朝鮮中央通信は北朝鮮はウラン濃縮の最終段階に近づいたと報じ
たが、観測筋はこれに付いて北朝鮮当局は国際社会との交渉にお
ける自国の立場を強め、自分達が望まない形で事態が進展するの
を阻止しようと試みており、そうした目的のため核と言うカードが使
われ始めていると見ている。
ロシアの東洋学者は次の様な意見を述べている。
「北朝鮮当局は取引をして、出来るだけ多くのものを手に入れようと
試みている。
それ故、相手に譲歩を余儀なくさせるように強硬な声明を出してみた
り、また強硬な措置を取ってみたりしているのだ」
ウラン濃縮のプロセス完了が、一体何を意味するのかだが、これによ
って北朝鮮はすでに所有している上に、さらに新しい核爆弾を製造す
る可能性を手にした。
北朝鮮はすでに核実験を実施している。
この実験に伴って朝鮮半島非核化に向けた交渉を脅かし、また北東ア
ジアを不安定化させる恐れのある脅威が、さらにまた生じてしまった訳
だ。
その後どうなるかに付いては、予想がつくことであったといえる。
北朝鮮当局はこの春、自国の核プログラム中止問題の解決に当たって
きた6ヵ国協議から離脱した。
それまでに北朝鮮の核開発に関連した、コントロールの問題が表面化し
ており、一方北朝鮮は弾道ミサイルを打上げ、国連安全保障理事会は
そのことを強く非難した。
そうしたことから政治的な圧力が掛かっていたということが言えるだろう。
朝鮮中央通信は北朝鮮が半島非核化の原則に、忠実であることに言及
しているが、そうしたことからもうなずける。
実際北朝鮮側は核問題を巡る交渉再開に賛成しているが、6ヵ国協議の
フォーマットではなく、別のフォーマットにおいて、この協議を続けると言っ
ている。
何度も強調されているように6ヵ国協議継続は、北朝鮮にとって受け入れ
られないものであり、北朝鮮は交渉において北朝鮮の主権として平和的
発展の権利が、侵害され侮辱されたと主張している。
こうしたここ最近の出来事に関連してロシア外務省は、北朝鮮の6ヵ国協
議からの離脱、そして核プログラム再開に付いて遺憾の意を表した。
ロシア政府は北朝鮮に対して、交渉テーブルに戻るよう強く求めている。
また中国政府はあらゆる参加当事国に対し冷静さを保ちながら、対話再
開のための努力を結束させるよう求めている。
9月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
たが、観測筋はこれに付いて北朝鮮当局は国際社会との交渉にお
ける自国の立場を強め、自分達が望まない形で事態が進展するの
を阻止しようと試みており、そうした目的のため核と言うカードが使
われ始めていると見ている。
ロシアの東洋学者は次の様な意見を述べている。
「北朝鮮当局は取引をして、出来るだけ多くのものを手に入れようと
試みている。
それ故、相手に譲歩を余儀なくさせるように強硬な声明を出してみた
り、また強硬な措置を取ってみたりしているのだ」
ウラン濃縮のプロセス完了が、一体何を意味するのかだが、これによ
って北朝鮮はすでに所有している上に、さらに新しい核爆弾を製造す
る可能性を手にした。
北朝鮮はすでに核実験を実施している。
この実験に伴って朝鮮半島非核化に向けた交渉を脅かし、また北東ア
ジアを不安定化させる恐れのある脅威が、さらにまた生じてしまった訳
だ。
その後どうなるかに付いては、予想がつくことであったといえる。
北朝鮮当局はこの春、自国の核プログラム中止問題の解決に当たって
きた6ヵ国協議から離脱した。
それまでに北朝鮮の核開発に関連した、コントロールの問題が表面化し
ており、一方北朝鮮は弾道ミサイルを打上げ、国連安全保障理事会は
そのことを強く非難した。
そうしたことから政治的な圧力が掛かっていたということが言えるだろう。
朝鮮中央通信は北朝鮮が半島非核化の原則に、忠実であることに言及
しているが、そうしたことからもうなずける。
実際北朝鮮側は核問題を巡る交渉再開に賛成しているが、6ヵ国協議の
フォーマットではなく、別のフォーマットにおいて、この協議を続けると言っ
ている。
何度も強調されているように6ヵ国協議継続は、北朝鮮にとって受け入れ
られないものであり、北朝鮮は交渉において北朝鮮の主権として平和的
発展の権利が、侵害され侮辱されたと主張している。
こうしたここ最近の出来事に関連してロシア外務省は、北朝鮮の6ヵ国協
議からの離脱、そして核プログラム再開に付いて遺憾の意を表した。
ロシア政府は北朝鮮に対して、交渉テーブルに戻るよう強く求めている。
また中国政府はあらゆる参加当事国に対し冷静さを保ちながら、対話再
開のための努力を結束させるよう求めている。
<北朝鮮>はなぜ嫌われるのか? 日垣 隆大和書房 このアイテムの詳細を見る |
9月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル