ラブロフ外相はロシア新聞に記事を掲載し、そのなかで露米が
正常な関係を持つことで、ヨーロッパの安全保障が脅かされる
ことはないと言明した。
このラブロフ外相の記事は、外相が今年の新学期が始まった際、
モスクワ国際関係大学で行った講演の内容と基本的に重なって
いるが、記事のほうで一番強調されているのは冷戦後のヨーロ
ッパ、太平洋間のつまりロシア、アメリカ、ヨーロッパの三角間の
相互関係だ。
ラブロフ外相はこのグローバルな政治のなかで、良い方向へと急
変すれば、これは結果的に万人にとって良いものにはならないこ
とに注意を(?)し次の様に述べている。
「今日、ヨーロッパ、太平洋関係グローバルな関係の健全化が行
われている。
ところがこのことは今まであったような、敵対関係に基づく政治の
方が都合が良かったという方面には神経に障るものだ。
そういった方面にはヨーロッパをその過去に囚われた状態にしてお
き、万人が将来に向けて邁進する政治を行うなかで、これに障害を
加えようとしている。
露米関係を正常化することが、ヨーロッパの国益を脅かすものにな
るというのだ。
アメリカが自分の同盟国に隠れたところで、何かをするとでも言うの
だろうか。
アメリカがこんな疑いを受ける理由は私無いと思う。
しかもアメリカは時代の精神に則って、自国を変革していく必要性を
認めている。
自国の利益を敵対と結びつける危険な傾向は、最近東欧諸国の国の
元指導者らが、アメリカの大統領に宛てて表した公開文書の中に現
れている。
実際、東欧の元指導者たちはロシアとアメリカが緊張関係に在り、ア
メリカが他の世界との関係を複雑化することを望んでいる。
ここにある論理は単純なものだ。緊張関係を保ち続けることに皆が疲
れ、協力することを望んでいる。しかし敵対関係に戻ろうとする勢力が
ある限り、ヨーロッパ、アメリカ、ロシアの結びつきは侵食されることに
なるのだ」
ラブロフ外相は、このように述べている。
こうした侵食を受けた卑近な例が、昨年の2008年8月に起こった。
グルジアの南オセチア軍事侵攻を受け、平和のためにロシアが軍事行
動を起こさざるを得なくなったときだ。
ラブロフ外相は記事の最後を、健全な思考で締めくくっている。
「困難な状況であるにも関わらず、ロシアと西側の間の対話は再開され、
新たな(?)にまで押し上げられている。
理解が進んでいるという一番の証拠は、現在世界が抱える挑戦と脅威
に対し、一方的ではなく集団的な答えを模索していくことが意識されてい
るということだ。
これにおいてロシア政府はロシア、ヨーロッパ、アメリカの相互関係を構
築する上で、他の代替案は無いとの見方を表している。
メドヴェージェフ大統領がまさに力説したように、この相互関係は北太平
洋地域における政治的な統一のため、その骨組みとなるべきものなのだ」
※(?)は聴き取れず
9月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
正常な関係を持つことで、ヨーロッパの安全保障が脅かされる
ことはないと言明した。
このラブロフ外相の記事は、外相が今年の新学期が始まった際、
モスクワ国際関係大学で行った講演の内容と基本的に重なって
いるが、記事のほうで一番強調されているのは冷戦後のヨーロ
ッパ、太平洋間のつまりロシア、アメリカ、ヨーロッパの三角間の
相互関係だ。
ラブロフ外相はこのグローバルな政治のなかで、良い方向へと急
変すれば、これは結果的に万人にとって良いものにはならないこ
とに注意を(?)し次の様に述べている。
「今日、ヨーロッパ、太平洋関係グローバルな関係の健全化が行
われている。
ところがこのことは今まであったような、敵対関係に基づく政治の
方が都合が良かったという方面には神経に障るものだ。
そういった方面にはヨーロッパをその過去に囚われた状態にしてお
き、万人が将来に向けて邁進する政治を行うなかで、これに障害を
加えようとしている。
露米関係を正常化することが、ヨーロッパの国益を脅かすものにな
るというのだ。
アメリカが自分の同盟国に隠れたところで、何かをするとでも言うの
だろうか。
アメリカがこんな疑いを受ける理由は私無いと思う。
しかもアメリカは時代の精神に則って、自国を変革していく必要性を
認めている。
自国の利益を敵対と結びつける危険な傾向は、最近東欧諸国の国の
元指導者らが、アメリカの大統領に宛てて表した公開文書の中に現
れている。
実際、東欧の元指導者たちはロシアとアメリカが緊張関係に在り、ア
メリカが他の世界との関係を複雑化することを望んでいる。
ここにある論理は単純なものだ。緊張関係を保ち続けることに皆が疲
れ、協力することを望んでいる。しかし敵対関係に戻ろうとする勢力が
ある限り、ヨーロッパ、アメリカ、ロシアの結びつきは侵食されることに
なるのだ」
ラブロフ外相は、このように述べている。
こうした侵食を受けた卑近な例が、昨年の2008年8月に起こった。
グルジアの南オセチア軍事侵攻を受け、平和のためにロシアが軍事行
動を起こさざるを得なくなったときだ。
ラブロフ外相は記事の最後を、健全な思考で締めくくっている。
「困難な状況であるにも関わらず、ロシアと西側の間の対話は再開され、
新たな(?)にまで押し上げられている。
理解が進んでいるという一番の証拠は、現在世界が抱える挑戦と脅威
に対し、一方的ではなく集団的な答えを模索していくことが意識されてい
るということだ。
これにおいてロシア政府はロシア、ヨーロッパ、アメリカの相互関係を構
築する上で、他の代替案は無いとの見方を表している。
メドヴェージェフ大統領がまさに力説したように、この相互関係は北太平
洋地域における政治的な統一のため、その骨組みとなるべきものなのだ」
※(?)は聴き取れず
9月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル