1010 Radio

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南オセチア共和国の日によせて

2009-09-28 | ラジオ
迫撃砲による攻撃や破裂する砲弾、破壊された家々、南オセチアの
人々は今日そうした出来事を、過去の悪夢として思い出している。
9月20日、南オセチア共和国では共和国の日、つまり独立の日を祝っ
ている。
1999年のこの日、南オセチアは主権宣言をしたものの、この国が文字
通りの意味で主権をやっと手にしたのは、昨年2008年8月グルジア軍
が侵略し沢山の人々の命が失われた後のことだった。

あれから1年と少し、南オセチアはロシア、ニカラグアそしてベネズエラ
の承認を受け、完全な主権国家として初めての独立記念日を迎えてい
る。
南オセチアの首都ツヒンバリは目立った変化を遂げつつある。
グルジア軍の砲撃によって破壊された家々の場所には新しい団地が出
来、公園が造られ幼稚園が生まれている。
共和国の日の御祝いのなかでツヒンバリの街は、明るいイルミネーショ
ンに輝き、街のあちらこちらには色とりどりのプラカードや横断幕が下げ
られ、街の通りには子供たちが美しい風船を手に遊びに出ている。
周囲には笑い声や音楽が満ち、一方アパートの中庭にはカフカスの習慣
に従って、大きなテーブルが広げられ、その周りには沢山の客たちが座
っている。

南オセチアのココイトイ大統領は共和国の日のメッセージの中で、どんな
に悲しいことだったとしても、今日先ず思い出されるのは、昨年8月に私達
の国の自由のため、その命を落とした人々のことであると述べ次の様に続
けた。
「共和国の日は実際、目に涙を浮かべて迎える祝日だ。
事実上20年間、南オセチアの人々は自分たちの国の独立承認を目指して
闘ってきた。今日私は南オセチアの人々が昨年8月のショックから立ち上
がろうとしている様を目にしている。
子供たちの顔には益々、微笑や喜びが浮かぶことが多くなった。
これはもちろん希望を抱かせ励まされることだ」
ココイトイ大統領はこの様に述べている。

共和国の日の祝日は、この喜びの日まで生きることが出来なかった人々を
追悼し、そうした人々に敬意を捧げることから始まった。
ココイトイ大統領はロシアおよびアブハジア代表団と共に、祖国防衛者の記
念碑に花輪を捧げ、その後ツヒンバリの中央広場では軍事パレードが行わ
れ、初めて共和国の国歌がロシア国防省混声軍楽隊によって演奏された。
そして20日夜、南オセチアのあちらこちらの広場では、楽隊による音楽が鳴
り響くなか、大空には祝砲が打ち上げられる。

9月20日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望
コメント (2)
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