1010 Radio

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核兵器輸送に関する日米密約の調査に付いて岡田新外相の会見によせて

2009-09-21 | ラジオ
16日に組閣された新内閣で新たに任命された岡田外相は、就任
後初めて行った記者会見で、日米の間に憲法に違反して、日本国
内領内を通り核兵器の運搬を行うという密約が実際にあったかど
うか、事実関係を徹底的に調査するよう大臣命令を出した。
会見で岡田外相はこうした密約が、あったという大きな疑いがある
ものの、それを裏付ける証拠を掴んでいないと述べ、藪中外務事
務次官が先立って、今月末にも特別グループを組織し真相解明に
着手することを明言していたと語った。

また鳩山新首相も自身の訪米の際、日本政府のこうした計画に付
いてアメリカに報告する構えであると述べている。
日本では歴代の元事務次官らは1960年代はじめから、日米両政
府の間に非核三原則に反し日本領内を通って、核兵器の運搬を行
うことを許可する密約があったことを認めてきた。
この密約に付いては首相のなかでも、全員が知らされていた訳で
はなく、外務省高官の一部のみが事実を握っていたとされている。

これまでの日本政府はアメリカとのこうした密約の存在を一切否定
し、この件に付いては公式声明を幾度となく出し続けてきた。
これに付いて長年、日米関係の研究を行ってきたロシア科学アカデ
ミー東洋学研究所のミレグラム博士は、次の様に語っている。
「国際的な合意のなかで密約条項というのは決して、真似をすべき
ものではない。
ところがこうした密約は広範に行われている。こうした(???)べく実態
にはセンセーショナルなものは何も無く、国際法や国家主権、平等
で同じ安全保障を支持するという、偽善者たちの間でよく用いられて
おり、アメリカ政府内では昔からこうした事例は多かった。それでも
秘密はいつか暴かられるものであり、そのツケは払うときが来る。
今回のように日本で誕生した新政権は恐らく実態を明らかにし、非
核三原則に矛盾する行為をアメリカが一切行わないよう求めていく
だろう。

この非核三原則は1968年、自民党の佐藤栄作内閣のときに作られ
たものである。
その自民党が今回、鳩山氏が率いる民主党に敗北した。
鳩山氏は選挙活動のなかで外交政策を見直し、国民の利益のため
に奉仕することを公約として掲げており、こうした追求を行っていく論
拠は全て揃っている」
ミレグラム博士は、このように語っている。

(?)は聴き取れない

日米核密約

不破 哲三
新日本出版社


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9月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル