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日韓関係冷却化の真の原因は中国にあり(1)

2013-11-01 | ラジオ
ここ最近、韓国は明らかに日本と距離を置いている。その原因は、そもそも日本における軍国主義復活の脅威に対する恐れにあるのではない。韓国当局は単に、拡大する日中間の対立に巻き込まれたくないようだ。
特派員たちジャーナリストたちは、韓国のパク大統領と日本の安倍首相が、先日インドネシア・バリ島で開かれたAPECサミットで、お互いに示した極めて冷たい態度を指摘した。
10月の初めパク大統領は、アメリカのヘーゲル国防長官と会談したが、あからさまに日本政府を批判した。その一方で中国の新しい指導者、習近平国家主席には極めて好意的だ。

一見すると関係悪化の原因は、日本における民族主義的傾向の高まりにあると見える。日本政府は防衛予算を増やしており、軍事力行使を禁止する憲法9条の放棄をめぐる議論も活発化している。
こうしたすべての事は、20世紀前半に日本が行った侵略戦争を今も忘れず許していない一連のアジア諸国に、不安を呼び起こしている。
韓国の新聞雑誌は、今申し上げましたおおよそこうした形で日韓関係冷却化の原因を説明し、日本人から目を離すな、彼らは再びサムライ精神を復活させようと決め、大陸へのアプローチを始めている。
それゆえ、安倍首相の思い上がりを正す必要がある、そう主張している。韓国政府の反日感情を考慮するならば、多くの韓国人が、こうした説明に全く同意していると予想できる。

しかし日本と距離を置こうという韓国政府の試みは、現実として日本の報復主義の脅威に対する恐れから生まれたものではなく、全く別の複数の理由によるものだと思われる。
よく知られているように、日中関係の急激な悪化が、日本の再軍備化の原因というより口実の一部となった。両国関係の悪化は、尖閣、中国名ジャオユイダオ諸島を巡る以前からある領土問題によるものだ。関係悪化に対するより大きな責任が、どちらの側にあるのか議論する事はもちろん可能である。
しかし何十年もアメリカが頑強に維持し続けた、東アジアの指導者としての役割を、中国がより積極的に任おうとし始めていることは明白な事実だ。
それ以外に、すでに中国は、もし自分達の国益が侵害された場合、武力に訴える用意のある事を示した。そうした状況の中で、日本はアメリカとの軍事関係、政治関係、同盟関係の強化を目指している。

日韓関係冷却化の真の原因は中国にあり(2)へ続く

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10月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル