新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月27日 その2 「オーバーシュート」と「ロックダウン」の解釈

2020-03-27 14:16:23 | コラム
“China virus”:

先ほど少し慌てて、最初にアメリカの元上司から来た回答の「オーバーシュート」だけをお知らせしたが、午後になって私がアメリカで出会った最も知的且つ賢夫人だったMBAの女性から寄せられた回答を記載しようと思う。これによれば、尾身茂副座長の「オーバーシュート」の使い方は一寸以上疑問だが、「ロックダウン」には、私の指摘とは異なっており、疑問ではないようだ。

>引用開始
英語に関する質問から答えよう。

“overshoot”とはある一定の目標がある事を示している。「オーバーシュート」はその目標値を通り過ぎるか、超えてしまうことを意味する。私にはその副座長さんは何らかの新型コロナウイルスの感染者の数を想定しておられ、感染者の数がそれを超えた場合を「オーバーシュート」と言われたので、その際には人々に「家から出ないで、健康を維持して」と言いたかったのではないか。

ここワシントン州では健康管理、消防士、救急車の要員、救急救命士、育児等の緊急を要する職に就いている人たち以外は、テレウワーキングをするか、または外出しないようにと要請されている。レストラン、バー、多くの店舗は閉鎖されているが、食料品店と薬局は営業している。

この状況は正確に言えば“lockdown”ではない。だが、他人と接触しないようには要請されている。しかしながら、私は現実的には「ロックダウン」の方が“blockade”より適切だと思う。即ち、これの方が国境閉鎖か人々をその国から締め出すという響きがあるから。こういう表現で貴方の理解に立っただろうか。

<引用終わる

意外だったのは、アメリカ西海岸のワシントン州では新型コロナウイルスの感染状況が、彼女までが感染していたほど悪化していたという事実だ。この点に関する報道が全くなかったのも驚きだ。思うに、アメリカ駐在の特派員(英語では通信員を意味する“correspondent”が使われているが)はNY TIMESやWASHINGTON POSTだけしか読んでいないのでは。


「オーバーシュート」は「感染者の爆発的増加」を意味しない

2020-03-27 07:57:00 | コラム
尾身茂副座長は言葉を誤用されていた:

私は尾身茂副座長が「感染者の爆発的増加」と言われたくて「オーバーシュート」と言われ、「都市の封鎖」を「ロックダウン」とされた時に疑問を呈しておいら。そして、確認の為に数人の元上司と同僚に教えを乞うメールを送ってあった。そして、本日元大学院大学の教授だった元上司から「オーバーシュート」についてだけ解説のメールを受信したので、取り急ぎこれだけでも紹介しようと思うに至った。

尾身茂副座長は明らかに言葉を誤用しておられたようだし、小池都知事が「所謂オーバーシュートなどと言っているのもおかしな事だと言わざる得ないのだ。この言葉を尾身茂副座長に影響されて「感染者の爆発的増加」の意味で使っているマスコミもアホだ。だから「無闇にカタカナ語を使うな」であり、「カタカナ語を聞いたならば、先ず辞書くらい引いて見ろ」と言うのだ。「ロックダウン」についてはアメリカから解説が来た時にあらためて掲載する。

「オーバーシュート」とは:

「オーバーシュート」は基本的に計画立案の用語であり、私の理解では「何事でも現在研究中の事柄の将来の推定」の意味である。現在のCovid-19の場合では、現実に起きていたことは、推定よりも著しく多かったということ。

もし、オーバーシュートした数値が実際に発生したのならば、その数値を設定した人物は優れた計画立案者だと看做されるだろう。もしもオーバーシュートが発生しなかった時には、その人物の計画立案と管理運営についての信頼度とが高まる。

オーバーシュートは蓋然性を討議する時に用いられる専門語であり、政治的な意味も含んでいる。「何故我々は何時でもオーバーシュートするのか。我々は良き計画を立てていたし、危機を未然に防いだではないか。」だ。

そしてオーバーシュートの否定的な面は、我々が必要もないような品物を買い溜めることだ(即ち、マスクの例のように)。オーバーシュートとは「将来か未だ知られざる需要や要求の見通し」を立てる時に使われる用語である。