば“remains to be seen”なのではないか。
私はこれから先がIOCの交渉力と言うべきか、あるいは手腕の見せ所ではないかと考えている。要するに「全ては二者択一」の決定であるから「逆櫓とでも言うべき適切な“contingency plan”を打ち出せるか」でもあると思う。我が国のIOCの委員やJOCの会長は拱手傍観しているのではなく、予定通りの開催とか延期とか憲章の改訂でも何でも、最良の選択と思うことをIOCに働きかけたらどうなのだろうか。私なら「これを言うことで失うものはない」と思ったことは、速効で言いに行くのだが。