日本人第1位の虚しさ:
昨1日の東京マラソンの中継放送は見なかったと言うよりも、買い物に出る時間帯とぶつかったので敢えて割愛した。得意の「閃き」では、大迫君か誰かが瀬古利彦が設定した標準記録よりも良いタイムで走るが優勝はないと出ていた。それに、私はオリンピックであろうと何だろうと、陸上競技のトラック種目とマラソンのような長距離を走る競争では、最早アフリカ系の走者には勝てないと思っているので、残念ながら我が国の走者には期待していないのだ。
昨日のマラソンは東京オリンピック出場の残る1枠を争う最後の一つ前の大会とは承知していた。日本記録保持者の大迫君はその前のレースでは第3位に終わっていたので、今回は何とかするかも知れないという程度の期待はしていた。それは自分が持つ日本記録を破るという意味だそうだ。買い物から帰ってテレビを見れば、大迫君は第4位ながら日本人第1位で、自分の記録をも破って残る1枠には入れる最有力候補だと知らされた。その意味は未だ1レース残されているからだそうだ。
私はこの「日本人第1位」という呼称に非常に虚しいものを感じている。マスコミは何かと言えば「金メダルを何個」とか「メダル獲得の総数は」というようなことばかりを言っている。だが、大迫君のように、昨日のマラソンのような言わば国内の予選で日本記録を出す走りをしても全体では4番目だったし、何処かで誰かが既に樹立した世界記録にはほど遠いのである。それでもマスコミは大迫君を持て囃している。私は彼は良くやったと評価したいが、実際のオリンピックでは古き良き言い方である「参加することに意義がある」だけに終わってしまうのではないだろうか。
報道によれば、大迫君は昨日はNikeの最新型の(Vapor flyではない)靴で走ったそうだ。今や世界の一流走者は皆この所謂「厚底シューズ」を履いて走っているのだと聞く。マラソンの世界記録が更新されていく背景には、このNike製のカーボンファイバーのバネ入りの靴の効果があると報じられている。私にはそのような条件があることが、人間の走る能力の限界を向上させているのか、またはただ単に近代的なカーボンファイバのバネの効果なのかを計りかねている。
その陰にあって気に入らないことがある。それは、世界陸連がこの種の靴では、我が国の優れたメーカーであるアシックスやミズノの製品を認めていない点だ。私には彼らの偏見というか、これまでに多くの競技種目に見られてきた「我が国の選手かテイームが勝つとルールの変更を持ち出す」という事実が不公平だと思うのだ。私は未だ世界陸連かIOCから納得出来るような「アシックスやミズノを排除する根拠」を聞いていないと思う。オリンピックでは大迫君か他の2名には奮起して貰いたい。だが、その結果次第ではNikeの靴の優位性を証明するだけに終わってしまいそうなのも虚しくて悲しい。
昨1日の東京マラソンの中継放送は見なかったと言うよりも、買い物に出る時間帯とぶつかったので敢えて割愛した。得意の「閃き」では、大迫君か誰かが瀬古利彦が設定した標準記録よりも良いタイムで走るが優勝はないと出ていた。それに、私はオリンピックであろうと何だろうと、陸上競技のトラック種目とマラソンのような長距離を走る競争では、最早アフリカ系の走者には勝てないと思っているので、残念ながら我が国の走者には期待していないのだ。
昨日のマラソンは東京オリンピック出場の残る1枠を争う最後の一つ前の大会とは承知していた。日本記録保持者の大迫君はその前のレースでは第3位に終わっていたので、今回は何とかするかも知れないという程度の期待はしていた。それは自分が持つ日本記録を破るという意味だそうだ。買い物から帰ってテレビを見れば、大迫君は第4位ながら日本人第1位で、自分の記録をも破って残る1枠には入れる最有力候補だと知らされた。その意味は未だ1レース残されているからだそうだ。
私はこの「日本人第1位」という呼称に非常に虚しいものを感じている。マスコミは何かと言えば「金メダルを何個」とか「メダル獲得の総数は」というようなことばかりを言っている。だが、大迫君のように、昨日のマラソンのような言わば国内の予選で日本記録を出す走りをしても全体では4番目だったし、何処かで誰かが既に樹立した世界記録にはほど遠いのである。それでもマスコミは大迫君を持て囃している。私は彼は良くやったと評価したいが、実際のオリンピックでは古き良き言い方である「参加することに意義がある」だけに終わってしまうのではないだろうか。
報道によれば、大迫君は昨日はNikeの最新型の(Vapor flyではない)靴で走ったそうだ。今や世界の一流走者は皆この所謂「厚底シューズ」を履いて走っているのだと聞く。マラソンの世界記録が更新されていく背景には、このNike製のカーボンファイバーのバネ入りの靴の効果があると報じられている。私にはそのような条件があることが、人間の走る能力の限界を向上させているのか、またはただ単に近代的なカーボンファイバのバネの効果なのかを計りかねている。
その陰にあって気に入らないことがある。それは、世界陸連がこの種の靴では、我が国の優れたメーカーであるアシックスやミズノの製品を認めていない点だ。私には彼らの偏見というか、これまでに多くの競技種目に見られてきた「我が国の選手かテイームが勝つとルールの変更を持ち出す」という事実が不公平だと思うのだ。私は未だ世界陸連かIOCから納得出来るような「アシックスやミズノを排除する根拠」を聞いていないと思う。オリンピックでは大迫君か他の2名には奮起して貰いたい。だが、その結果次第ではNikeの靴の優位性を証明するだけに終わってしまいそうなのも虚しくて悲しい。